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夫婦アカデミー賞2023|#夫婦アカデミー賞

こんにちは、ヒヅメです。

毎年夫婦でやっているイベント「夫婦アカデミー賞」2023年版を更新します。

映画を観終わったあとに「よかったねー」みたいな会話楽しいじゃないですか。あれの総決算を1年に1回くらいやりたいなということで、我が夫婦では「夫婦アカデミー賞」なるイベントを毎年開催しているのです。

なんかそうすると「さらに語りたい欲」が出るじゃないですか。でも観た映画が古かったり、Netflix落ちした準新作だったりすると、いまいち話題を共有しにくいんですよ。映画好き!ってほど映画フリークなわけでもないし。

そういう中途半端な欲求をnoteで埋めていく記事です。


夫婦アカデミー賞のルール

夫婦アカデミー賞は以下のルールで行われます。

  • 対象:2023年に夫婦で見た映画(新旧問わず)

  • 賞:作品賞、監督賞、主演男/女優賞、助演男/女優賞、作曲賞、新人俳優賞、オープニング賞、アニメーション賞

  • ノミネート数:各賞夫婦それぞれ3作品ずつ

  • 受賞方法:夫婦で同一の対象をノミネートした場合それを受賞とする。複数ノミネートがあった場合は夫婦の協議により1つを選ぶ。

夫婦アカデミー賞2023 全部門ノミネート作品

最優秀作品は一番上に太字で記載。

作品賞

  • RRR

  • 七人の侍

  • エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

2023年作品賞は夫婦アカデミー賞ならではの時空と国境を超えた大衆娯楽映画の傑作による激戦になりました。個人的には「RRR」と「七人の侍」は時代や国は違えど、映画の作り方(役者ありきの台本とか)、シナリオ、演出などに通じるものを感じました・・ので、ここは新しい「RRR」に軍配としましたが優劣はありません。
「エブエブ」は、親子喧嘩といった小さな事象を、これまた時空を超えて描くスケール感が楽しかったです。こういった人気作を足掛かりにアメリカでもアジア人映画が広がってくることを期待します。

監督賞

  • 黒澤明(七人の侍)

  • S・S・ラージャマウリ(RRR)

  • ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)

  • パーシー・アドロン(バグダッド・カフェ)

作品賞とほぼ同じノミネート結果に。まあ、今となっては(人権とかコンプラとかあって)二度と撮れないであろう作品を、今よりもさらに監督個人の負荷が高いであろう時期によく作ってくれましたよと「七人の侍」称えました。
「バグダッド・カフェ」のノミネートには妻の強い意志を感じます。やっぱり楽しいは正義。

主演男優賞

  • N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア(RRR)

  • 志村喬(七人の侍)

  • 岡田准一(最後まで行く)

  • カイル・ムーニー(ブリグスビー・ベア)

  • サイモン・ペッグ(ショーン・オブ・ザ・デッド)

これはもう本当に「よく頑張ったね」と言うしか。作品を作る時に先に役者をあてがう作り方は、役者に沿ったシナリオを作れる反面、成功へのプレッシャーは半端なものではないでしょう。よく乗り越え、よく大ヒットさせたと思います。文句無しです。
対極と言うのかは分かりませんが、サイモン・ペッグはこの作品を作った制作グループの「おなじみ」のメンバーです。二つの異なる制作方法による主演二人ですが、それぞれに魅力を発揮してくれています。

主演女優賞

  • のん(さかなのこ)

  • マリアンネ・ゼーゲブレヒト(バグダッド・カフェ)

  • 岩下志麻(秋刀魚の味)

  • ミシェル・ヨー(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)

マリアンネ・ゼーゲブレヒトの存在感たるや!初めから最後まで圧倒されました。これは僕ら素人の映画の楽しみでもあると思うんですが「知らん俳優さんは面白い」んですよ。いい人なのか悪役なのか何も予想がつかない最高の「知らんおばさん」でした。妻がおおいにハマってました。
その点「さかなのこ」の、のんは知っている女優が知っている人を演じたケースでしたが、これも圧巻。もう完璧にさかなクンでした。さかなクン以上にさかなクンであったとも思う。性別を吹き飛ばした名演技です。

助演男優賞

  • 仲代達矢(椿三十郎)

  • アラン・リックマン(ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2)

  • 宮口精二(七人の侍)

  • 綾野剛(最後まで行く)

  • ニック・フロスト(ショーン・オブ・ザ・デッド)

初登場の存在感、カッコいいですねー。仕事ができない集団の中で一人仕事ができてしまう人間の苦悩といったコミカルな面から、武人としてのケジメまで、本当に、しびれるほどカッコよく演じきってくれました。僕は映像内における圧倒的な存在感というのに弱いようです。
妻に勧められてハリーポッターシリーズを一気見しましたが、ハリーポッターはスネイプ先生が主役の物語だったんですね(違う?)。初登場から最後まで、シリアルからコミカルまで、ずっと惹きつけてくれたのは間違いなくスネイプ先生でありアラン・リックマンでした。これもまた存在感。
正直この枠は激戦・混戦でしたね。魅力的で存在感が圧倒的な渋い男性が多過ぎる。

