田舎のテーマパークで優しいお姉さんから学んだこと
ゴールデンウィーク始まりの金曜土曜に、ツインリンクもてぎで一泊してきました。レース場の隣に子供用のテーマパークが併設されていて、そちら目当てです。
子供のための旅行と思っていたのですが、思わぬ学びを得たのでお話します。
初日の金曜は平日な上に雨模様だったので、お客さんも疎らな感じ。
「毎日こんなに人が少ないと、この遊園地は潰れちゃうね」なんて娘と話しながら、初日はゆったり楽しみました。
問題はゴールデンウィークが始まる翌日です。天気は晴天予報。田舎のテーマパークとは言え、どれほどの混雑なのか予想できません。情報収集とばかりにスタッフのお姉さんに予測を聞いてみました。
「明日は相当な混雑を予測しています。」
やはりそうですよね。
「車のお客様が多いので、パークの開園は10時ですが、駐車場の開場は4時半からです。」
よ、よ、よ、4時半!!??
あまりの早朝の開場に、夫婦揃って奇声を上げました。
「駐車場は混雑するので車を使わずホテルからの無料シャトルバスがおススメです。」
おぉ!素晴らしい情報!
「人気アトラクションは朝一で整理券を貰った方が良いです。」
おぉ!有益な情報!
「チケットはホテルで買えば並ばずに買えます。」
おぉ!重要な情報!
聞いてもいないのに情報をどんどんくれる。やはり田舎は優しい人が多い。ピリピリしてる東京人とは感覚が違うのだ。田舎は心が癒されるわぁ、なんて思いながらホテルへ。
チェックイン後、
・チケットを購入。
・アトラクションの遊ぶ順番を決定。
・レストランの位置を把握。
・シャトルバスの時間と出発場所を確認。
・おやつの準備完了。
ディズニーランドで鍛えられた東京人に抜かりなし!!田舎よ、これが東京人だ!
朝から頑張れるようにと早めの就寝。起床後、さっさと朝ご飯を済まして、始発のシャトルバスに飛び乗りました。
バスはテーマパークの駐車場の前を通って入口に向かって行きます。混雑で苦しむ人々を高みの見物といこうか、なんて考えながら窓の外を見ていると、
第1駐車場を通過。
空車。
第2駐車場を通過。
空車。
うん???
パークの入口に到着。チケット売り場には、
待ち行列5人。
何かがおかしい。相当な混雑はどこいったんだ。
昨日会ったスタッフのお姉さんが今日もいたので聞いてみました。今日は想定通り混んでますか?
「はい!朝からとても忙しいです!」
なるほどなるほど。たしかに忙しそうですね。
周りを見渡すと、人がたくさん、、、
いませーーーーーん!!!!!
全然いませーーーん!!!!!
こ、これが田舎の混雑ということなのか、、、
どうやら僕は気付かぬうちに東京の感覚で全ての物事を判断してしまっていたようです。
田舎の混雑と東京の混雑は同じではない。田舎と東京の感覚は違うのです。
あの優しいお姉さんにとっては、このスカスカな状態が相当な混雑なのです。5人並んだら大行列なのです。
人は人。田舎は田舎。みんな違って、それでいい。
子供との旅行の中にも学びはあるものなんだな。人による感覚の違いを想像しないといけない。そう思いました。
まぁ、旅行者にとっては空いているのは良いことです。田舎の時間の流れを楽しめばいい。
娘に「空いてるから、たくさん乗り物に乗れて嬉しいね」って言ったのです。すると、
「パパ、この遊園地は潰れそうなの??」
それは言っちゃダメーーー!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?