ガンダム外伝アーサー・ドーラン戦記 第十話「突堤に灯る火」 U.C.0083②
爆炎が照らす死闘。ジムとドラッツェの一騎打ち。
回廊内 月側
アーサーが回廊に突入して間もなく、岩一つない回廊を閃光が走った。ビームライフルの輝き。閃光に射抜かれたMSが光の球になった。
マモル曹長が一対二を破った証だ。たった一人で、目前の二機と伏兵の恐怖に打ち勝ち状況を好転させた。
やはりマモル曹長は頼もしい。いずれは戦闘部隊長になる器だろう。今はまだ、アーサーの方が年長で少しばかり堂々としているだけなのだ。
突出した自分を何度も助けてくれた男だ。敵機を任せた