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AIの副業をやる気にならない理由と、充実させる考え方

ChatGPTによって、記事の執筆や様々な時間効率化が成され、ブログ、せどり、YouTuberの流れからAIの副業が流行っています。

しかしAIを使って副業をしているといつか「なんだか楽しく無い」と気づいてしまいます 。少なからずお金は稼げているけど、正しいことに時間を使えているのか不安になってきます。

今日はAIの副業がやる気にならない原因と、AI時代に充実している生活、と思えるために必要なことを考えていきます。


自分らしさが求められる現代

AIの副業を考えるために、現代の状態を型として捉えてみます。

情報社会が加速して、世界中の出来事が手元で見れる様になりました。それは世界の反対側の民族の踊り、LGBTマイノリティの主張、大統領のツイートまで。大抵のことは調べれば誰かが発信しています。

日本のような島国であってもそれは関係ありません。誰もが情報を手に入れ、自由に考える権利をテクノロジーによって手にしたのです。

ぼくは情報社会のことを考えるとサンフランシスコを思い出します。大学生活を過ごしたあの街は世界中の人種も、性別も何もかもが集まっていて、誰も違うものをジャッジをしないし、その分「自分らしさ」を主張することが求められます。

サンフランシスコは、港町であること、ゴールドラッシュなどの移民、そしてシリコンバレーの発展により、多くの文化や人種が入り混じる環境になりました。その中で自分とは違うものに対峙するにつれて「自分とは何か」を考える様になってきたのだと思います。

日本ではどうでしょう。周りを見るとほとんど日本人。基本的に同じ文化を持った人たちと生活をしてます。

しかし情報社会になるにつれて、誰でも自分が求める情報にアクセスして、そのコミュニティに参加することができる様になりました。そしていつの間にかサンフランシスコと同じように、自分らしさ、があることが美徳とされるようになってきています。

科学より信じたいものを信じる

自分らしくありたい、と思う現代人は何を信じているのでしょうか。

これまでは社会が成長していることや、テクノロジーが進化することは生活が豊かになることを意味しました。そしてみんなでそこを夢見て走ってきました。

しかし今ではメディアの偏った報道、SNSでの誹謗中傷、核開発など、テクノロジーが進化していくことが必ずとも幸せになるか分からなくなってしまいました。

科学に対する関心が薄れる中、スプリチュアルな占いや都市伝説が流行ったり、切り抜き動画ではテレビとは対局の様な意見を言う有名人の考えに賛同が集まり、自分が信じたいと思う情報を信じるようになりました。科学的なエビデンスよりも「信じたいものを信じる」風潮が強くなってきているのです。

テクノロジーによって情報の発信元が分散化したことで、特定の考え方の収集が容易になったのもこの現象を後押ししています。

そんな中で、お金持ちの生活が見えるのは当たり前、違う人種の人の生活が見えるのは当たり前、マイノリティの声が聞こえてくるのも当たり前の世の中になりました。

そんな社会の中では、「自分らしさ」のある好きなことを見つけて、自分を見つけていくことが一つの人生の目標になってきます。

しかもそれを実現するためであれば、お金に成らなくても追求したいとどこかで思っています。ゲイであることを主張し続けるのも、自己出版で漫画を作って配るのも、お金には成らないが「自分」を主張できることに価値を感じています。人と違うことを隠すのが当たり前の時代から、それを違いとして自分のアイデンティティにする時代になりつつあります。

仕事にもお金を目的としなくなってきている

最初に一つだけ主張しておきますが、お金の価値は下がってきているだけで、幸せを実現するために必要な要素であることは変わってきていません。

しかし自己実現をできるような活動に生きがいを求めるようになっていることも真実だと言えます。

一昔前は入社した会社で一生働いて、働いた分GDPが上がって、社会はどんどん豊かになって行ったため、それをしているだけでも「生きている意味」を感じることができました。

現代ではどうでしょう。現代では会社で一生懸命働くにしても、頑張るモチベーションは自分のスキルが伸びることだったりします。そして特定のスキルが伸びてきたら、次の自分の伸ばせる分野、楽しめる分野を見つけてそれに向かって再び頑張る、という人は多いと思います。

モチベーションの在りどころが社会というよりは「自分」を大切にすることにシフトしてきているのを感じます。

お金は大事なんだが、それ以上に自己実現をできることを大前提に幸せを考えているのです。どこかで仕事は自己研鑽をするための場所になり、一生懸命働いてお金を稼ぐ場所では無くなってきました。

