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劇団四季『アラジン』感想 9月26日

約9か月ぶりに劇団四季を観に行きました。
感想および『アラジン』という演目そのものへの愛を語ります。


1.キャストと好きな場面

この日のキャストは以下の通りでした。

2024年9月26日

事前にキャストを調べずに行ったのですが、それはもう驚きました。

本城さんがジーニー???
マジで????
しかもアラジン役は厂原さん????

最高かよ!!!!!

本城さんと厂原さんって、ライオンキングのスカーとシンバコンビじゃんね。本城さんのスカー大好きだった~~~✨
もうこれだけで今日来た価値があった!!!

……と興奮していて最初は気付いていなかったのですが、キャスト表をよく見るともっととんでもないことが発覚します。

ジャファー牧野さんじゃん!!!!最高すぎる!!!!!!
私の中でのキングオブジャファーです。

しかも王が吉谷さんだって!?!?!?!?!?!?
吉谷さんって、『エルコスの祈り』のストーン博士とか、『ユタと不思議な仲間たち』の寅吉じっちゃんやってた人よね?
どちらもだーーーーーいすきだった!!!まさか今日お会いできるなんて!!!!
神様ありがとう!!!!!!

こうして、私は開演前から既にチケット代の元を取ったのでした。

以下から、キャストごとに愛を語ります。

(1)ジーニー 本城 裕二さん

調べたら、私が行った日の前日にジーニーデビューなさったとか。
二回目の公演とは思えない完成された、卓越したジーニーでした。
さすがベテラン本城さん!

ジーニーって演者によって雰囲気がだいぶ違っていて、本城さんのジーニーはあんまりねっとりしない、スカッと豪快かつお茶目でかわいい、ウィル・スミス感の強いジーニーでした。

ジーニーが舞台上にいるときはずーっと楽しいという驚異的な役柄なんですよね。
第二幕が始まって、後ろ姿で登場するジーニーへの期待感が半端なく高まります✨

<好きなシーン>
①ジーニーのメタ発言
※記憶だけで書いているので細部違うかもしれません
・初登場シーン「全国一億二千万人のジーニーファンの皆様~!」
・アラジンにランプの説明をしているとき
「この後僕のビックナンバーが控えてるんだから頑張ってついてきて」
・アラジンにいじわるされて拗ねるとき「こんな役おりてやる!」
・自由になった喜びを歌う場面「照明さんライトちょうだい!」 

②自由になったのが嬉しすぎて混乱している場面
「ちょっと何かとんでもないこと言ってみて!ナイル川をくれとか!」
アラジン「ジーニー、ナイル川をここに!」

「……無理でーーす!!!!!!!」

③カーテンコールの最後
指ハートしててかわいい♡

<特に語りたいシーン>
上記にも書いたメタ発言ですが、開幕の台詞にもあります。
「貧乏人の衣装もゴージャス!まるでプロのダンサーみたい」(ニヤッ

いやいやいや、プロのダンサーやろがーーーい!!!
劇団四季の団員なんだから、ダンスもプロに決まってる!!!
こんな古典的なツッコミをしたくなるような場面があるのですが、似たような場面がすぐにまた出てきます。

「何よりこの町の人はとにかくよく歌う。ミュージカルみたい!!!」
(音楽がどんどん盛り上がりここ一番のピークを迎える)

「「「「「あーーーらびーあんなぁぁぁぁぁぁぁぁいと」」」」」

……ここ、さっきみたいに「いやいやいや!ミュージカルやろがい!!!」とツッコミできるような雰囲気じゃないんですよね。
単純に「まるでミュージカルのようですね」と言っているのではない。
きらびやかでゴージャスな衣装、華やかなダンス、魅力的な台詞の言い回し、そして直後に続く圧倒的な音楽・歌唱力!
「これこそが劇団四季のミュージカルだ!!!!」
と言っているように感じられるのです。
別にゴージャスさや華やかさは劇団四季の売りではないですが(それはどちらかと言えば宝塚)それらを含めた「完璧に作り上げられた舞台」に思い切り圧倒される感じ、それを開幕出会いがしらの挨拶にぶつけてきているように私には感じられます。
台詞の言い方からしても、さっきみたいな「ニヤッ」がないし。

私は『アラジン』を観るたびにここのシーンが素晴らしすぎて泣きます。

(2)アラジン 厂原 時也さん

『ユタと不思議な仲間たち』で一郎を演じていた印象が強く、何となく若くてお茶目ないたずらっ子少年みたいなイメージがありました。
だからこそ、びっくりしました。最初の「ひとあしお先に」を聴いたとき。

……超美声じゃん!?!?!?!?

