SSL Native X-Saturator に付いて
始めに
SSL Native X-Saturator について書いてなかったので、備忘録的に書いておきます。
サチュレータに関しては以前にも記事に書いています。
機能
サチュレーションを掛ける。
パラレル処理ができるので、元音と混ぜて出すこともでる。
2次倍音、3次倍音の量をコントルールできる。
などと言葉で書いてもわかりにくいので、実音でしめします。
音源
音源は以下になります。
それぞれ Bypass 以下 Default Preset、KickWight、KickBite、SnareSizzle、SnareEnhancer、Fuzzy、Rhores Body というプリセットを使っています。
解説
解説と言っても専門家でもなく用語もよくわからないため、すごく適当なことを書いてます。
Defualt
まぁ、デフォルトなので、Depth が 50%になっているだけです。
これでも多少はサチュレーションが掛かっているのがわかります。
10%でどうだかなぁ?という感じです。
この Depth と MIX でかなり細かいコントロールができます。
Kick Weight
キックの重さは Harmonics を3倍波長に全振りし、Drive をちょいアゲ気味で、Shape を下げ気味で行うようです。
ふむふむ。
Kick Bite
キックをそれほど響かないようにするというような意味だと思いますが、先程のWightからDepth、Hamonics をやや下げ、MIXをDRY40%くらいにして、Shape を15%くらい、+6dB を押します。
あとINPUTを0dBにしてますね。
なるほど、こんな感じなのか。
Snare Sizzle
Snareのシズル感を出しているのだと思います。
ポイントはDriveとHamonicsかな?
Snare Enhancer
ポイントは Depth 100% と Drive と +6dB にしているところかな?
かなりSnareがエンハンスされてます。
Fuzzy
これは簡単、Depth と Drive をマックスにしている所だと思う。
Rhodes Body
ローズボディということで多分胴鳴りが強調されているっぽいです。
(最後のタムのところが分かりやすい)
ポイントはShapeがマイナスになっているところなんでしょうか・・・
マニュアル(部分和訳)
Depth/Shape
DepthとShapeは、サウンドを豊かにするために、信号に再び注入される倍音の数をコントロールします。
Depthは、追加される倍音の振幅を設定します。
0%では倍音は入力信号に導入されず、100%では生成された倍音成分が入力信号にフルに導入されます。
Shapeは高域に倍音を加えます。-50%は繊細でスムーズ、+50はよりアグレッシブなサウンドになります。
Harmonics
ハーモニクス・コントロールを調整することで、歪み特性を50年代のバルブ・スタイルのオーバードライブ(反時計回りに回しきった場合、第2高調波歪み)から70年代のトランジスタ・スタイルのグリット(時計回りに回しきった場合、第3高調波歪み)へと変化させることができます。
※訳注 一般的に偶数倍音はまったりとした音に、奇数倍音はギラギラした音になるようです。
Drive
ドライブのダイヤルで、追加されるサチュレーションのレベルが決まる。
MIX
パラレル処理の比率を調整します。
+6dB
サチュレーションよりも6dB 高いヘッドルームを追加します。
終わりに
一つの機種に絞って解説?してみました。
音を文字で表現するのって難しいですよね。
エンハンサーってなんだ?って一言で言うと高域(低域もある)の倍音成分を足して歪ませるものなんですが、サチュレーターとどう違うのかと言われるとまた難しくなってきます。(多分「例外もありますが、サチュレーターにエンハンサーが含まれる」とかなんでしょうね。)
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