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108.プレスでハトメを作るには?

気付いてしまいました。

私は今まで107つの記事を挙げてきましたが、一度も弊社のものづくりについて触れたことがなかったということに。

弊社には様々な技術がありますが、その中でも今日はプレスで作るハトメに絞って簡単にお話しようと思います。

プレス機の種類

まず、プレス機は必ず金型とセットです。

金型の形状によって様々な形の商品が成型されるからです。

プレス機には主に”順送型””単発型”とがあり、単発型はプレス面(金型)に材料を設置し加圧し(すぐ上げる場合もあれば、このまま一定時間押し続けることもあります)、完了次第人力もしくは自動で製品を回収します。

単発プレスは基本的に1つのプレス機に対して1工程行うことができるものですので、複数工程が必要な商品を作る場合は、1工程につき1プレス機が必要になります。

それに対して順送プレスとは、プレス機に取り付けられた金型に直接材料を送り込み加圧をかけます。

単発との相違点としては、金型の中で順に工程をたどっていくので、複数回の加工が必要な複雑な形状であっても1つのプレス機で生産可能となり、また製品は自動で回収できるように設定しやすいので量産に向いています。

カネエム工業ではどんなプレス機を使っているの?

これだけ聞くと単発プレスは1つの製品が加工に手間や時間がかかってしまうので順送プレスの方が良いのでは?ということになりそうですが、順送プレスの欠点は大きな商品が作れないことと、加圧に時間を必要とする商品は作れないということがあります。

こういったことから、作る商品によってプレス機も使い分けるわけです。

その中で、弊社では順送プレスを使用しています。

理由は、ハトメやボタンなどは小型かつ大量に必要となるため、順送プレスと相性がいいからです。

ハトメの生産

順送プレスにコイル材という材料を挿入して生産をします。

プレス機では主に材料を”曲げ”、”穴あけ”、”絞り”、”打ち抜き”の工程を組み合わせて製品を作ります。

順送プレスではプレス機の中を材料が通っていくのですが、基本的に材料についた状態で成型していき、最後に打ち抜くイメージです。

また絞りとは、金属を伸ばして成型すること、という認識をしていただければ大丈夫です。

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画像の左にある金色のグルグル巻きになった金属の板がコイル材という材料です。

これを金型の中に入れていき、金型内で複数回”絞り”を行うことで、ハトメのような形を作り、その後真ん中の穴を開け、最後にハトメ自体を材料から打ち抜いて製品になります。

今日は駆け足に説明してしまいましたが、他の商品も含めまた改めて丁寧に解説したいと思います。

興味を持っていただいた方、FactorISM2021等の機械を利用されるか、DM頂けますとご対応いたしますので、是非一度モノづくりの最前線にお越しください。

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