組立式家具という地獄 男性育休記9/68
妻とも昨晩話し合い、新生児対応は現状ほぼ授乳のみなので妻メイン、2歳児のもろもろは私が対応するとのことで明確に役割分担することになった。端的に言うと私が日中メイン、妻が夜間メインの生活スタイルになる。
役割分担ついでに説明しておくと、子どもがいる前から食事は分担しており、平日夜は妻が、土日の3食は私が用意していたので、なので今こうなって全曜日全食私になっても、さして負担感はない。育休で出勤もないし、そもそも料理は結構好きである。
さて、祝日。8時になっても妻と新生児が起きないので、2歳児に小さい音量で動画を見せていた。朝メシはどうしようか、またフレンチトーストでいいか。
9時、インターフォンが鳴る。妻たちが起きる。
配達だ。だが、荷物の量が尋常ではない。
「伝票7枚サインしてください」
ついにこの日が来たか、増え続ける子どものおもちゃ、服をしまうために大量の組み立て式家具が搬入される。一軒家の収納力をフル活用することにした。にしても、段ボールにして9箱である。運び込まれながら、7枚の伝票に次々とサインする。
うずたかく積まれる段ボール。なんとも果てしない。
まずは子どものおもちゃ用の、カラーボックス3つを電動ドライバーで…
「やりたい!」
「嘘でしょ?」
2歳児を抱っこしたまま、電動ドライバーのスイッチを2歳児に委ねるという特殊なスタイルで組み立てていく。あぶない。めちゃくちゃやりづらい。
カラーボックスを3個作ったところで昼になってしまったので、マックデリバリーをして、また午後再開する。
天井まで届く、2.5mくらいの壁面収納棚を2タワー分。1タワーあたり上中下の3つの棚からなり、つまり6つの棚を作成後、連結する大作戦である。
「だっこして!」
ハッピーセットを平らげた後も意外と飽きずに抱かれ続ける2歳児とともに、棚の作成に戻る。カラーボックスと違ってパーツが多くてめんどくさい。根本的な接続がボンドだったりして不安だ。ああ、2歳児よ、そこ乗ったらその板割れちゃう、あっ、ボンド踏んだでしょ、マジ勘弁してよ。
そんな戦いを午後をまるまる使って行った。もう陽が沈んでいる。さすが、現代の拷問と名高い組み立て式家具である。夕食は別のデリバリーを頼んだ。それにしても頑張った。「2歳児を抱えながら家具を組み立てる」競技が世の中にあるのならば、私は金メダルを狙える。そういう自信になった。
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