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小説のための投資(デジタルガジェット編)

 どうも2回目ですね、H&Kです。コンテンツ的な意味での初回の投稿は、小説を書くための投資についてつらつらと書き殴れたらな、と思います。このテーマは一度に書き切ると長くなりすぎるので、何度かに分けて投稿できたらな、と思います。というわけで今回は小説を書くためのツールと環境について書いていきたいと思います。

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 トップの写真はポメラ DM100です。これの話しもいつかします。


基本的に執筆は苦行です

 一度は小説を書いて頂いた方ならある程度はわかって頂けると思うのですが、ぶっちゃけ苦行です。それは産みの苦しみとか、アイデアが枯れそうとか、表現に悩むとかそんな格好良い話では決してなくて、肉体的な苦行です。正直しんどいです。

 だってそうでしょう。1話の小説を書こうと思ったら5000字から10000字は書かなければなりません。もちろんそれよりも短い文章量でも面白ければ構わないのですが、ある程度整った描写と話の進捗を描くにはそれくらいの文字数は必要になるわけです。想像してみて下さい、大学の10000字レポートを何度も何度も完結まで繰り返すのに耐えられますか? 単位が取れるわけでもなく、読者の方が褒めてくれるかもわからない、言ってしまえば無駄になる可能性が高い文章をそれだけ書かなければならないのです。正直、かなり面倒くさくて嫌な作業です。

 なので、楽できるところは楽しましょうよ。自分に合ったツールと環境を整えて苦行を筋トレの負荷くらいまで和らげましょう。ただひたすらに無心で走り続けるフルマラソンは地獄ですが、ゴールまでの道のりに給水所や路肩の応援、可愛い女の子ランナーやイケメンランナーがいたらそれなりに楽しんで完走できるものなのです。なので用意しましょう。可愛い女の子と男の子を。

いえ、間違えましたツールと環境を


じゃあ何を用意すればいいの?

 ノートパソコンです。持ち運びやすくてバッテリーがそれなりに持つノートパソコンを用意しましょう。それが環境設定の第一歩です。もちろんデスクトップパソコンやスマートフォンでも出来なくはないのですが、ずっと小説を書いていくのならばあまりおすすめはできません。まずはその理由をお伝えします。


デスクトップパソコンで小説を書く! でも、今は辞めました。

 わたしがインターネットという夢のような海にデビューしたときに使っていたツールはデスクトップパソコンでした。もっと言うとFMV-DESKPOWER L70Gという機種です。富士通さんが出していたとても使いやすい一体型のデスクトップパソコン。

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 燦然と輝くFUJITSUの文字。HPのレイアウトに時代を感じますね。

 これは中々に使いやすくて、決してハイスペックというわけではなかったのですが、キーボードが打ちやすい小説向けのパソコンでした。「ブリジットという名の少女」はほぼ全ての原稿をこのパソコンで執筆していたと思います。ですが同小説の後半部分、つまり完結部分を執筆しているときはもう使用をやめてハードオフにドナドナしました。理由は至極単純なものでした。

 だってこれ、お家でしか小説が書けないんだもん。

 いや、これってとても重要なことで、家だけで小説を書くのはかなり疲れます。もちろん自宅が一番落ち着いて、創作意欲がモリモリ湧いてくる人なら問題が無いのでしょうけれども、通勤途中やカフェで休憩などの隙間の時間に執筆をしようと考えたら都合が悪いんですよね。環境を変えたい、どこか別の場所に主張したいと願ってもどうしようもないですし。

 しかも大抵執筆中の小説って他人に見せたくないのですよ。家人なら尚更。何たって小説というのは限りなく恥部に近い妄想の具現化ですから。デスクトップパソコンは画面も大きいので横から覗かれたら何をしているのかすぐにわかります。ばっちり文字列を解読されます。

