頭の中が騒がしくて困る
あれこれと様々な考えが頭の中をよぎる。
それは大きい声や小さい声があって、よく聞こえるものも、聞いていると小さくなって掻き消えてしまうものも、最初からよく聞こえないものも、ある。
ものすごい速さで駆け抜けていくものがほとんどだから、それらを必死で聞こうとしている私は、はたから見ればただぼうっとしているように見えるだろうな、とも思う。
「考えよう」と思って考えられるものではない。
それは勝手に生まれて勝手に消えていく。その一瞬をつかめるかどうか。それにつきる。
私がアイデアを出すときはいつもそのようなものだが、最終的な答えにたどりつくまでは、それはそれは膨大な量の分析や観察や思考プロセスを経ているので(これは意識的なもの)、土台はしっかりとある。
たくさんの言葉をどんどん私の中に満たしていって、いつかある線を越えた時にある一つのひらめきを産む。
それは私の中から生まれたものではあるが、私だけのものではない。
私と他者との境界線がかなり曖昧なところまで考え抜いた時に、感じるものである。
苦しくもあり、幸福でもある。
頭の中で繰り広げられる思考ゲーム、ひらめきの連鎖、雑音、まどろみ。
何かを考え生み出す。
その尊さ。