若者は、怒られるのが怖いでも無く、働かないでも無く、自分らしく働く方法を模索しているのかもしれません。

お金を目標にAIの副業をしているから楽しめない

ひと昔前の転売やブログなどの副業を考えてみると、みんな「お金を稼ぎたい!」と思って取り組んでいました。

しかしYouTubeをはじめ「自分らしく生きて、それでお金を稼ぐ」風潮が出てきました。ますます自分らしく生きることが必要になってきたのです。

そこでAIの副業を見て見ると、コンテンツは自動で作れてしまう、考え方もChatGPTが教えてくれる。AIを使うことで「自分らしさ」が極限まで抑えられてしまい、平均化されたコンテンツを配信し続けるうちに、お金がついてきたとしても「なんだかなぁ」という気持ちになってしまうのかもしれません。

お金を稼げることがゴールであるはずなのに、よくよく幸せについて考えると、お金と同じくらい、自分を大切にしたいという気持ちが湧いてくるのです。

お金だけじゃない、の正体とは何か

お金はもちろん生活から切り離せません。何を食べるにも、どこに住むにも、旅行をするにも全部お金がかかります。

ただしそれと同じくらい、金持ちの生活や世界の姿が見えているので、お金を稼いだくらいでは幸せを感じられないこともどこかで理解をしているのです。

みんなが違う前提で楽しく生きることが求められていて、違う前提で楽しく生きるには「自分らしさ」をいつか考えないといけなくなるのです。

ただし自己実現、と言われてもぱっとしないから難しい。

次第に次のような悩みを持ち始めます。みんなが自分が好きなもの、特異なものを発信しているから、自分も自分らしさを見つけてそれを表現することによって幸せを感じられそうなことは理解できるけど、自分らしい、本当に好きなことって何だろう。

これの解決策は必ずしも「自分らしさ」を見つけることでは無いと思います。

大事なのは自分の本心、興味に従って、自分が好きなことはどういうことか探究しながら生きることです。自分らしさは時間が経てば変わるし、次の興味が出てきます。そしてそれを叶えたいという欲求が湧いてくるのが現代人です。

だからこそ「自分らしさ」とは何かを考えるより、自分らしさを見つけるために行動し続けることがこれからの生き方になります。

一生勉強時代、と聞いてあまり違和感無く受け入れることができるのは、現代特有な話だと思います。

就きたい仕事がある訳では無いが、専門学校に入って仕事に生きないような好きなことを学んでいたり、社会人になってからも成長、次のキャリアを考え続けている人は多いです。自分の価値観を軸にした自己実現をみんなやっているのです。

会社の組織からコミュニティに

これまでは一生をかけて取り組むことは基本的に「会社」にありました。

ただし今では会社に通いながら副業をしたり、趣味では違うグループに所属して、YouTubeでは全く異なる分野の動画を見て楽しんでいる、ということが当たり前になってきています。

もちろん会社もコミュニティの1つではあるんだけど、1つに過ぎないものになりました。

あらゆるコミュニティが大量に発生をして、その中で自分らしさが受け入れられた時、評価された時に幸せを感じ、その評価の様なものを幸せと受け取れるようになりました。

これまでテレビで情報が制限され見える世界が少なかったのが、誰でもそれを発信できるようになったお陰で、関心の向きどころの再配分が起きているように感じます。

こうした世の中では、お金だけではダメで、自己実現を行えるような環境を作っていくことも同時に行うことが必要です。

AIの時代をどう生きるか

AIの副業が面白く無いと感じている場合は「自分はこういうことをしたいと今思っている」と思えることをまずは考えて、その中でお金を稼げる分野を見つける工夫をする力が求められます。

まずは自己実現、それにお金を合わせることで自然と、誰か人を巻き込んで評価を得て、そこからお金が生まれる仕組みを作っていくのです。

そしてそれが実現できてきたと思ったら、その時興味あることをまた全力でやればいいんです。

飽きっぽい訳ではありません。一生成長したい、自分らしくいたい、という願望が現代の心であるなら、それに従い、変化しながら、柔軟に生きていけば良いのです。

それはネガティブなことでは無くて、ある種の自然現象の様にあるべき姿に変わっていっているだけです。

価値観や考え方には慣性力があるので、本能はそう求めているはずなのに思考がついてこないことによって、こうした悩みを持ってしまうことはあるため、こうした流れを意識することから始めることによって、そんなに悩んで生きなくても良いことが分かるかもしれません。

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