東野圭吾『ブラック•ショーマンと覚醒する女たち』を読みました。
ブラックショーマンシリーズの短編集だったので、さくさく読み終わりました。
軽快なテンポで進んでいくので、最近とっても疲れていたのに、楽に読めました。
ストーリーテラーとしての神尾武史の魅力が最高です。この人に騙されてみたいなと思います。
それにバーのマスターという設定もよく、盗聴と盗撮はしないでほしいけど、お客さんとの絶妙の距離感はいいかなと思います。
短編集のはずなのに、最初の方の話を後の話で伏線回収して、ひとつのストーリーにしてしまうのも上手いなと思いました。
そして、姪の真世ちゃんがポンコツなのも良いです。姪までも出来がよかったらイヤミな作品になりそうなので。
この短編の中では、マボロシの女が好きです。
私は『ブラッディマリー』を飲むような親友はいませんが、血を流す覚悟で信念を貫くということに、うらやましさを感じています。