
MTGA:アルケミー環境 ウィークエンド予選 参戦記
アルケミープレイヤーの皆さんこんにちは。
40代ロートルプレイヤーのヒカチュウです。
以前の記事で書いたように、3月はウィークエンド予選(アルケミー)でした。
ラダーをプレイしていると、もともと主戦場をアルケミーにされているプレイヤーはもちろんの事、普段は別フォーマットをプレイされている方からの参入も増え、賑わいがあり、ガチ度の高いシーズンになっております。
肝心の予選ですが、結果から言うと筆者は「ナヤ召集」を選択し、1勝2敗で終了と残念な結果に終わってしまいました。アルケミー環境の状況とデッキ選択の経緯も併せて以下に説明していこうと思います。
1. アルケミー環境の動向
①3月5日からアルケミー新カードが追加されたこと
②予選シーズンであることで研究が進んだ
③影響力のあるプレイヤーさんのアルケミー配信が一定数出てきた
以上3点から流行デッキが大きく変化しています。プラチナ~ミシック順位帯までプレイした感触での主なデッキを挙げていきます。
・ナヤ召集
スタンダードのボロス召集からのアップデート版で、「議事会の声、イマーラ」により1マナ生物→2ターン目イマーラが安定して行えます。圧倒的な展開力が売りで、全体除去がなければそのままほぼゲームエンドです。数の暴力に対抗できる手段か、必殺の動きをもたないミッドレンジ系はこのデッキの隆盛により苦戦を強いられていると思います。

・4色フプルスプ(多色系ランプ)
有名プレイヤー発祥で一気に勢力を伸ばしました。ミッドレンジ系が多いアルケミー環境に彗星のごとく現れたランプ系デッキで、諜報ランド・基本土地サイクリングと証拠収集スペルのシナジー+「失われた証人の事件」の未来予知からのパワー9連打と遅いゲームレンジでは最強の動きを見せます。

・エスパーコントロール
環境続投組。ただしロリアン+諜報ランド、前述の「失われた証人の事件」、「厳しい説教」・「一時的封鎖」が環境にフィットしているなど強化要素が多く頭一つ抜けた印象があります。

・緑黒+α「陰湿な根」コンボ
「陰湿な根」を使った準コンボデッキ。キーパーツになっている「陰湿な根」「アガサの魂の大釜」「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」「甲殻の這うもの」が単体でもパワーが高く、それぞれが盤面を形成しやすいカードな為、コンボデッキでありながらビート性能が高いのが売りです。ぼろぼろの場でも墓地が潤沢にあれば「甲殻を這うもの」ないし、這うものをリムーブした「アガサの魂の大釜」と+1カウンターがのった生物により場を致死量の植物トークンで埋め尽くす事ができます。

・多色「押し出し+引き抜き」シュート
自ら墓地に落とせるデカ生物を「押し出し+引き抜き」でリアニメイトし一撃必殺を狙うコンボ系デッキ。主にハンデスで前方確認して発射するので黒がらみのカラーリングで組まれています。マルドゥ系なら「巨大戦車の行商人」や「豚の先触れ」で白黒ミッドレンジの様な動きができ、グリクシス系なら「錠前破りのいたずら屋」や「間の悪い爆発」を使ってコントロールとして立ち回る事が可能です。

・グルール恐竜ミッドレンジ
マナ生物からのデカ恐竜・「繁殖繭」からの恐竜サーチと、環境の基本除去が豚である事を利用し、場に出た時点で仕事を果たしている生物を連打する動きはシンプルながら十分な殺意があります。

ざっくりですが以上のようなデッキが多く見られました。筆者が前環境から使用している「アブザンミッドレンジ」は・ナヤ召集のところで挙げた「数の暴力に対抗する・必殺の動きをもつ」のどちらも十分なチューンができず、行き詰まりを感じていました。
2.アルケミー環境 研究者たちの集い
ウィークエンド予選のデッキも決まらず、ラダーもミシックには到達したものの、勝率は安定せず・・・そんなさなか、ひょんな事からアルケミー環境についてお話ができるdiscord垢にお邪魔できる機会を得ました。それは、ヴァーチャルPW はじめまどかさん運営の 「MTGゆる鯖」
蒼紅杯 蒼紅ちかさん 運営の 「蒼紅杯」
の2つでした。

どちらの垢でもアルケミー界での有名プレイヤーさんや、別フォーマットでの強豪プレイヤーさん達が積極的に意見・情報を出し合い素晴らしい場所でした。びっくりしたのは、強いプレイヤーさんのデッキ作成・調整のフットワークの軽さです。既存のデッキのアップデートに留まらず、「こういうコンセプトでデッキが作れないか」「それなら○○を軸にしたらどうだろう」という様に、さながら新製品の開発現場のような印象を覚えました。
せっかくのそんな場所だったのに、筆者は有益な情報やアイデアを還元できず、ただ利益を享受するだけだったのが反省しきりです・・・
予選ウィークエンド直前ではじめまどかさんが情報提供してくれた「ナヤ召集」が手になじんだのでそれをラダーで回しながら予選に臨むことに。

3.ウィークエンド予選とこれからの事
round1 ジャンド焼きすぎ 〇ー×ー〇 勝ち
round2 グルール銘バーン ×ー× 負け
round3 グリクシスウィザードリアニメイト 〇ー×ー× 負け
初戦からビート耐性の高い「焼きすぎ」デッキを乗り越えていけるか?と思ったのもつかの間、下火だったはずの銘バーンにあっさり焼かれ、最後はコントロールに全体除去連打→アトラクサでGG。
というわけでめったにないウィークエンド予選は残念な結果に終わってしまいましたが、筆者は大きな学びを得ました。それは、強いプレイヤーさんは、失敗を恐れずに新しい試みを実際に作ってどんどん回しているということでした。
ともすれば無難・バランス型のデッキをチューンしがちな筆者が次のス
ップに進む為に、チャレンジに足を踏み入れてみようと思いました。
次の機会があれば今度は皆さんに有益な情報が発信できることを願って。
最後になりますが、情報の場を提供してくださったはじめまどかさん・蒼紅ちかさん、ありがとうございました!
今回は以上になります。目を通して頂きありがとうございました。
この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
また、本記事を作成するにあたって、マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイトのカード画像を使用しています。