ディズニーダンサーのオーディションと、現実!
私は小さい頃からディズニーダンサーを目指していました!
そして本気で戦った3年間があります。
どうして目指してたのか、気になる方はこちらも読んで下さい!!↓↓
今回はディズニーダンサーになる「厳しさ」「オーディション」「実体験」について書いていきたいと思います。
(ここからの話はあくまで私個人の見解であり、2017〜2020年の時点での話です。)
厳しさ
ディズニーダンサーの倍率知ってますか?
まさかの「100倍」
(女性の場合)
正確な数字は知らされませんが、そのくらいだと言われています。
これって、東大に合格するより難しいらしいです。
またもや正確な数字ではありませんが、
レベルで言うと…
「劇団四季」「宝塚」に入れるレベル。
年齢制限は…
「18〜28歳くらい」
身長制限は…
「150〜165㎝くらい」
目指す人のほとんどが…
「フリーター」
すべての時間をかけて夢を追っています。
これを考えると、100倍って納得ですよね。。。
オーディション形式
1年間かけて行われるオーディションの形式は…
書類審査
一次審査(ダンス審査)
二次審査(体力審査)
三次審査(面接)
この4項目です。
そして合格すれば晴れて4月からデビューとなります。
ディズニーダンサーの現実
驚きの事実。
「1年の契約社員」
「時給制」
やっばいですよね笑
100倍の壁を乗り越えてのこの厳しさ。
実際働いてる人はダンサー1本では食べていけず、他でアルバイトもしているそうです…。
そして一年契約なので、4月にデビューしてダンサーをやりながら、次の年も踊りたければ、オーディションをまた受けることになるのです…。
しかしダンサーは書類審査と一次審査は免除されますので二次審査からになります。
でもよく考えると、二次審査からは「現役ダンサーも参加」のオーディションです。。
ここでも倍率の高さに納得できます…。
テーマパークダンススクール
この難しさから、ディズニーが提携しているわけではありませんが、「テーマパークダンススクール」というものが存在します。
月謝形式のスクールもあれば、ダンスの専門学校のテーマパークコースというのもあります。
ディズニーは都内だとざっくり調べたところ10校以上ありました。
私の実体験(一年目)
小さい頃からの夢だった私は2歳からバレエを習っていました。
地元の小さなバレエスタジオですが、何度か主役を務めたこともあり、高校ダンス部ではセンター!
ダンスだけは自信がありました。
でもいつの日か、大人になるにつれて厳しさを知った私は諦めていたと思います。
ですが高校3年生の時、ダンス部でいじめられて辞めたことをきっかけに、本気でなりたいと思うようになりました。
その話はこちら↓↓
私の最終目標は…
ディズニーダンサーとして何年か働いて、
自分に箔をつけて自分のダンススクールを開くこと!
18歳でデビューできるため、高校3年生の受験真っ只中、実力試しで書類を提出してみました!
書類審査の詳細
書類に書くことは大きく分けてこの四つ。
全身写真と上半身の写真
学歴、職歴
ダンス歴
志望動機
ダンス歴だけは2歳からやっていて、色んなジャンルのダンスに触れていた為沢山かけました!
そして写真。そんなの無いので、地元の発表会の時の写真と実家で撮った顔写真を貼りました。笑
そして送ってみると、まさかの「合格」
一次審査(ダンス審査)の詳細
場所はバルドラール浦安アリーナ。
ディズニーの隣にある体育館です。
集合場所はロビーの広間。
私はレオタードも着ずに座ってジュースを飲んでいました。
続々と入ってくるオーディション目的であろう女の子達は…
全員レオタードをもう着ていて着替えやすい格好。
キッチリした髪型にバッチリのメイク。
イヤホン付けて準備体操。
めちゃくちゃ焦ってトイレ行って着替えてなんとなく準備体操をしたのを覚えています。笑
そしてオーディションスタッフが来た瞬間に集まり、めちゃくちゃ笑顔でいい返事!!
戸惑いが隠しきれませんでした。笑
そして自分の番号をもらって更衣室に案内してもらいます。
それがめちゃくちゃ狭い!!笑
こりゃ着替えられないわ。って感じです笑
そして準備の早いこと…
私はビリでした笑
そして着いた順に間隔を取って整列し、準備体操の時間を10分間もらいます。
そのあとダンサーが3人来て、振り付けが始まります。
踊りながら歩くものを8×32くらい、20分くらいでガーーーっと教えられます。
振り付けを教えてもらえる場所は自由。
場所取り合戦です。
何も知らなかった私は1番後ろになってしまい、
ダンサーが見えず、全然覚えられず20分経ってしまいます。
そのあとはもう本番。
番号順に並んで、一列5人くらいで進みながら踊っていきます。
それを3周くらいして、一度水分補給の時間が10分ほどあります。
スタッフが入ってきて、
「中間発表を致します。番号を呼ばれた方は前に来て座ってください。残念ながら呼ばれなかった方はここで終了になりますので退出していただきます。」
そう、なんと一次審査、中間発表なんて残酷なものがあるんです。笑
その体育館に100人くらいいる中、50人くらいが呼ばれました。
私は呼ばれるわけもなく、不完全燃焼で悔しくて悔しくて…。
大号泣しながら帰りました。笑
帰る時に見たのは、次の時間帯のオーディション待ちの人達…。
そう、一次審査は一回ではなく、何日にも分けて何回も行われていました。
総勢何人なんでしょうね…。笑
こんな感じであっさり1年目はおわり!
