今に意識を向ける大切さ・一瞬の中に永遠がある

とにかく私は過去に埋もれやすい。

過去の記憶の波に押しつぶされそうになる事が幾度もあった。

今を生きていない。

このままじゃ、私の未来に光が見えないままだ。

どうしたら今を生きられるのか?

過去の後悔から抜け出せるのか?

そして私の中で、ひとつのキーワードが生まれた。

「一瞬の中に永遠がある」

これからは、今のこの一瞬に誠実に向き合う。

それが私の答えだった。

これを積み重ねていったら素晴らしい未来が開けると。

辛い過去を振り返っている暇はない。

結局は自分の心次第で人生は変わっていく…。

「人に何をされたか」ではなく「自分がどうしたか」が大切だった

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今でも思い出すと、涙が止まらなくなる過去がいくつかある。

以前は人から受けた苦い経験を思い出し、ただただ辛くなるだけだった。

しかし、その出来事を思い出していく度に自分の中で変化が起きてきた。

気づくと苦しむ矛先が変わっていた。

何故、あの辛い事が起きた時、私は相手にこう言わなかったのだろう。

こう出来なかったのだろう。

そもそも、それ以前に自分が違う行動をしていたら、あの出来事は起こらなかったかもしれない。

相手に辛い思いをさせられた事より、その時に自分がどう対応したのか?

その出来事が起こる前に、自分が相手にどう接してきたのか?

そんな事ばかりが気になりだした。

そして至らなかった自分に気づき、過去の辛い出来事が自分を責める出来事に、すりかわってしまった。

結局の一番の苦しみは、辛い経験自体ではなかった。

自分がその時に、納得できる行動が出来なかったという後悔だった。

被害者意識でいた方が、ずっと楽だったのに…。

今でも忘れられない嬉しい瞬間

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今の自分だから感じられる過去への想い。

もちろん、今の自分だから感じられるのであって「こうしていたら…」と後悔しても、どの道あの時の私には出来なかったであろう。

そう、過去は過去。

受け止め方を変える事しか、今の私には出来ない。

一方、嬉しい過去も、たくさんある。

人の優しさに包まれた感覚は、何度思いだしでも心がじんわりしてくる。

あの時の優しい言葉、優しい仕草、優しい眼差し、すべてが今ここにあるかのように感じる。

子供が誕生した時の喜びの瞬間を、ずっと胸に抱いている親の気持ちと同じかもしれない。

忘れられぬ優しく温かな出来事。

あの瞬間を思い出す度、時を超えてその場所にいる自分。

今でも心が満たされる。

もう、会う事はない過去の人々が、優しく寄り添ってくれるから。

その人たちは私の事は、すっかり忘れているかもしれない。

それでもいい。

自己満足でもかまわない。

確かに、あの優しさに包まれた事実は私の中で生き続けている。

形がない分、永遠に私の中に生き続け、私の生きる原動力になっている。

一瞬の優しい眼差しさえ、私の中では永遠なのだと気づいた。

なんて素敵で幸せな事なんだろう。

それぞれの人生だから別れも後悔もあるけれど

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人との出会いは、どんな関係性でもいつか必ず別れがやってくる。

親子・夫婦・兄弟・友人・恋人・同僚、、、。

それぞれの人生を歩んでいるから、ずっと一緒ではない。

もう、会えない過去の人たちに想いを馳せると、もっと大切にしたかったと後悔が残る。

でも後悔で終わらせることなく、今の縁のある人たちこれからの出会いに活かしていきたい。

それが今の私に出来る事。

一瞬の中に永遠があると気づいたから、今の一瞬を大切にしていきたい。

今、LINEをするならば、たとえ些細なメッセージでも相手に精一杯気持ちを向けたい。

今、歯を磨くのであれば一本一本、意識を向けて感謝しながら丁寧に磨きたい。

タクシーの運転手さんや店員さんなど、わずかな時間の出会いも大切にしたい。

一瞬一瞬を大切に出来たなら、どんな素敵な人生になるだろう。

自分の体でさえ、ずっと一緒にはいられない。

いつか変わっていく、いつかなくなる…。

でも心はずっと残ると信じているから、心に大切な一瞬を詰め込もう。

本当に一瞬の中に永遠はあるのだから…。


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