助演女優賞

  • CCH・パウンダー(バグダッド・カフェ)

  • 岸井ゆきの(神は見返りを求める)

  • エマ・ワトソン(ハリー・ポッターと炎のゴブレット)

  • キー・ホイ・クァン(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)

「最初は不機嫌、最後可愛い」というのはヒロインの1つの型のようにも思えますが、CCHパウンダーほど演じきってくれた人もなかなかいないでしょう。本当はただ楽しく過ごしたかったであろう彼女の笑顔がはじけた時、見ている側の気分も最高潮になります。
型やぶりというか、妻は男性のキー・ホイ・クァンをノミネート。理由は「立ち位置が完全にヒロインだったから」。確かに。ヒロインの型の話をしたばかりですが、こういうのも夫婦ならアリなわけです。

作曲賞

  • RRR

  • バグダッド・カフェ

  • シェルブールの雨傘

  • パプリカ

「〇〇の作曲陣が再集結」みたいな話はよくありますが、RRRのように完璧に次作も面白く、かつ楽曲がシナリオの説明にまで巧みに組み込まれているというのを続けるのって何なんですか?納得の受賞でしょう。

新人俳優賞

  • 木村功(七人の侍)

  • サイモン・ペッグ(ショーン・オブ・ザ・デッド)

  • 佐田啓二(秋刀魚の味)

  • ステファニー・スー(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)

  • 宮口精二(七人の侍)

  • アラン・S・キム(ミナリ)

個性的な面々である七人の侍の中で唯一青臭く、実戦経験も少ない役柄を瑞々しく演じています。不安な顔、女の子が気になる顔、慟哭、作中の役柄と同じく全力で生きていた(演じていた)のだろうなと感じました。

オープニング賞

  • バグダッド・カフェ

  • RRR

  • シェルブールの雨傘

  • パプリカ

夫婦アカデミー賞オリジナル部門。「名作は最初の5分でもう面白い」という会話をしたのがきっかけで設立。優秀なアバンタイトルやオープニングを有した作品を称えます。

印象的な楽曲、なぜか傾き続ける画面、謎のおばさん、急激なシナリオ展開。一体どれだけ強力なフックを作れば気が済むのか。満場一致で「バグダッド・カフェ」でした。・・が! 正直言ってこの4作品のオープニングは本当に素晴らしいものばかり。ワクワクの「RRR」、キラキラな「シェルブールの雨傘」、アニメならではの「パプリカ」。どれも一度は観てほしいものばかりです。

アニメーション賞

  • 劇場版ごん

  • パプリカ

  • ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

やられました。NHKで何となしに観た人形劇がこんなに素晴らしいなんて。人形を見て「コイツ演技力ハンパねえな」って思ったのは初めてでした。顔が変わらない人形なのに、心情の機微がきめ細やかに表現されているなんて、どうなってるの? 背景、動き、ひとつひとつの作りこみ、どれをとっても一級品(あまり人形劇詳しくないけど)かつ挑戦的な作品でした。

あとがき

今年も大混戦というか、夫婦が好きそうな作品しか見ていないので毎年そうなるんですけど、作品選びに困りました。「怪物」に至っては夫婦ともに大好きな作品であるにも関わらず、ノミネートにさえ入れられなかったという(この作品で永山瑛太を決定的に好きになりました)。
その他にも「ミナリ」なんかはハリウッドにおいて箸にも棒にもかからなかったアジア人社会の物語として存在感のある作品でしたし、「ブリグスビー・ベア」は圧倒的な行動力で周囲から愛されてしまうオタク(でも根アカ)という最近流行りつつある主人公像の決定版とも言える作品でした。
まあ作品に優劣をつけること自体がナンセンスではありますが、冒頭言ったように夫婦で「やいのやいの」話すことで映画が二度三度と楽しめるので、興味を持たれた方はぜひ試してみてください。

2023年に観た作品一覧

(順不同)

  1. 神は見返りを求める

  2. ショーン・オブ・ザ・デッド

  3. ちひろさん

  4. ブリグズビー・ベア

  5. どら平太

  6. バグダッド・カフェ

  7. ミナリ

  8. RRR

  9. さかなのこ

  10. 怪物

  11. 秋刀魚の味

  12. グッド・ナース

  13. ベイビー・ブローカー

  14. 椿三十郎

  15. クレヨンしんちゃんもののけニンジャ珍風伝

  16. バトル・ロワイヤル

  17. 用心棒

  18. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

  19. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

  20. シェルブールの雨傘

  21. パプリカ

  22. 七人の侍

  23. ハリー・ポッターと賢者の石

  24. ハリー・ポッターと秘密の部屋

  25. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

  26. ハリー・ポッターと炎のゴブレッド

  27. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

  28. ハリー・ポッターと謎のプリンス

  29. ハリー・ポッターと死の秘宝PART1

  30. ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

  31. コクリコ坂から

  32. 信長協奏曲

  33. 劇場版ごん

  34. 最後まで行く

  35. プリンセスと魔法のキス

  36. ケイコ耳をすませて

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