「上手く生きていく」ためのスキル
インターネットで「上手く生きていくためのスキル」と検索すると、
①会社に頼らず生きていく9つのスキル
②「心・感情・行動のスキルアップ」トレーニング
③「ソフトスキル」が重要
④社会で生きるのに重要なスキル15選
⑤必要な行動10選
・・・・などなどたくさんの情報がありました。
どんなスキルを身につけた人が多くなると、世の中に対話が溢れるのだろうといつも考えているのです。鶏が先か卵が先か・・・なにがいちばん必要でしょうか?
いまのところの私の結論としては
生きていくのに正解なんてない。
ただ、かけてるメガネ(視点)が違うだけなんだってことを理解する。
ということではないかと感じています。
全員が「あーそうか、この人にはそう見えるのか~」って気づくこと。
それこそが一番大切なポイントなんではないかと思えているのですが、みなさんはなにが一番だとお考えでしょうか?
他人の見え方に気づく⇒そのまま受け止める(「あーそうか、そう見えるのね」)⇒なぜそう見えるのだろう?(その人に興味を持つ)⇒自分はどう見えるのかな?(自分の感情にも気づく)⇒自分はなぜそう考えるのか?
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子育て中の私は、子どもにも自分にも生き方について評価ばかりしていました。私のかけているメガネがいちばん遠くまで見通せて、正解がなにかを知っているのだと思い込んでいました。
私の見えている世界が実存していて、私が考える価値観が正解で、怒鳴り散らしてでも価値観を押し付ける人にお逢いすると、「かわいそうなひと」と「相手を憐れんで自分の感情を正常な場所に戻す」という作業をひそかに繰り返していました。
わかりあいましょう。とかありのまま受け止めましょう。とか相手は変えられませんよ。とかいろいろな心のあり方が紹介されているなかで、いちばん最初に大切なこと。
生きていくのに正解なんてない。
ただ、かけてるメガネ(視点)が違うだけなんだってことを理解する。
これってどうやったら理解できるようになると思いますか?私は、対話の中でそのことに気づいていけるはずだと感じています。いやむしろ、そのことに気づくために安全な対話の場をつくって多様な人と対話してみることが大切だと思えます。
繰り返し繰り返し・・いろんなタイプの人と丁寧に聴き合っていると、本当に違うものが見えていることがあって愕然とします。「どうして?いみわかんない!!」っていう体験をたくさん積むことが必要なのではないかと感じています。
大抵のひとは頭ではわかっていますよね。
でもいろんな人と関わっていくなかで、価値観の違いによってストレスを抱えています。どうやったらそれを回避できるのか・・・頭で理解できたことを心の中まで浸透させることは難しいんだなってよく思います。
そのためにも自分の狭い狭い身の回りではなくて、世界中の人とつながることができるオンラインの対話の場なら「ゆらぎ」だらけの対話会になるのではないかと思います。この「ゆらぎ」を得て、かけてるメガネが違っているんだという事実をそのまま受け止め合う優しい社会になったらいいのになと思います。
「上手く生きていくスキル」を手中に入れるためには訓練が必要だと思っています。それも相当な訓練(対話の場)を体験して、いろんなタイプの方々とのあいだで「かけてるメガネが違うんだな」って呪文のように自分を律してみることが必要なのではないか?と最近そう思っています。
だって本当に見えてる視点が違うんですよね。呆れるほどに違います。それなのにそれに気づかずに「自分の正解」を他人に押し付けるひとがいます。何度も「相手をそのまま受け止めましょう」って習っているし、「ジャッジしない」とか心に刻んでいるはずなのに・・・
かく言う私も同じです。
看護師として勤務している病院では自分が見えてる視点が正解だと信じて疑うことをやめません。専門職の人にありがちな視点だと聞くし、体験もしています。日常生活の中で訓練が必要です。
生きてる間にどれくらい成長できるか挑戦します。
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