<鑑賞記録> コラボレーション / ヤング・ヴィック劇場
ヤングヴィック劇場の新作。アンディー・ウォーホルとバスキアのコラボの話。実際にあった話が基で、1984年のニューヨークが舞台。前半は、ちょっとザ・美術の話が多すぎてあざとい印象だったけど、後半から、超人気の若手のバスキアと、段々落ち目になってきたと言われているウォーホルとの、友情か愛情か、ライバル意識か自己嫌悪か、みたいな人間ドラマが深掘りされてきて、面白かった。トータルで見ると、前半の説明的な描写も、効いていた気もする。
舞台セットは、割と地味。前半はバスキアのアトリエ、後半はウォーホルのアトリエになっているという演出。美術の話なんだから、デザインにもう一捻りあって欲しかった。登場人物は、4人だけ。ウォーホル、バスキア、バスキアの女友達、二人のコラボレーションを企画するキュレーター。
ヤングヴィック劇場は好き。ロンドンの劇場に、ロビーがレストランになっていて、開場までみんなでお酒を飲んで、ご飯を食べながら待つ。日本では、カフェくらいはあるけど、そこでお酒飲みながら、晩御飯食べて待とうってのはあんまりないですよね。