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レノファサポに送る山口パッツファイブの選手紹介
12月になり、Jリーグのレギュラーシーズンが終了しました。今シーズンもお疲れ様でございました。
Jリーグが終わっても、サッカーシーズンは続いて行きますが、オフシーズンに見るスポーツの候補として、バスケットボールがあるレノファサポーターの皆様。
そんな方に向けて、同じ山口県にあるバスケットボールチーム、山口パッツファイブの選手紹介を勝手に行いたいと思います。
少し大きく出過ぎかもしれませんが、このnoteがパッツファイブの試合を見てみようと思われているレノファサポーターの観戦のお供の一つになれば嬉しく思います。
それでは参ります。まずは、ヘッドコーチ(=監督)の紹介からです。
5.鮫島 和人
昨シーズンに選手として加入。今シーズンより、ヘッドコーチに就任しチームを率いる立場となりました。ただ、彼の名前の前には背番号を表す”5”という数字がつきます。なぜヘッドコーチなのに背番号がと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、今シーズンの彼の肩書は"選手兼ヘッドコーチ"なのです。
ちなみに、昨シーズンは選手兼アシスタントコーチとしてプレーをしており、今シーズンは満を辞してのヘッドコーチ就任となります。
ヘッドコーチとしてのコート上での彼は熱血漢。コートサイドで大きな声を張り上げ、チームを鼓舞する姿が個人的には印象に残っています。今年、レノファのエスナイデル監督の試合中の動きの観察が一部サポーターの中で、ブームとなったように、鮫島ヘッドコーチの観察も面白いのではないかと思います。
コート上の振る舞いは熱血漢という印象なのですが、試合の戦況を冷静に分析し、必要な手を打ってチームを勝利に導く面も、もちろん持ち合わせています。アシスタントコーチも含めて、ベンチが授ける戦略も今シーズンの1つの武器となっているように感じます。
選手としては古巣の鹿児島戦に1試合出場しただけと、ヘッドコーチ1年目はヘッドコーチ業に専念しているのだと思いますが、チームをプレーオフ出場に導いてくれると信じられる熱いヘッドコーチです。
1.ディアンドレ エイブラム
ここからは背番号順に選手を紹介していきます。
今シーズン加入したアメリカ国籍の選手です。彼の魅力は40分間出場しても運動量が落ちないタフさと内外のエリアに構わず決めきることができるシュート力です。山口が目指すスピード感のある速いバスケットにフィットしている選手で、自分でリバウンドを拾ってから、1人でドリブルをスタートし、そのままダンクを決めきってしまうようなスタミナ・スピードを持ち合わせています。
後述するケンドリックが欠場していた7試合はチームの大黒柱として試合時間40分のうち35分以上に出場し、1試合平均で20得点ほどを毎試合で挙げる活躍を見せてくれました。
身長が大きいながらも、しなやかで、迫力のあるプレーをぜひ現地で体感してほしいと思います。
2.上松 大輝
今シーズンより同じB3リーグを戦うしながわシティより加入した選手です。
彼の魅力は何と言ってもパスセンスです。ポジション表記ではスモールフォワードと得点を奪う役割なのですが、山口ではゲームをコントロールしたり、他の選手のシュートをアシストするガードというポジションを担っています。
パスセンスをもう少し具体的に説明すると、他の人が見えてないパスコースが見えていて、そこに正確に出す力や一見パスコースがないように見えるところを空間を使ったロブパスで通したり、バウンドさせて下を通したりする力がずば抜けています。
実際は私は現地で見ていて彼のアシストを変態的と評したことがあるのですが、それくらいあっと驚くプレーを見せてくれる選手です。もちろん、パスを出すかなというところで、それをフェイントに使い、そのままゴール下までドリブルしてレイアップシュートで得点を奪うプレーもあり、攻撃面でのバリエーションの多さで楽しませてくれます。
サッカーでもパサータイプが好きな人は、彼のプレーに目を奪われること間違いなしです。
7.ジェレイン ケンドリック
今シーズンより加入したアメリカ国籍のプレーヤーです。
B3リーグ屈指のオフェンスマシーンと言って良いでしょう。彼の得点を生み出す力はちょっとずば抜けています。ボールをドリブルする能力に長け、自分でそのままドリブルを続けて得点を奪ったり、相手を引き付けてフリーの選手をアシストしたりとオフェンス面でのキープレーヤーです。
その中でも、私がすごいと思うのが、相手を一瞬で抜き去るドリブルです。彼だけは私個人のタイミングが合わず現地でそのプレーを見ることができていないので、なんとも言えないところではあるのですが、単純な走力がずば抜けているというタイプではないと思っています。ただ、0からの加速力と相手との駆け引きの中で、加速するタイミングによって、一瞬で相手を置き去りにしていきます。
