弁当むずい 男性育休記11/68
さあ、弁当のリベンジだ。「一口で食べられるようにしてください」という幼稚園からの縛りがあるので、ごはんはボール状に、おにぎりにして入れている。安牌としてのアンパンマンふりかけごはんを3玉、そして新進気鋭のコーンごはんを3玉おりまぜる。昨日めちゃくちゃ食べたもんな、コーンご飯。
おかずは作り置きのつくねだ。彩りが悪いので入れているミニトマト、これまで食べられた試しがないのだがを最後にもう一度入れてみる。フォークで食べやすいように半分に切っている。
それより、ちょっと咳き込んでいるような気がするんだがどうだろうか。弁当はさておき、こっちで帰されるのではという心配が強い。通れ…。
送り帰りにスーパーに寄る。鰤と大根が安かったので、そしたら鰤大根だよなと思って買って帰る。
子を預けてから、こないだ作った棚に転倒防止の措置などを行い、そして信じられないほど大量に出た段ボールゴミ、発泡スチロールゴミなどの処理をする。
妻に昼食のラーメンを作って食べてから、迎えに行く。連絡が来ないということは、通ったということだ。
だがしかし、解散前の帰りの会的なやつで、担任の保育士さんから誰に向けてでもなく「鼻水が出てるので帰した子がいる」とジャブを打たれる。2歳児を受け取りつつ「ちょっと咳が気になります」とこれは私に向けてはっきりとストレートを打たれる。「えっ?本当ですか」と猿芝居で返したが、こういうときの自分の猿芝居ったら本当に猿なので恥ずかしい。万全でないなら休ませてくださいねと釘を刺されて解散。
「今日は何して遊んだの」
「なんにもしてない」
そんなことはないでしょうと思いながら、2歳児を抱っこして10分くらい談笑する。電動自転車に乗せた方がそれは早いのだが、抱っこが良いと言っているし、何より私がこの幼稚園の報告をゆっくり聞きたいというのが大きい。2人きりで外を歩くのは楽しい。2歳児は道ゆく車についていちいち「ミキサーしゃだー!」とか「トラックだー!」とか叫ぶのが愛おしい。
帰宅して弁当を開ける。
コーンご飯は手付かずだった。
少なからずショックを受ける。でもいまこうして見てみると、あたたかければ美味そうだったが、冷たいと、コーンも萎んで美味しそうではない。冷たい状態で食べられるという弁当の特性ともっと向き合わないといけない。やり直しだ!そんなことを考えながらひたすらままごとをし、頃合いを見て鰤大根を煮始める。
鰤大根は、鰤が主役のようでそうではない。煮れば煮るほど、鰤はパサついていき、大根は美味くなっていく、大根が主役のゼロサムゲームである。
ほか、ほうれんそうと春菊のミックス胡麻和えを作る。これは、だいたいそう聞いて思った通りに作ると、思った通り以上においしいのでおすすめである。中目黒の居酒屋で昔習った。ああ、次に外の居酒屋で飲めるのはいつになるのだろうか。
ほか、咳に良いかなと思って蓮根の煮物も作ったが、2歳児の咳はそういえばおさまっているし、つうか食べなかった。まあ、いいか。
いい加減、育児の話だけだと単調なので、もう一人の書き手に倣って私も思い出話を織り交ぜていきたい。できれば。