夏休みの自由研究。オリンピック期間中に広告倫理ってなんだろう?を考える。
こんにちは、ギャプライズの樋爪です。
Twitterのタイムラインを見ていたら、次のようなツイートが目に飛び込んできました。私の心に深く突き刺さる言葉でした。
デジタル広告の登場で、広告の民主化が進んだ結果、改めて広告倫理を問い直す必要性を感じます。
広告倫理はいつ学ぶのか
長らく広告代理業を行っていて、最近ふと思うこと。それは中小の広告代理店の運用型広告プレイヤーは、広告倫理はいつ、だれから、教わるのでしょうか。
Twitterのタイムラインにて、日常的にいろいろな方の情報発信を拝見しています。広告倫理に関しての意見が交わされているのを見て、中小企業、大企業、広告媒体社、広告代理店、インハウス、フリーランス、それぞれの立場によって認識に差異が生まれているように感じます。そもそも広告倫理と向き合う時間が圧倒的に足りていないのも大きな問題だと思います。
新入社員研修など、単発的な機会はあれど、定期的に広告倫理を考える時間を確保できている運用型広告プレイヤーは決して多くはないと感じます。(そんなことないよ、という方がいましたらごめんなさい)定期的にまとまった時間を確保して意見交換したり、考えを深める必要性を感じています。
広告代理店の立場だからこそ良くわかるのですが、特にデジタル広告は数字として結果が目に見えるため、広告主の利益にばかり目移りしてしまい、生活者を守る意識が抜け落ちしてしまう傾向にあるようです。
そうならないように広告を行う者として、定期的に広告倫理を考える、関連法令を学ぶ、といった取り組みを行い、生活者の利益と向き合う誠実な忘れないようにしたい。
私が関連法令を学ぶ必要性を感じた理由
広告に関連する関連法令を一から学びなおす取り組みを行っている今日この頃。しかし「今更なぜ法令なのか?」について。
日本広告業協会(JAAA)の広告倫理綱領です。
綱領の中で私が注目したのは「関連法令」という言葉。
関連法令は「知っているか、知らないか」が全て。
倫理と違って、法令はしっかり明文化されています。関連法令の把握に関して言えば、本来ならば広告を行う者の義務だと行っても過言ではないはずです。そのような経緯から「広告倫理を語る前に、まずは関連法令を理解するのが先ではないか?」という考えに至りました。
倫理と法令の違いは、倫理は自律的、法は他律的
倫理とは「どのような行為が正しいか」を示すもの。
内的な自律から生じるもの。
法令とは「どのような行為が正しくないか」を示すもの。
外的な他律から生じるもの。
倫理と法令の違いは、倫理は個人に委ねられる自律的なもの、法令は社会が強制する他律的なもの、と言えます。捉え方によっては「倫理は法令を内包する、法令の上位にある概念」という見方もできると考えます。
コンテンツの規制、そして広告表現の規制
様々な法令が存在していますが、大きくは2つに区分することができます。
1.コンテンツの規制:宣伝商品/サービス自体の規制
例: 消費者に違法なものを販売してはいけない
2.広告表現の規制:宣伝商品/サービスの表現規制
例: 消費者を騙すような広告表現をしてはいけない
この2つのルールはどちらも大切ですが、特に広告を行う者として「2.広告表現の規制」、は勉強不足だと反省することが多かったため、新入社員になったつもりで、一から学んでいきたいと思います。
勢い余ってこのようにツイートをしたのですが、
何かしら学びを得たら私の痕跡として、noteにて記事化して行きたいと思います(そのような記事が増える予定です)記載した事実に誤りがあれば、専門家の方々は是非ご指摘いただけると幸いです。
「広告倫理とは何か? 」まだ答えは出ていないのですが、問いを立てる中で"こうありたくはないな"と消去法を繰り返した先に見えてくるのかもしれません。