ディフェンスからすると気付いたら抜かれているような感覚になるのではないかと思うのですが、いとも簡単に相手を抜き去り得点を量産していきます。
ここから本格的に相手チームに研究をされることになると思いますが、彼はそう簡単には止められないはずです。そのためには彼のアシストで放つシュートをチームとして確実に決めきることが重要になると考えています。
笑ってしまうようなオフェンス能力にぜひ注目してください。
8.下山 大地
今シーズンより、長年在籍していたB2の青森ワッツより新加入したベテラン選手です。
彼の仕事は見るものにとっては非常にシンプルです。それは3Pシュートを決めること。いかにしてフリーな状態でボールを受け、3Pシュートを放ち、それを決めきるかを極める職人です。
ただ、キャリア通算600本以上の3Pシュートを決めている彼も、今シーズンの序盤は3Pシュートの精度に苦しみました。シュートを放つがリングに嫌われる状態が続き、開幕からの11試合で3Pシュートの確率が23%、成功数も11本にとどまっていました。1試合の成功数も多くて2本であり、シーズン8試合目の三重戦からは成功数が0本の試合が4試合続く状態でした。
そんな中迎えたシーズン12試合目、立川戦で遂に本領を発揮しました。1Qから重い鎖が外れたように3Pシュートが立て続けに決まり、1試合だけで7/11本の成功、この試合でチームトップの23得点を挙げました。
ここから彼は復調し、岡山戦までの5試合ではなんと成功率が52%、17本の3Pシュートを決めています。
チームの大事な得点源である、3Pシュートという武器を持つ職人の技にぜひご注目ください。
9.重冨 友希
昨シーズンより加入した在籍2年目の選手です。
高校バスケの名門福岡第一高校出身で、高校時代には双子の弟、周希とともに日本一を経験しています。
彼の武器はスピードを活かしたプレーだと思います。オフェンスでは、スピードのあるドリブルで相手を抜き去ってゴール下に進入し、そのままシュートを決めたり、ドリブルと見せかけて急ブレーキをかけ、相手を外してジャンプシュートを放ったり、バリエーション豊かなプレーを見せてくれます。
ディフェンスでは、スピードと運動量を活かしてしつこく相手のボールマンをマークします。また、後述する田中とのコンビで前線からプレスをかける姿は、まさにレノファが目指すハイプレスを体現していると言えます。
試合終盤にはコートに立って試合をコントロールする役目を担い、指揮官からの信頼も厚い、チームを引っ張るポイントガードのプレーを堪能してください。
11.山口 力也
山口ペイトリオッツがB3リーグに加盟した初年度からのメンバーの1人であり、在籍3年目の選手です。
日本人エースとして、大事な場面でチームを勝たせる得点を奪うことが仕事となります。
プレースタイルとしては身体能力の高さを活かした得点パターンの多さが特徴の一つであると思っています。相手のディフェンスに体を当てられてもぶれない体幹の強さと、アップの際にはダンクも見せるようなバネを活かしたドリブルやジャンプシュートが印象的です。
難しい体勢からファウルを受けながらもシュートを決めることができ、このプレーが大事なところで飛び出すと試合の流れを大きく引き寄せることができます。
また、3Pシュートによる爆発力も彼の魅力の一つです。その最たる例が湘南戦でした。この試合では1試合で7本の3Pシュートを決め、チームの勝利に大きく貢献しました。
今シーズンはディフェンス面でもチームを支える、なくてはならない存在になっており、攻守両面におけるキーマンとしての活躍に期待してください。
14.デスモンド ジャクソン
今シーズン新加入のアメリカ国籍の選手です。
今シーズン在籍している3人のアメリカ国籍の選手の中では、最もディフェンシブな選手で、ゴール下の門番として相手に立ちはだかります。
特徴的なプレーとしては相手のシュートをハエ叩きの要領で撃ち落とすブロックショットが挙げられます。味方の選手が抜かれた後で、すごいところから飛んできて寸前のところで相手のシュートを防ぐプレーは迫力満点です。
また、オフェンス面でもゴール下でのダンクシュートを中心に得点を重ねることができます。この手のタイプの選手では珍しく、柔らかいシュートの感覚も持ち合わせており、得点のバリエーションも多いです。
フリースローは少しご愛嬌な面もありますが、攻守でインパクト大のプレーを披露してくれる選手です。
23.石橋 玲音
今シーズンに湘南ユナイテッドより新加入のインサイドプレイヤーです。
190cmという身長と身体能力を活かしたダイナミックなプレーが特徴です。役割としては対戦相手の外国籍選手とマッチアップし、彼らの攻撃を止めることです。