私の実体験(2年目)
挫折
1回目のオーディションが終わってから受験勉強に戻り、推薦で12月に大学に合格しました。
合格通知を、受け取った次の日。
バイトに面接に行き、新宿のテーマパークダンススクールに見学しに行きました!笑
親はお金を出してくれなかった為、交通費とレッスン代を払わなければならなかったのです。
学校も受験前で無かったので、
平日は朝から8時間労働と自主練
土曜は地元のバレエスタジオ
日曜は新宿のテーマパークダンススクール
こんなハードな毎日を送りました笑
テーマパークダンススクールは、毎回オーディション形式のレッスンでした。
躓いたのは、「振り覚えの悪さ」「技術力の低さ」
「基礎からやり直して。」
これはテーマパークダンススクールの元ディズニーダンサーの先生に言われた一言。
一応16年間バレエやってきた私…。
基礎だけはできてるつもりだったのに…。
初めてダンスでの挫折でした。
完全に「井の中の蛙」状態でした。
毎回帰り道は泣きながら帰り、また次の日はバイト。
4月からは大学も始まり、遠かったため平日はバイトもできず、
平日は朝から晩まで学校
土曜は早朝から8時間労働して地元のバレエスタジオ
日曜は早朝から5時間労働して新宿のダンススクール
もう何してるか分かりませんでした。笑
辛くていきたく無いスクールに行くために辛いバイトしてお金稼ぐって…。
ほんっっとに辛かった。
根性だけが取り柄の私も、何度かやめようかと思いました。
だけど確実に上達していました。
本気で辞めたくなった時はディズニーに行って奮い立たせて頑張りました!笑
2度目のオーディション
今年こそは!!
書類審査のための写真も、新宿の写真館で宣材写真を一万円払って取ってもらい、
志望動機も何度も書き直して完璧な書類を提出しました。
そして「書類審査通過」の通知。
ここからが勝負!!!
髪型もバッチリ、メイクもバッチリ、レオタードも着て脱ぎやすいワンピースを着て、家で準備体操をして曲を聴きながら向かいます。
体育館に着いてからも平常心でウォーミングアップ。
スタッフが来た瞬間、笑顔でハキハキと返事!!
更衣室に着いてからものすごい勢いで着替えて、まさかの着替えスピード5位!
もう決めていた10分間の準備体操を入念に行い、
振り付け開始したと同時に図々しく最前列のセンターを勝ち取りました!笑
一年でこんな変わるもんか。笑
経験って武器ですね。
そして20分間の振り付け指導で、バッチリ覚えられました!
全く覚えられなかった過去を思うと、ほんとに嬉しくて、自然な笑顔に変わります。
そして本番。
表現力だけに集中して、踊る。
1年目は審査員の顔が怖くて仕方なかったけど、
2年目は私の周りがディズニーのパレードに見えました笑
ゾーンってやつですね。笑
手応えバッチリで中間発表。
結果は「通過」!!!!
一次審査(中間発表後)の詳細
そこからはまたもや振り付け指導が始まります。
今度はその場で踊るもの。
そして難易度もアップ!
そのあとは廊下に並ばされ、5人ずつ部屋に入り、2回踊ります。
一度間違えてしまい、手応えはまあまあ。
踊って息が上がってるまま次の部屋に案内され、封筒に自分の住所を書きます。
緊張と疲労と汗で、震えながら書きました笑
そこで一次審査は終了!
達成感と幸福感で、帰りにディズニーでパレード見て帰りました。笑
そして2週間後、その封筒が家に届きます。
ドキドキしながら開けると…
「不合格」
でも一年目より落ち込みませんでした。
今できることを最大限に発揮できたから。
一年間の成長を感じられたから。
もう一年頑張ったら。と考えると落ち込むよりワクワクが止まりませんでした!笑
私の実体験(3年目)
コロナ到来…
2度目のオーディションに落ちてからもハードな日々を送っていました。
やっぱりレッスンもバイトも辛かったけど、成長することを信じて、必死でした。
ですがそんな中、緊急事態宣言。
新宿まで家が遠かった私は、行けなくなりました。
地元のバレエスタジオも休校。
そして、ディズニーのパレード縮小。中止。
オーディション中止。
なんだかやるせなくて、これからだったのに、、
という気持ちを持ったまま、いつ終わるか分からないコロナ禍に振り回されちゃいけない…と。
なくなく、諦めました。
最後に
私が話せるのはここまでです。
二次審査の体力審査、どんなものなんでしょうね。
ものすごく気になります!
知っている方居たらぜひ、コメントで教えてください!!
コロナで潰された私の夢。
でも後悔はありません。
青春そのものだったし、井の中の蛙で終わらず、外の世界に飛び込んで、学んだものが多かったからです。
そして大学も卒業し、教職免許を取り、
今は高校教員で、ダンス部の顧問をしています!
その生徒たちに、この話をすると目を輝かせて聞いてくれます。
それだけで、本気で目指して良かった!って!
この経験は私の一生の財産になりました!
そしてこんなハイレベルなダンサーを取り揃えているからできるあの素晴らしいショーやパレード。
ディズニーがよりいっそう大好きになりました!
最近チケット代も高騰して、文句も出てますが、私は安いと思う!!
だって劇団四季レベルのダンサー見放題で乗り物ものれるんだもん!!!
ディズニーダンサーにはなれなかったけど、夢を必死に追いかけた時間は、私の自信です。
そしてなんの夢でも、夢を追いかけて実現している人達って凄いなって、心から尊敬できるようになりました。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
少しでも皆さんの中で、ディズニーダンサーへのリスペクトと、価値観が変わっていただけたら嬉しいです!
そしてディズニーダンサーを目指している読者の方が居たら、全力のエールを送ります!!
頑張れ!!!!!!!