『無料』から始めよう 【売れるサービス・コンテンツ】
稼ごうと思って何かサービスやコンテンツを考えても、既に「無料」で高品質なサービスやコンテンツが溢れており、何をすれば良いのか悩んでいる方も多いと思います。
そこで今日は「無料」の市場がどうなっているのか、そこでどう稼ぐことができるのかを考えていきます。
多くのサービスやコンテンツが無料になっている現状
最初に「無料」になっている現状を整理してみましょう。
サービスが無料になる理由
IT業界では多くのサービスが「無料」で提供されています。
YouTubeで動画を見るのも、Xで投稿するのも、fortine等のゲームをするのも無料。
限界費用とは『1つ追加で作るのにかかるコスト』のことです。例えば、農業ではキャベツをもう1つ作るためには種や肥料などのコストがかかりますが、IT分野では一度サービスを作れば、新しいユーザーが利用する際の追加コストはほとんど発生しません。
基本的にかかるお金はサーバーやストレージの維持費くらいです。加えてクライダーの法則と言われる様に、ストレージの費用は毎年驚くほど安くなっています。
一昔前であれば1GBのUSBのメモリがありましたが今では数百GB持ち歩くことも簡単です。
限界費用が安くなるにつれて、ライバルよりも安く販売することができるため、価格は自然とどんどん下がっていくのです。また、後述しますがサービス費用を0にしても稼げるビジネスの仕組みができているのです。
コンテンツも無料になる
サービスだけで無く、コンテンツ自体も無料に近づいてきています。
これまで、ビデオカメラやプロ向けの編集ソフトは高価で、一般の人には手が届きませんでした。しかし今ではスマホで簡単に動画を撮影でき、YouTubeなど無料で動画をアップロード・編集できるサービスが登場しました。同様に、ブログやXでも、ウェブの知識がなくても簡単にコンテンツを発信できるようになっています。
このように、コンテンツ制作コストが圧倒的に低下したことで、コンテンツ自体の提供価格も下がり、無料化が進んでいるのです。
1円を高く感じてしまう
ここまで値段が下がる理由を見てきましたが、コンテンツが0円になる理由をもう少し深掘りしてみます。
限界費用が限りなく0円に近づくと、値段が安くなるにつれて需要は増えますが、『無料』になった途端に急に需要が高くなります。
行動経済学者ダン・アリエリーの研究によると、たとえ1円であっても、0円(無料)になると人々の選択は大きく変わることになります。実験では、高級チョコレートを1セント、低級チョコレートを0セントにしたところ、圧倒的に無料の低級チョコレートを選ぶ人が増えたのです。
この様に価格を下げる場合に普段アプリストアを見る中でも無料ゲームとそれ以外、では例え値段が安かったとしても少し躊躇してしまう自分がいるのを実感すると思います。
『0円でも稼げる』ことを理解する
ここまで物事が『無料』になる理由を説明してきましたが、無料になったから稼げないわけではありません。
無料になったことで窓口が広がり、多くの人に対してサービスを届けることができるのです。世の中にはこの無料を使った稼ぎ方をしている人が多くいます。
広告収入はもちろんですが、これから意識を続けたい稼ぎ方を紹介します。
1. 無料で窓口を広く持つ
まずはコンテンツやサービスを作る場合には、多くの人に使ってもらうために無料で誰でも気軽に見たり、使ったりすることができる状態にするのも一つの手です。
特に無料だからと言って出し惜しみはする必要が無く、多くの人は無料の部分を楽しむのでそこに力を入れてしっかりと作成をします。まずは有料化させるとか、手前の広告を取りに行くことはせず、使って満足できる様なものを作ることを心がけます。
変に手前の利益を撮りに行ってしまうと、そのサービスやコンテンツ自体を楽しむことができなくなってしまう可能性があるため、何よりも無料であってもしっかりと受けてに刺さるものを作っていきます。
2.信頼を稼ぐことを意識する
無料でサービスやコンテンツを作成したら、少しずつ信頼を稼ぐことを意識していきます。
ブログサービスやYouTubeが出現して以降、得にお金稼ぎのためでは無く無料でコンテンツを作りだしている人がいます。それはお金と同様に人間は信頼や評価を得ることも幸せに感じるため、これらの活動を行うのです。
そして無料でサービスが展開される現代、信頼できるものに対してお金が集まっていきます。サービスやコンテンツが大量にある中で自分なりに価値を感じるものを見分けて好きになっていきます。
ホリエモンや西野さんはじめ、無料でコンテンツを展開し、信頼を得ることで色々なサービスを展開していたりします。
しっかりとファンができる、それも量では無く深さのあるファンを獲得することが何よりも重要になります。
3.希少なコンテンツを提供する
無料でコンテンツやサービスを提供し、使ってくれる人が集まり、一部の信頼を寄せてくれるファンが集まったら、自分が提供している中でも貴重なものを『有料』で提供していきます。
YouTubeのサービスであれば広告が表示されないYouTube Premiumであったり、YouTuberであれば会員限定コンテンツ、ブログであれば有料コンテンツや無料マガジンなど。
最初から有料にするのでは無くて、最初は無料で提供を行なって、ファンを増やした後、希少なコンテンツを有料にコンテンツすることで収益化を行います。
コンテンツやサービスが溢れる中では、最初から希少なコンテンツを用意しても、有料である限り人々は振り向いてくれません。そこで無料であることは必須なのですが、その後そのサービスやコンテンツが好きになった後は、その中での希少なものはお金を払ってでも購入をしても良い、と考えるのです。
希少なものは手に入れにくいため、人々はそれを珍しいものとして評価し、所有することで特別な地位や権威を感じたり、他者に示したりする手段と考えてきました。
例えば、金や宝石は歴史を通じて希少性ゆえに価値が高く、王族や貴族がそれを財産や権力の象徴として用いました。また、歴史的な芸術作品や古代の遺物も、限られた数しか存在しないため、その文化的・歴史的価値が評価され、高額で取引され続けています。
このように、希少性は価値を生み出し、その価値は歴史を通じて持続してきたのです。
現代ではそれは例えばFortniteの様な無料ゲームであっても、その中で課金した人しか着用できないアイテムなどがあることで、ゲーム内での希少性が出て、人はそれに対してお金を払ってでも欲しい、と考えるのです。
現代に合った無理の無い生き残り方を考えよう
現代ではものの価値のあり方も、値段のつき方も、何に対してお金を払うのかも目まぐるしく変わっています。
しかし根本での、どういうものに対してお金が動くのか、という部分は変わらないはずです。
複雑なものほどシンプルに整理をすることで、自分がするべきことや良い方法が見つかるかもしれません。
このnoteでは現代の複雑なものをしっかりと考えることで理解を深める記事を書いているので、よろしければ是非フォローお願いいたします。