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「汚れないようにする技を磨けるクリンネスト」
こんにちは、ハウスキーピング協会クリンネスト事務局です。
ハウスキーピング協会は2003年に設立された特定非営利活動法人で、約18万人が受講した整理収納アドバイザー資格を認定発行している協会です。
https://housekeeping.or.jp/
ハウスキーピング協会の母体になるのが、1983年に創業されたミニメイド・サービス株式会社、日本で初めて家事代行サービスを始めた会社です。
そして、この家事代行サービスで培われたお掃除のプロのノウハウをまとめたのが、「クリンネスト資格認定講座」です。ハウスキーピング協会の認定資格講座で、2級受講者は1万2千人以上です(※2023年6月集計)。
ハウスキーピング協会クリンネスト公式noteでは、日々のお掃除が楽しくなることを願い、様々な角度からお届けします。
クリンネストの講座が、多くの方の経験や知識や熱意から構築されていることをご紹介し、クリンネスト資格のその背景を知っていただけるとうれしく思います。
今回はミニメイド・サービス株式会社に長年勤務されている、狩野好子(かのうよしこ)さんのインタビュー【後編】をお届けします。お掃除が苦手な方のヒントや、お掃除の奥深さ、学ぶことのメリットをお伺いしました。
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5分だけでいい、そこから始める
(クリンネストの講座は)お掃除が苦手な方にも、好きな方にも喜ばれています
お掃除苦手な人にとっては特に、5分のプチお掃除(※2級講座で動画を見ながら解説します)は大事だと思いますよ。これを見ることによって、好きになる可能性があると思います。5分あったらどのくらいできるか、ビックリしますよね。
はい、動画を見た受講生に「たった5分でこんなに出来るとは」とよく驚かれます。
そう、5分だけがんばろうと思えばいい訳じゃないですか。苦手な人ってたくさんやろうとするけど、そうするとかえって、もうやりたくないって思うので、それはダメですよね。
本当にちょっとの時間でいい。一か所だけでもきれいなところをつくってみるといい。いっぺんにキレイにしようじゃなくて、一か所どこか決めて、キレイにして、それを保っていく、疲れたらそこを見て癒される、と。まずそこから…。
5分で意外と色々できますね、とも言われます。
そう、結構できるんですよ。それで例えばね、夜寝る前にちょっと5分がんばったら、翌朝キレイなところにいられるわけです。起きた時にね。
ところで、狩野さんは元々この仕事の前にお掃除は好きだったんですか?
私は実はそんなに好きじゃなかったです。でも身近にできることだったので、これなら私もできるかな、というわけで入ったんです。そしてこの仕事に入ったら、段々色々なところが目につくようになるじゃない?(一同笑))そのおかげでちょっとした時間でこまめにやれるようになったから、いつも気持ちよく生活できるような家になりました。
私も今では講師をしていますが、以前はお掃除苦手な方でした。大体いつもがんばりすぎて疲れてしまって、当分やりたくないと思って、そのうち汚れて、またイヤになることを繰り返していました。
(うんうん、とうなずきながら)あるお客様でいつもお家をきれいにしている方がいらして、その方が「一回でもお掃除をさぼると汚れてしまうからイヤになるからお掃除する」とおっしゃっていたんです。それを聞いて(ああ、きれい好きなのかと思っていたけど、掃除が大好きっていう訳でもないんだ)と思ったのね。それで、掃除が好きとか嫌いとかっていうより、やるかやらないかなんだな、と思ったんですよ。
汚れがたまるとイヤになっちゃうのよね。そして一度にやりすぎると疲れてますますイヤになっちゃうじゃない。それで多くの人が掃除イヤ、苦手~とか思うけど…、本当は苦手な人っていうのはいない、と私は思います。
「お掃除が上手になるとムダをなくしていける。更に…」
クリンネストの講座を受けようかどうか迷うという方がいらっしゃいます。
お掃除ってまだまだ誰でもできるんだろう、みたいな雰囲気がありますよね。習ってまでするものじゃない、と。これがお料理だったら、ヘタだったら習わなくちゃ、というのがあるじゃないですか。
でもまだまだお掃除って習うものじゃないというのが多くって。だからキレイにならないんですよね(一同笑)ところが、習ってみると違うのよね。
まずキレイにしていくことで、モノを増やさないようになる。お掃除がしやすいようにしようと思うと、モノを増やさなくなるじゃないですか。
お掃除が上手になるっていうことはムダをなくしていくことにつながるんだろうなって思いますよね。
私はクリンネストの講座で、現場の先輩から「まず部屋全体を見て、どこからやるといいか、見るといいんだよ」と教えていただいたエピソードを話したりします。それが動きのムダをなくす一歩なんですよ、と。すると、お掃除苦手と言っていた方でも「なるほど!」と。
それはうれしいですね。
お掃除って習うことで、動きのムダもなくなるし、それで時間のムダもなくなりますよね。洗剤のムダもなくなりますし、道具もシンプルでいいのでお金の節約にもなって。
…それから、掃除って集中するので、リフレッシュにつながるところもありますよね。
それは絶対ある!