 私なんかメインジャンルがTSですよ。トランスセクシャル。男が可愛い女の子に性転換してキャッキャうふふする小説がメインなんです。見られたら命を失います。社会的に魂が砕け散ります。 そんないつ恥を晒すかわからなくて、腰を据えなければ文字を打ち込めない環境に私は耐えられませんでした。気分は完全に機密情報を漏洩させようとこそこそしている企業スパイです。胃に穴が空きます。

 ——というわけで、このパソコンはノートパソコンを手に入れたその時をもってお役御免になるのでした。

 もちろんデスクトップパソコンには(とくに私のように一体型でないタワー型なら)モニターやキーボード、マウスを自分で選べるメリットがあるのですが、これはノートパソコンでも工夫次第でどうにかなってしまうので選ぶ理由にはなりませんでした。


いざノートパソコン! でもどんなやつがいいの?

 結論から言えばMacBook系列ならどれでもいいです。おいおい、マカーのステマかつ自慢かよ、と思われるかもしれませんが今ではこれが最適解だと思っています。理由はシンプルに3つ。

1つめ バッテリーライフの都合がつきやすい

2つめ フォントが読みやすい

3つめ iCloud連携に支えられた各種アプリが優秀

 1つ1つ説明していきますね。まずバッテリーライフ。つまりマシンの稼働時間です。はい、親や女房、旦那を質に入れてもこれだけは確保しなければなりません。それか今すぐあなたの腎臓を売って下さい。嘘です、そこまでしなくても最近のノートパソコンはどの機種でもそれなりのバッテリーライフが約束されています。1670万色に光り輝くゲーミンなんちゃらとかを避ければどうにかなります。では何故、スティーブ・ジョブズの尖兵みたいにMacBookシリーズをすすめるのか。それはUSB type-Cによるモバイルバッテリーからの給電ができるからなんですよね。

 もちろんWindows機にも同様の機能が搭載されている機種は数多く出ていますが、モバイルバッテリーとの相性報告があまり多くないんですよ。だって本当の意味で多種多様なんだもん、Windows。本当の寛容さがそこにはある。個性もある。けれどもそれだからこそ、このモバイルバッテリーとの組み合わせならば確実に給電できますよーという情報が無い。これはかなり痛いです。Amazonやヨドバシで意気揚々とモバイルバッテリーを購入しても使えないじゃん、ということが稀によくあります。ですので、レビュー報告が多数寄せられている画一的なマシンであるMacBookシリーズが都合良いんですよね。あ、もちろんUSB type-Cが搭載されている近年のシリーズでお願いしますね。 

 このUSB給電ができると、執筆することの出来る機会や場面が激増します。スターバックスコーヒーやドトールなどの電源つきのおしゃれコーヒーショップじゃなくても、その辺の喫茶店とかでも電源を心配せずに執筆ができます。これは執筆の苦行を減らすのにかなり役立ちます。何せ自分の気持ちが上向いたらすぐに執筆に取りかかれるのだから。鞄にパソコンを忍ばせておけばどうとにでもなるのです。

 それにMacBookシリーズはもともとのバッテリー持ちがそれなりなので、そもそもの稼働時間が長めです。優秀な本体駆動時間と、バッテリーライフ延長のしやすさ、これが第一の理由になります。

2つめのフォント。これも凄く大事。だって文字のデザインですよ。小説を執筆している限り視界に飛び込んできているのは「文字」という物体の形と、美しいお姉様やお兄様の妄想くらいです。なら片方の文字は読みやすいにこしたことはないじゃないですか。これがですねー、あんまり言いたくないんですけれどWindowsが汚いんですよ。エレガントじゃないしゴージャスじゃないし美しくない。参考までにそれぞれの執筆中の画面を載せておきますね。

 これがMacBookで

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 これがWindows

 まあこんなチンケなスクリーンショットだとそこまで伝わらないと思いますが、実際はかなり違います。何でしょう、文字のジャギーが明らかに違うんですよね。たぶんディスプレイの問題も多分にあるのでしょうけれど、MacBookシリーズは現行機種はRetinaディスプレイが採用されていますので安心して視認性の高いフォントで遊ぶことが出来ます。

