NZで家を買うー見る目を養う
2023年5月頃に物件探しを始め、Open home(家の内覧)に通うようになった時、私たちは不動産会社に勤めている知人に仲介を頼みました。
とは言え、基本的には見たい家を自分で探し、知人を通じて内覧予約を入れるという流れです。仲介業者を最初に入れるメリットは、内覧後にやってくるセールス電話を、全て仲介の方におまかせできるという点でしょうか。
Open homeに通い始めてすぐに、内覧後に「この家っていくらぐらいだと思う?」と聞かれるようになりました。
その家のCV(Capital value、いわゆる市場価格)は大抵の場合資料に書かれているのでわかっている事が多いのですが、それはそれとして価格を聞かれているわけです。
その頃はDeadline saleの家が主で、Deadline saleの場合CVより上の価格で考えた方が良いのか、下の価格でも良いのか考えあぐねているところでした。
正直「いくらって、それを教えてくれるのが不動産の人ちゃうんかい」という気持ちではありましたが、いつも「$〇〇ぐらいですかねぇ」と答えていました。
この質問には
CVの価格はそれとして、自分だったらその家の価値をいくらだと考えるか?いくらが妥当と考えるか?
という事を考えるという事と、
Open homeを担当している不動産業者を通じて、見学に来たお客さんはこの家をいくらぐらいの価値と考えているか、という事を売主に伝える事で、売主側にCVの価格とは別に改めてその家の価値を認識させる。
という意味合いがあるそうです。
家の見学を始めた当初は、この質問が面倒くさいと思っていた事もあって、大体いつもCVの価格をチラ見しながら答えていたのですが、回数を重ねるにつれて、真剣に「自分はこの家にいくらなら出せるのか?」と考えるようになっていました。
また、半年経つ頃には「金額が大分的を得るようになってきた」と褒められました。面倒くさいと思っててごめん。
家に対するイメージが固まらない
Open homeで見ている家は、中古物件がメインなので今風の新築物件とは趣が異なります。
大抵の家は、外側は古いというか、レトロというか・・・。そして中もそのまんまレトロな場合もあれば、大幅なリノベーションが施されている家、古い家の雰囲気を残しつつ、リノベーションしている家など様々です。
レトロな感じが好き、モダンな方が良いなど好みはあると思うんですが、私自身は家に対しての願望が低いのか、好みが全く定まりませんでした。
モダンな家は、収納も多いし全体的にスッキリしています。モノトーン、もしくは白を基調としている事が多いです。
対して古い家の雰囲気を多く残している家は、収納が少なく、壁もカラフルだったりなんとなく昭和を感じさせる雰囲気ですが、そこがレトロでかわいかったりもします。意図的にフレンチカントリー風にまとめてあったりすると、なおかわいい。モダンな家が「隠す収納」が多いのに対し、レトロな家は「見せる収納」が多いのも特徴です。
夫は「隠す収納」が好きですが、夫自身は出した物を片付けないし、引き出しも開けっ放しにする事が多く、隠す収納に全く適しているようには思えません。
私も隠す収納は好きですが、夫も子供も出した物をしまわない人たちなので、多分意味ないなーと思っています。
モダンな家はおしゃれで素敵だけど、今風にまとめた家は特徴がなく、どれを見ても同じように見えるところも、ちょっとつまらないと思ってしまいます。
対してレトロな雰囲気を多く残す家は、家ごとの特徴もハッキリ出るのですごく魅力的に見えるのですが、見せる収納はちゃんと計算して維持していかないと単なる乱雑な家になりがちです。
ちゃんと維持する自信がないなら、無難に今風の家に落ち着く方がまだ良い方が気がするけど、果たしてそれでいいのかなー、自分に合ってるのかなーと悩みます。
みんなどの段階で家のイメージって固まるんでしょうね。