いや、もちろん存じ上げておりましたよ。
厂原さんの歌声が素晴らしいことは。
でもここまで素晴らしかったっけ!?!?!?

確実に、美声に磨きがかかっていると感じました。
アラジンはイケメンでモテモテという設定ですが、この歌声を聴いたら納得。
無自覚な女たらしの声ですわ。 (褒めてる)
この日中学生?高校生?の団体さん来てたけれど、きっと女の子の何人かは本気で厂原さんに惚れちゃうよ。
劇団四季の人に言うのもあれですが、歌うますぎ。発生方法が素晴らしすぎる。

あと、ジャスミンを口説くときの声色。
これはもう自覚的な女たらしなのでは。(褒めてる)
ジャスミンじゃなくても惚れちゃうよ。何このイケメン。最高すぎる。

<好きなシーン>
①ジーニーが自分の力をアラジンに説明している場面
ダンス見せられているとき、手拍子しててかわいい♡

②タップダンスさせられる場面
ジーニー「タップダンスできる?」
アラジン「できないよ~💦」
→直後、ジーニーの魔法でできるようになる。

この場面めっちゃかっこいいと思うのは私だけ?
できないわけないんですよ、劇団四季で主役はるような方が。
でも役柄上、「できないよ~💦」になってる。
その直後、見事なタップダンスを披露する。
この「できるんじゃん!!」のかっこよさ、何ていえば伝わるかなあ。

『ユタと不思議な仲間たち』で、ユタは最初ダンスも何も、前転すらまともにできなくてふにゃふにゃなのに、座敷童たちに鍛えられているうちにどんどんできるようになる。
最終的にはすばらしいキレッキレのダンスを、舞台の端から端まで跳びまわりながら披露する。
これも同様のかっこよさがあると思うんだけど、伝わるかしら。

(3)ジャスミン 門田 奈菜さん

すっっっっっっごくかわいかった💛
歌声が特に女の子~って感じで本当にかわいかった💛
学生の団体さんの何人かはアラジンに惚れただろうとさっき書いたけれど、男の子の何人かはジャスミンに惚れてると思う。
アラジンにキスするとき、足がぴょこんって上がってるのもかわいかったなあ。

ジャスミンの歌の入り、「王女たるものこういう話し方をすべきだ」「こういう格好をすべきだ」のところを、王様の声真似で言ってるのもすごくかわいかったなあ。
もう一回門田ジャスミンに会いたい。歌声で癒されたい。きれいな声で、勘違い男を言葉でボコボコにするさまを観たい。

(4)ジャファー 牧野 公昭さん

出ました、キングオブジャファー!
本当に牧野さんは悪役がぴたーーっとハマる!

悪役に独特の低くおどろおどろしい声はもちろん、王様に媚びるときの高いつくり声も完璧すぎます✨
完璧すぎて笑っちゃうくらい。
他の人のジャファーを想像できないくらい、牧野さんはもうジャファー本人になってしまっている感じがする。

「気の毒だが君は捨てられるさ~~~(無限ビブラート)」
のところ、ビブラートがながーーーーーーくすごく安定していてびっくり!
アラジンが「魔法の洞窟はどこ!」と言うまでずーーーっと美しいビブラート。
ものすごい技術力だと感動すると同時に、もしアラジンがいじわるしていつまでも「魔法の洞窟はどこ!」を言わなかったらどうなるのかなーなんて考えたりしました。
もし私がアラジンだったらいじわるしちゃいそう……笑

あと、最後の場面でアラジンと同じ力を得た赤いジャファーになるとき、スタイルが良すぎて笑っちゃった。
今まで黒いマントのような服に隠れてわからなかったけれど、牧野さんめっちゃスリム!

