人生の選択肢っていっぱいあるんだよ
先日、NHKの朝イチという番組を見ていて、「オーバードーズ」という言葉を初めて聞きました。薬の過剰投与のことをそう呼ぶのですね。10代の若者が市販薬を購入してオーバードーズしている割合が増加しているようだという内容でした。
子どもがオーバードーズになったことを誰にも相談できずに、家族で抱えてしまってどうにもならなくなったという事例も紹介されていて・・・
子どもの頃に「抑圧されていた当時の状況」から逃げたくて、どうしたらいいのか随分悩んでいた自分自身を思い出しました。どうしたらいいのか悩んでいるだけではなくて、表面上は「いい子」だったけど裏ではとんでもない子どもでした。
どうやって生きていけばいいのか皆目見当がつかなかったんです。
夜中に自宅の窓から抜け出して闇の中のスリルを味わってみたりしましたが、親も周囲の大人も誰も気がつかないふりをしていました。自分で生きていくための方法を図書館で調べて、どうやったら自分の足で歩けるのか、どうやったら最短でその日が訪れるのか、どうやったら幸せな人生を歩いていけるのか・・・小学校5年生からの私のテーマでした。
当時は調べる術がなかったんですよ。
夜中にウロウロしている同年代の人達とだったら、わかりあえるような気がしたけれどわからなかったんですよね。
「手に職」を持つこと。「お給料」がいいこと。
自立していくために「看護師」がよさそうだと思ったのです。
しかも最短で自立できるのは高校の衛生看護科だってことも調べました。
准看護師で働くつもりだったのですが、「正看護師」への道を進みなさいとしつこくしつこく担任の先生に言われたことはいまでも感謝しています。
家を出たいのなら寮完備で働きながら看護学校に通えるところにしなさいと、そんな条件で探してくださったことも本当にありがたい出会いでした。
私の人生は自分で掴み取ってきたのだと思っているけれど、そこにはいろんな関わり方をしてくださった周囲の方々が常にいるんですよね。
オーバードーズをしている子ども達にも、たくさんの選択肢があるのだということを周りの大人の人達が伝えてほしいなぁって思うのです。
いまはインターネットでいろんな情報が飛び交っているので、情報を選択していく力が必要なことも理解しています。でも、素敵な活動をしている方々もいっぱいいます。そんな素敵な情報を伝えあってほしいなぁ。子どもを抱えて悩んでいる大人の人も社会全体で支えていけるようになったらいいなぁと思っています。
松本俊彦医師が出演していたので、インターネット検索してみると、下のような記事が出てきました。
この記事の引用文です。👇
松本: 10代の子どもの問題としては、市販薬の乱用です。違法薬物に特化した薬物乱用防止教育は意味がありません。処方薬の乱用も問題ではありますが、その場合には医療にアクセスするという手続きが必要です。その意味では、最も身近な薬物はなんといっても市販薬なのです。
松本俊彦さんは、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健福祉研究所に所属しているようです。「各都道府県の政令指定都市にある精神保健福祉センターや自助グループに相談してください。」と仰っていたので、インタネット検索してみると、厚生労働省のホームページには、全国の精神保健福祉センターの情報が掲載されていました。
社会全体の人が、「自分には理解できないこと」を排除するのではなくて「なぜそう思うのか」を丁寧に聴き合う対話の場が必要だと思っています。私が学んでいるところにはたくさんのファシリテーターがいます。もっともっとたくさんの人がファシリテーターになったらいいのになぁ・・・。
私も、「違いから学び合う」対話の場を1つでも多く作っていきたい。
これまで「正解」だと信じて疑わなかったいろんなことをいったん手放して、もう一回丁寧に「なぜ?これが正しいとされているのか」「それによって困っている人がいないのか」確認しながら前に進むタイミングにきているように感じます。たとえば、こんなこと・・・
自分自身の心と身体のバランスをとるために、自律した人達との対話が必要だなぁって感じています。対話が拡がっていまよりもっと優しい社会になっていくといいなぁ。
人生の選択肢っていっぱいあるんだよ
助けてくれる人はかならずいます。
あきらめずにさがしてみてください。
あさイチを見て、子ども達に伝えたい想いでいっぱいになりました。