現場のスタッフの話なんですけど、夫婦げんかすると掃除するんですって。「頭にきたから昨日ワックスかけしたの」なんて。(一同笑)「ワックス掛けたらスッキリして、あれ、私何を怒っていたのかしら?」なんて思えるって。
お掃除ってすごいですね!
空気が変わるお掃除!
以前に家事代行のお掃除の後、空気まで変わるのも体感しました。
(お客様から)「ミニメイドさんがくると空気が違うのよね」「空気が変わる」ってお言葉いただきました!ってスタッフから報告が入るんです。この家で一生懸命働いたという空気が見えるって。お留守の間にお掃除に入らせて頂いているお客様からも、帰宅すると家が「お帰りなさい」って言っているような気がする、とか…。
いや~いいですね~…。
「ミニメイドさんが掃除した後は、自分がやった後よりずっときれいが長持ちする」って言われたりもします。
それからね、あるお客様が「汚れないようにするのがお掃除ですよね。」っておっしゃったの。それを聞いて私、共感して、まさにそうなのよ、って思ったんです。
素晴らしいお客様ですね!
だからクリンネストを受けることによって、汚れたところをキレイにするだけでなくて、汚れないようにする技も磨くことができるって思いますよ。
受講される方は、一般の方だけでなく、清掃関係の仕事をしているとか、始めたいとかいう方も多くて、そんなプロの方にもすごく勉強になったと言われることがとても多いです。(講座の基になっている)ミニメイドで培われたノウハウがいかに素晴らしいものであるんだなということだと思っています。
基をつくった人、つくりあげてきてくれた人もいますし、それからどんどん良くするために構築してくれた人もいるわけだから、それで今があるんですものね。
そのノウハウが学べるのがクリンネスト講座ですから、多くの人に知って頂きたいですし、お掃除を学ぶのが当たり前になればいいなと思っています。
お掃除の講座をうけると、あらすごいわね!みたいになるといいですね(笑)
貴重なお話をありがとうございました!
狩野好子(かのうよしこ)プロフィール
1989年(平成元年)4月に現場のスタッフとして週3日パート勤務で入社。その後勤務が徐々に増え、直営店の店長として、さらにミニメイド・サービスの各部署での勤務を経て、現在は営業部営業課としてお客様の獲得や初回のお掃除の同行、提携先の企業への訪問などを担当されています。
編集後記
今回、ミニメイド・サービス㈱で長年勤務されている方から、お話を伺い、改めてお掃除の奥深さを感じました。
5分だけのお掃除も続けていくとお家が変わってきます。
一認定講師としてこれからも「クリンネスト2級認定講座」を丁寧にお伝えしようと改めて思いました。
次回は、お掃除のお悩みベスト3から「お掃除がラクになるコツ」をご紹介します。
取材/執筆 奥田明子(クリンネスト2級認定講師・整理収納コンサルタント・元ミニメイド・サービス(株)加盟店勤務)
監修 白井 佳子(クリンネスト事務局代表)