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#6 社員全員が経営を学ぶ建設会社 〜MG研修について〜
日和建設株式会社の山下徹也です。
本日は当社の数ある研修制度の中でも、特に大事にしているMG研修についてご紹介させていただきます!
MG研修とは?
MG(MQ戦略ゲーム)は昭和51年にソニーCDIの西順一郎氏が開発した井深大、本田宗一郎、ドラッカー、小林茂の経営論を基本思想としたビジネスゲーム型の研修です。2日間のプログラムを繰り返すことで生きた経営学・生きた会計学・戦略思考を身につけることが出来ます。
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細かく説明するとキリがないので簡潔に申し上げるなら、ゲームを通じて経営が学べる研修となっております!
年齢や立場に囚われることなく一人一人が会社の社長として2日間で5年分の経営をゲームを通じてシュミレーションします。2日目には利益目標を立てて検証したり、収支の振り返りをしながらどこに投資するかを考えたり…とまさに経営学を学ぶプログラムとなっております。
経営と一括りにいっても、財務・人事・営業・商品開発・製造・設備投資・戦略・金融 etc…大学やMBAなどで経営学部生として学ぶ形式的なことだけでも数え切れないほどの学問分野があってちゃんと学ぼうと思ってもキリがないですよね。
MG研修ではそれらをゲームを通じて体系的に学ぶことで、
・会社の利益構造
・会計知識
を繰り返し学ぶうちに気が付いた頃には実践レベルで理解することができるすごい研修なんです!
MG研修には必ずどこかで壁にぶち当たるようなタイミングがあると私は考えております。そしてこの研修は繰り返すうちに必ずその壁を必ず乗り越えられるようになってるんです!人が成長する瞬間とはまさにこの壁を乗り越えた瞬間だと思ってます。MG研修は経営が学べるだけでなく人としての成長も促してくれると私自身も実感しております。
当社では新入社員の頃から社員一人一人がMG研修を受講し、日々の業務においても経営者意識を持って、人間力向上を目指しながら、全員で取り組んでいます。これを執筆している今月も毎週末、社員の誰かがMG研修に参加しています。
社員全員で経営を学ぶ理由
ではなぜ社長や幹部だけでなく全員で学んでいるのか?今回は当社の担う役割別にその目的をお伝えしようと思います。
1.建設業の現場マネジメントは企業経営と似ている
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当社ではビル・マンション・施設といった物件を手掛ける過程で、元請業者としてお客様の窓口業務と現場監督してのマネジメント業務がメインの仕事になっております。
私共の業界で現場代理人と呼ばれる役職が皆様が想像する現場監督にあたるポジションなわけですが、これは「誰の?何の?代理人」かというと、そう。
会社の代表を代理しているんです。
つまり現場代理人は現場の社長であり経営者のような仕事なんです。
施工管理は請負金額(予算)内で、安全・品質・工程・原価・環境を管理しながら会社に利益を残すことが求められます。仮に予算を1億円お預かりしている工事であれば売上1億円の企業経営と同等の責任と役割を担っているといえます。
現場監督の補佐を担うメンバーも同様に、企業経営の補佐を担う会社役員のような意識を持って取り組んでいます。だからこそ施工管理部メンバーにはMG研修を受講頂いております!
2.建設営業・提案は会社経営や暮らしに直結している
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建物は有形の商品として最も高額かつ多くの場合が生涯に1度の買い物になります。だからこそ安心と感動を届ける役目を私たちは担っております。
法人のお客様の場合、未来の利益計画目標に基づいて建設工事を発注されます。もちろん建物自体が利益を生むこともあれば、そこで働く方の生産性をあげるための工事もあり主旨は様々です。
単に工事に対するお見積を提出することと、建築のプロとしての知識と経験を踏まえたうえで、市場環境・お客様の経営環境・金融施策等々も理解した上で行う最良の提案は全く変わってきます。お客様の実現したい未来にどれだけ最短で近づけるご提案ができるかはまさに営業マンの腕の見せどころです。
個人のお客様も同じことがいえます。
人生で一度の買い物をご検討される中でどれだけ暮らしを豊かに、安心と感動をご提供できる提案ができるか、そしてその価値を正しく伝えることができるかも建築・商品知識のみならずあらゆる視点から考える必要があります。
「値決めは経営である」という言葉を京セラ創業者の稲盛和夫氏が残しております。まさにこの価格決定権を持つ営業マンこそ経営を学んで、他社にはない当社独自の価値を伝えていくために営業部メンバーにはMG研修を受講いただいております!
3.経理は会社心臓部として経営者の直轄業務である
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施工管理や営業だけが学べば会社やお客様が良くなるか?と言われるとそうではありません。会社の入出金管理やお客様情報の管理を担う経理部こそ経営者意識があるとまったく違う仕事になると私は考えます。
バックオフィスで陰で支えていて利益には直結しないという印象を持たれがちな経理の仕事ですが、その語源が「経営管理」であることをご存知でしょうか?
社長の仕事は意思決定。
日々の経営判断における判断材料がなければ身動きが取れません。そのデータを扱う経理部こそ経営者直轄で意思決定を円滑にし、会社を前進させる役割を担っております。会計知識と併せて数字を扱う→捉える→使えるようにしていくためにも、経理部メンバーにMG研修を受講いただいております!
目指すは全員経営
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企画から設計、施工、管理、販売までを手掛ける当社では全社員が数字を扱っています。だからこそ全員で経営を学んで、全員で経営者意識を持って仕事に取り組む。そんな全員経営を目指して当社ではMG研修を導入しております!
研修は社内に留まらず他社の社員様や経営者様もお呼びすることで、常に新しい風を取り込みながらゲームや交流を通じて様々な経営の考え方に触れさせていただいてます。他社様の経営で良いなと思ったポイントはどんどん自社や自身の仕事に取り入れて活かしてくれたらなという社長の考えのもとです!
社長1人で考えるよりも様々な視点・視座から見える情報を常に共有することで、選択肢の幅もグッと広がります。イイネ!と思ったら即実践スタイルの社長だからこその当社ならではのこの取り組みこそが全員経営の姿だと思ってます!
全員で数字を追いかけて、全員で考え抜いて、全員で掲げた目標を達成する!そんな組織を目指しています。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は当社で特に大事にしているMG研修について綴ってみました。当社に入社された方は基本的に全員受講いただいているわけですが、「何故するのか?」に当社の経営に対する考え方が詰まっているなと改めて感じました。
「記事を読んでもよく分からないけどゲーム感覚で経営を学べるなんて面白そうかも!」と一瞬でも思っていただけた方はおそらく当社との相性抜群だと思います。
「経営の勉強なんて…」と思うかもしれませんし、正直最初こそ大変ですが、ゲームを通じてだんだん楽しく学べるようになってくる研修です!
2025年度はインターンシップや研修体験の機会も設けていく予定ですのでご興味を持っていただけた方はぜひ各SNSのDMや当社までお問い合わせください!
これからも更なる全員経営を目指してみんなで学んでまいります!