 あとスクロールが滑らかなので、推敲の時とかに眼が疲れにくいというメリットも。スルスルヌルヌル動きますので、ページのコントロールもしやすいんですよね。というわけでMacBook大好きなガジェットブロガーみたいなことを主張してしまっていますが、大体事実なので仕方がありません。

 最後にアプリについて。MacBookでは執筆に関して優秀なアプリがいくつかあります。もちろんデフォルトでインストールされているPagesやマイクロソフト帝国が下賜してくださるOfficeシリーズでも良いと思うんですけれど、ちょっと財布の紐を解けば小説執筆に便利なアプリがたくさん見つかります。ちなみにこのnoteの投稿はコストパフォーマンスや、お手軽さは余り重視していないので今更ながらごめんなさい。ていうかMacBookシリーズを薦めた時点でお手軽でも何でも無いのですけれど。

 話を戻します。詳しいアプリについては次回以降に纏めたいと思うのですけれど、Macに用意されている有名どころのアプリは大抵iCloud連携に対応していまして、iPhoneやiPadにも同じアプリがリリースされているんですよ。これが何を意味するのかというと、Macで書いていた小説の続きをiPhoneやiPadで好きな時間、好きな場所で書くことができます。いやいや最高でしょうこれ。進捗の結果が自動的にクラウドを通して同期されていて、ユーザーの皆様が何も操作せずとも勝手に反映されているという訳なのです。これが凄く便利で、トイレに籠もっているときにでも、長風呂しているときでも、通勤列車の中でも、ベッドの中でもどこでも小説が書けるということなんです。

 で、いつもiPhoneなどの小さい画面で執筆していたらもう眼がプリズンブレイクしますから、Macのそこそこ大きな画面で腰を据えて書くことも出来るおまけ付き。完璧じゃないですか。イチローと松井を足して2を掛けた環境がこれで構築することができます。

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大正義Ulysses。これをインストールすればイチロー秀喜によみがえれ福留が加わります。


まとめ

 はい、そんなわけで本日はメインの執筆マシンについて紹介しました。私なりに執筆に対する苦行を減らそうと試行錯誤した結果、MacBookシリーズに行き着いたという話です。もちろん私、Windows大好き人間かつSONY大好き人間なので周りにドン引きされるほどVAIOやLet's noteを購入してきたのですけれど、たぶんそのままだと10年もこんなこと続けられなかったと思います。

 まあこんな偉そうなことを言っていながら、フィーリングは人それぞれだと思うのでWindowsが決定的に会う人や、ガラケーで名作を書き上げてしまう猛者ももちろんいるので全てが全て正しいわけじゃありません。

 ただ、機会がありましたら電気屋さんでちょっと触ってみて下さい。それで少しでも目に優しいなー、レスポンス言いなー、軽くて持ち運びそうだなー、16インチは厳つくて格好良くて周囲にマウント取れるなー、と感じましたらその感覚は間違っていないと思います。

 是非、自身の名作を生み出すための相棒を見つけて下さいね。




オマケ

 iPhoneなんて滅びてしまえ。iPadなんてこの全宇宙からなくなればいい、というマイクロソフト帝国の忠義ある臣民や、Google共和国の教養ある先進的な民の方は全然、Windowsで良いと思います。Windowsには上記では敢えて黙っていましたが一太郎がありますし。これはかなりインターネット物書きに対して素晴らしい武器を提供してくれる素敵ツールなので何れnoteに書かせて頂きます。

 ちなみに機種としてはなんでもいいです。Windowsの良いところは軽さや値段、バッテリーライフ、スペック、1670万色に光るかどうかで自由に選ぶことができることにあると思うので。一応、おすすめのメーカ等はどこかで紹介できたらな、と思いますのでこんどこそこの投稿は終わりです。

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