(5)イアーゴ 町田 兼一さん

イアーゴはディズニーだとオウムですが、劇団四季では人間なのかオウムなのかちょっと微妙なところでした。
衣装はオウムと言われれば確かにそんな感じもするような。悪人笑いの時は確かに鳥っぽかったような。
ディズニーの方のアラジンを見たことがないので、普通に人間だな~と私は思っちゃってました。
どちらにしろ、ジャファーの部下としてとてもいいキャラでした。

イアーゴは小物感が強いキャラクターなので、多分観客にややナメられがちだと思うんです。
でも、ダイヤの原石を見つけた~の歌のときにイアーゴの見せ場があります。
だって劇団四季の人だもの。やっぱりめっちゃくちゃ歌うまい!!
まっすぐに響くよく通る歌声ですてきだったなあ。

演技の方も、しょーもない小悪党な感じがすごくよく出ていて、憎めない楽しいキャラクターでした。

(6)悪友3人

まとめちゃってごめんなさいね。
カシーム:田中 宣宗さん
オマール:戸高 圭介さん
バブカック:白瀬 英典さん

私は以前からカシーム推しなんです。
なんだかんだ一番わかりやすくかっこいいのはカシーム!
喧嘩を売ろうとしても、相手が剣を持っているとわかったら一瞬で引き下がるところとか、市場でのダンスなんかしないと言ったのにリードボーカルが自分だと分かった瞬間ノリノリで歌い始めるところとか、素直でまっすぐなところがとっても面白いし魅力的!

オマールは一番背が高いのに、一番かわいらしいキャラクターでギャップ萌え💛
アラジンを助けに行こうとカシームを説得するところが、とても必死でかわいくて大好きです!
アラジンと喧嘩した後、カシームとバブカックはお城を離れたのにオマールだけアラジンの力になろうとお花と焼き芋を持ってくるところもすごくいい~!

バブカックはちょいちょい色々なところでつまみ食いしてて面白い笑
市場でのダンスの時、「人が歌ったり踊ったりするのを見るのにお金払う人なんているの?」とぼそっと言っていましたが、
会場の全員がきっと「はーーい!はいはいはーーーい!!!!」ってなってたと思います。

三人で一緒にアラジンを助けに行くとき、序盤はバブカックとカシームだけが左右で戦っていて、オマールは戦えずに真ん中で剣と腰ふりふりしてるだけなのがかわいい💛
そのあとオマールも頑張って戦闘に参加したけれど、泣いちゃって「オマール泣くな!」「ハイ!」のやりとりもすごく好き!
最後の場面で、アラジンとジャスミンがキスしているのを見て後ろで「ヒュー!」ってなってるのも男子!って感じでいいなあ。

(7)王(サルタン) 吉谷 昭雄さん

この王の役って、娘には甘いけれど頭の固い頑固おやじ的な雰囲気の人がやること多いなと思うのですが、吉谷さんはとってもやさし~~~いおじいちゃん!って感じの方です。
武力で国を守るのではなく、平和外交で近隣諸国とうまくやってそうな感じ。
国民から絶大な支持を集めてそう。
頭固いってほんと?なんかすごく理解ありそうだけど??って感じです。

「聞け~~~よく聞くのじゃ~~~~アグラバーの民よ~~~良い知らせじゃ!」
のところ、他の人がやるときは
「王様が大切な話をするぞ!これは注意して聞かなくては!」
と気が引き締まる気持ちがするけれど、吉谷王の場合は
「良い知らせだって!聞く聞く!王様早く話して~!」
みたいな気持ちになります。

この後に続く歌も、台詞にした部分が多かったですね。
「祝福してくれ!」や「鐘と太鼓を打ち鳴らせ!」など。
確かにこのあたりは、とてもポップなメロディなのもあり、吉谷王の場合は台詞にした方が雰囲気に合うかもな~と思いました。

<好きなシーン>
他国の王子が、ジャスミン王女の様子が聞いていた話と全然違う!とクレームを入れる場面。

王子「聞いていた話と全然違う!ジャスミン王女はとてもかわいくて!」
王「そう、とてもかわいくて!」
王子「とてもチャーミングで!」
王「そう、とてもチャーミングで!」
王子「そしてとても従順だって!」
王「……そう、とてもチャーミングで!」

2.その他 好きなところ

・ジャスミンの部屋に来たアラジンに「兄弟紹介してくれない?」という侍女
・ジーニーとアラジンの腰布がおそろいになってる
・ジーニーが10万年?くらいクリーニングに預けていたアロハシャツを取りに行かなきゃ~引換券見つかるかしら~の場面の後、最後にジーニーがアロハシャツを着て登場
→引換券あってよかったねぇ~~~ ってなる

1にいっぱい書きすぎてここに書くことなくなっちゃった。

劇団四季『アラジン』の好きなところ語りつくせたかな?
また後日思いついたら加筆修正します!

みんな是非見に行きましょう!
平日は比較的チケットとりやすいよ!私は前々日にとったよ!


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