<鑑賞記録>ハウス・オブ・アイフ / ブッシュシアター
ロンドンで暮らすエチオピア出身イギリス人の家族の話。兄の葬儀の後の話。楽しげに過ごす兄妹たちだが、どこか寂しさが滲んでいる。中盤、兄が麻薬中毒で、薬物の過剰摂取で事が明らかになり、そこから、ドラマが展開する。保守的な父親は子供達が宗教に熱心じゃない事に対して怒るが、子供達はその父親が、母よりも若い女性と再婚した事に怒っている。それに伴って、幼少期の虐待も明らかになったり・・・と、テーマは面白いんだけど、終盤はグズグズで纏まってない。兄妹たちはよかっただけに、キーパーソンの父親役の役者さんの芝居が雑だった。フラッとやってる感じが売りの方なのかも知れないけど、それが活きてない。
エチオピア出身でイスラム教徒としてロンドンで暮らしていく難しさとかについては勉強になった。ただ、その設定がドラマに効果的だったのか疑問。ダンスシーンも、音楽に身を任せてるだけって演出で、魅力的じゃない。
舞台美術は、リビングの一室。閉塞感を描きたいのなら、もっと狭くして欲しい。具体的に作り込みたいんだとしたら中途半端。変に綺麗で気になった。
劇場は可愛かった。ここもバーが併設されている。外装はこんな感じ。
中は、なんとなく駒場アゴラ劇場の受付みたいな雰囲気で、本が並んでる。
劇場は可愛かったから、また行きたい。