選手交代が自由なバスケットでは、"つなぎ"の役割を担う選手のプレーが重要となることも多いです。つなぎの1つの例は、自チームの外国籍選手を終盤でプレー精度が落ちないように休ませたい時に、中盤で短い時間起用すること。野球で言うとリリーフのような役割です。
この時間帯でつなぎの役割を担う選手が、チームに対してプラスになるプレーができるかどうかで、チーム全体の層の厚さが決まってきます。
彼は現状上記のような役割を担っており、まだまだプレータイムが多くないのですが、持ち前のダイナミックなプレーを活かし、徐々にプレータイムを増やしていくことを期待したいです。
25.田中 幸之介
山口と同じく、ペイトリオッツのB3リーグ加盟初年度より在籍している選手です。
彼の特徴は何と言ってもその爆発的なスピードです。ポイントガードというゲームをコントロールする役割のポジションながらのそのスピードで一気に相手を抜き去りゴール下まで進入をしてしまいます。
私はアウェイゲームに現地観戦することが多いのですが、相手チームのファンの皆さんも思わず"速っ!"と声を出してしまうほどです。
また、スピードを活かしたディフェンスでもスタンドを湧かせることができます。しつこいぐらいのプレスと2度追い、3度追いができる運動量で相手のミスを誘います。
この選手の凄さは現地で見るとより分かりやすいと思いますので、ぜひ体感をしてみてほしいと思います。
31.富田 一成
ペイトリオッツのB3リーグ加盟初年度の途中に明治大より加入し、このチームで在籍年数が3番目に長いプレイヤーです。
シーズン途中での加入、またルーキーということもあり、1年目はなかなかプレータイムを確保することができませんでした。そして、昨シーズンも主力として長い時間プレーすることはできていませんでした。
しかし、昨シーズン辺りから、短い出場時間の中で、印象的な活躍を見せられるようになっています。中でも、思い切りの良い3Pシュートが現状のストロングポイントであると思います。
今シーズンはさらに出場機会を増やし、シーズン3試合目となる豊田合成との試合では、ケンドリックとジャクソンが欠場する中で、スタメン起用され、28得点を挙げるという覚醒を見せました。ディフェンスでも相手の外国籍選手に対し粘り強いマークで自由を与えないことができるようになっていると感じています。
最近はまたプレータイムを減らしてしまっていますが、12/3に行われた横浜戦ではスタメン起用され、それに応える素晴らしいプレーを披露しました。
今シーズンは本格的なブレイクを期待したい選手です。
32.吉川 治耀
昨シーズン、さいたまブロンコスより加入した在籍2年目のポイントガードです。
彼は9.重冨や25.田中と異なる特徴を持った選手で、オフェンス面では緩急を使ったドリブル突破が持ち味であると思います。また、ドリブルで中に入っていってのフックショットと呼ばれるシュートが芸術的であります。
フックショットとは、ドリブルしながら片手で弧を描くような放つシュートのことで、相手の背の高い外国籍選手の上から決めてしまうことができます。
また、最大の強みはディフェンスで相手からボールを奪うプレーにあります。バスケットではスティールと呼ばれるプレーなのですが、抜群のセンスでボールを奪ってしまいます。
その姿はまさに怪盗。ここ1番で飛び出すスティールで勝利をもたらすことが多く、唯一無二の選手であると言えます。
今シーズンは怪我もあり、出遅れが感じられましたが、ここにきて調子を上げてきている印象です。怪盗吉川の華麗なプレーを是非お楽しみください。
77.川上 貴一
鮫島ヘッドコーチと同じく昨シーズンに鹿児島レブナイズより加入した在籍2年目の選手です。
彼の武器は得点力で、今シーズン序盤は彼のシュートで幾度となく救われてきました。彼の得点力の根幹にあるのは3Pシュートだと思います。チームとしては彼にいかにして3Pシュートを打たせるかを考えるべきで、それを達成してしまえば、高い確率でシュート決めてくれます。
ただ、彼のオフェンスは3Pシュートだけではなく、相手が外からのシュートを警戒すると、それをフェイントに使ってゴール下へのドリブルを見せます。スピードで一気に抜くという訳ではなく、色々なものを囮にして緩急で抜いていってシュートを決めてしまいます。
チームが苦しい時に飄々とシュートを決めてくれる、非常に重要なプレイヤーと言えます。その高い得点力にご注目ください。
選手紹介は以上となります。
チームは初めてのプレーオフ進出を目指して戦っています。個人的には3年目の今シーズンは最も期待できるチームではないかと思います。
12/2時点では7勝10敗という成績となっておりますが、まだまだこれから反撃が期待できます。私が何を言っているんだという話かもしれませんが、少しでも気にして頂けたら幸いです。