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物語消費を語るまえに、「現実の架空視」の話
今回はFGOの話をしましょう。ツイッターでは考察とかをしているのですが、ここではちょっと逸れて個人的な話を。
第2部6章はかなり物語(フィクションというもの)の消費・搾取に切り込んだお話で、それに関する感想や意見を目にすることも多くありました。オベロンは「空想を現実の下に置く」ことに対してずっと怒っていた。
「都合のいい存在を、誰もが夢見る物語を創造しておいて、その物語に人生を変えられてさえいて。その上で、“これは現実にない空想[もの]だから”と下に置き、あざ笑う、おまえたちが。」〔それは……物語という物への、憤り?〕「ああ。どれほど陳腐な王国でも、語られなかった脇役にも、意味はある。最後のページと共に忘れられ、現実[おまえたち]の速度に置いていかれた物語にも──その後に残り続ける、権利はあったはずだ。」
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とても頑張って生きているので、誰か愛してくれませんか?