私達は、どうやって人と繋がっていくのかを習っていない
「問題を課題にすること。」
壮大な大義は、具体的で小さな課題に分割する必要がある。(P.56)
問題を課題にすることを人々が避けてしまう二つ目の理由は(本には一つ目が書かれている)特定の「課題」に取り組むことからくる実世界での緊張と対立の居心地の悪さである。(P.63)
私が、カビの生えた免許証を引っ張り出して20年ぶりに看護師に復帰したのは2010年です。最初は「看護師ってなんだったっけ?」という状態から働いていましたが、徐々に「看護師の仕事ってこれでいいの?」「もっとどうにかならないの?」という疑問がわきあがるようになりました。
働き方について学びたくて(株)ワークライフバランス社の認定コンサルタントの資格を取得したのが2017年。そこで一般企業の方々と多く知り合うことができました。自分の身の回りの世界の働き方を変化させようと、懸命に考えてアクションをおこしている方々ばかりでした。
田原真人さん達与贈工房(現トオラス)の「Zoom革命共創サロン」に出逢ったのが2019年5月。そこには身の回りだけでなく、ちょっと先の未来を考えてアクションをおこしている方々と出逢いました。それぞれの関心事は違うけれど、それぞれにいちばん関心のある分野の課題に取り組んでいます。
「本質行動学」、「構造構成主義」・・
学問を通したあり方を学べるEMSエッセンシャルマネージメントスクールに出逢ったのは2020年1月。ここでたくさんの講師陣からそれぞれの分野の視座をいただき、受講している参加者ひとりひとりのストーリーを知りました。温かくて生身の体温を感じられる方々ばかりが集っています。オンライン上なのでホントに繋がっているのかとっても不思議な感覚なのですが、「助けて~」と声を上げるといろんな方々が手を差し伸べてくださるはずだと信じられるような気がします。先日開催されたEMSiカンファレンスでは、100人100通りのインタビュー企画があり、動画を1つ1つ見ていくと、ここに集っている方々の多様性と熱い想いにじーーんとします。
その他にも、世の中にはいろんな課題を解決しようとアクションをおこしている団体や個人がたくさんいることに気づいています。分野は違えど、ひたむきに繋がろうとして闘っている方々の存在を知っています。たっくさんいらっしゃいますよね。
私は楽観的思考なのか「みーーんな繋がったらよくない?」って思うのです。1つ1つの関心事だと小さいグループにしかならないけれど、お互いがそのアクションを助け合ったとしたら円が大きくなりますよね。「教育」も「環境」も「医療」も「福祉」も目指すところは同じじゃないのかしら?なんでみんな繋がらないのだろう?それどころか小さいグループの中だって対立が起きて分断していることがよくあります。
「きょうつけ 前に習い!」と一斉授業を受けてきたし、誰かの言うとおりにしておけば間違いないと教えられていたし、頑張らなければ、人を蹴落としてでも競争に勝たなければ幸せはないという受験システムに疑いもなかった。
「つながる」方法を習ってない。
「みんなと仲良くしましょう。」と言うのは、自分の声を殺すことだった。
「我慢することが美徳だ」と言われて自分の気持ちに蓋をして生きてきた。
そして我が子もそう育ててしまった・・・
どうやってつながったらいいのだろう?
実体的で自己利益にしっかりとつながっていることから始めることである。(p.64)
その結果によって個人的に利益を得るか犠牲を強いられるかという人物がいないキャンペーンはどれも、課題の明白さの中ではなく、問題の不安や心配の中で敗北してしまう。(p.64)
コロナの影響でオンラインでの対話の場が驚くほど増えています。パソコンとインターネットにつながる環境さえ準備できれば世界中のいろんな人とつながりながら学ぶことが出来ます。
でも一方方向の学びではなく、お互いがお互いの人生経験から学んでいることを共有し合えることが必要ですよね。私にはそれが必要です。各分野の学び、他視点から見えているものが知りたいのです。分断している場合ではないでしょ!!つながってよ!!と思っているのです。
コロナのおかげで世界中の人々が立ち止まって考えたことは貴重な財産ですよね。世界の中での日本の立ち位置が露わになったことはいろんな問題を課題に変えてアクションをおこせるチャンスですよね。
活動をすればするほどにそれが逆効果になって「自分は無力だ・・」って思う人が出ることはもったいない。これだけ闘おうとしている人がいるのにつながらなきゃもったいない。
つながる方法が知りたい。つながっていきたい。
そのために学びながら動き続けています。
以前書いた記事です。ここからさらにパワーアップしています。
そして、つながっていきたい想いがどんどんどんどん溢れ出しています。
活動すればするほどに、「あなたが目指していること」を知りたい衝動に駆られています。