誰かの人生を応援するということ
「我武者羅應援團」の存在を先日初めて知りました。
なぜ知ったのかというと、ある対話会にここの代表をしている方が参加していたからでした。その対話会に参加していたメンバーから紡ぎ出される言葉達は、どれも胸の奥深くに沁みこむような感覚がしていたので、他のテーマについても色々対話してみたいなぁという思いがありました。
その対話会を開催してくださった方の言葉に「言葉には限界がある。だから言葉を重ねていく。そうするとだんだん輪郭がみえてくる。相手の言葉の文脈や言葉の裏側にあるものをみていきたい」とか、「自分の感情に名前があることを知っているかどうかで自分自身と対話することができる」という話がありました。
「我武者羅應援團」のホームページを開いて、どんな活動をされているのかを知りました。そこには誰かを応援している動画が数多く収録されていて驚いたのですが、その数ある應援のなかでこの動画をはじめて視ました。視させていただきました。いや・・なんてお伝えしたらいいのか言葉がみつかりません。団員さんのこれまでと恩田さんこれまで・・・そしておふたりのこれからを一緒に感じさせていただいた。とお伝えしてみます。
私の口から思わず出た言葉は「なんじゃこりゃ・・」でした。同時に溢れ出てくる涙を拭う暇もないほどでした。
「我武者羅應援團」の動画の中にはその方を真剣に応援する力がみなぎっていました。この動画では恩田さんの人生、想い、「これまで」「これから」に想いを馳せることができました。そして、応援しているメンバーの方の本気に想いを馳せることができました。
私は看護師をしています。ALSの患者さんにもお逢いします。当院では「その方の人生のこれまでと、退院後のこれから」についてMSW(ソーシャルワーカー)が丁寧に情報を収集してくださいます。ワーカーさんの記録からその方の人生を読み取り、私達の限られた時間のなかで患者さんと向き合っています。もっともっと深く関わらなければならないとわかっているけれど、時間が有限であるというジレンマに押しつぶされそうになります。
そう感じている看護師が全国にたくさんいると思います。そんな方々と対話したいと本気で感じた動画でした。「我武者羅應援團」と恩田さんの人生に感謝します。ありがとうございました。