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退職勧奨ってどんな面談をされるの?

こんにちは。ひよこです。

今回は、退職勧奨ってどんな面談をされるの?という記事を書きたいと思います。

退職勧奨って何?という方もいると思いますので、簡単に解説します。

退職勧奨とは、文字通り「退職を勧める」ことです。

「希望退職の募集」というニュースを耳にすることもあると思いますが、そのほとんどのケースで、募集期間中に退職勧奨を実施しています。(最近だと、レオパレスとか、レナウンが募集してますね)

たとえば募集人数が100名だとします。ただし企業としては優秀な100名が応募してきたら困るわけです。したがって、予め応募してほしい100名をリストアップして、退職勧奨をするわけです。

このような構造になっている為、募集人数に対してそれに近い数の応募が担保されるわけです。

退職勧奨をしなければ、希望退職を募集しても募集人数は集まらないのです。

退職勧奨をされる側としては、たまったものではありませんが、企業のリストラ戦略としては理にかなっている訳なので文句と言ってもしょうがないです。

ただし、個人としては青天霹靂で、突然退職勧奨をされるので、気が動転してしまって冷静な判断ができません。

それは、フェアではないと思いますので、退職勧奨とはどのような面談がされるのかをお伝えしたいと思います。

退職勧奨面談の内容

①希望退職募集の背景の説明

まずは、なぜ希望退職の募集に至ったかという背景の説明から始まります。

「コロナの影響で事業の環境が厳しくなり、このままだと赤字になる」

「競合他社と比較すると当社は利益率が低く、開発に投資が回せない。このままだと競合には勝てない」

「当社の製品は年々売れなくなってきており、価格も下落している。売上に合わせた人員体制にしていかなければいけない」

などです。

いわゆる人員削減をしなければいけない背景を説明する訳ですね。

退職勧奨される側にとってみれば、日々一生懸命仕事をしているのに、なんで人員を減らさなければいけないのかという疑問に対する、カウンタートークにもなるわけです。

いわゆる、大義名分というやつですね。

②退職を勧めてくる

希望退職を実施する背景が説明された後は、いよいよ退職を勧めてきます。

「というわけで、人員を減らさなければなりません。」

「〇〇さんが、今後社内で活躍するのは難しいと思います」

「いい機会なので、希望退職に応募して、社外に活躍の道を求めてみませんか」

こんな感じです。

どうですか?

これまで、会社の為に一生懸命働いてきたのに、ひどい仕打ちですよね。

そう感じて当然だと思います。

ですが、会社側も真剣です。そんなことは百も承知の上で、言ってきているのです。

だって、目標人数が達成しなければ、会社がつぶれてしまうかもしれませんし、つぶれないまでも、目標人数も達成できない実行力のない会社だと市場からの評価も下がります。

だから、昨日まで優しかった上司も突然人が変わったように、退職勧奨をしてきます。

上司もそんなことは当然やりたくないのですが、「不退転の決意で実行しろ」、「それが上司の役割だ」と刷り込まれるのです。

③退職条件の説明

退職を勧めてきたあとは、希望退職の優遇条件の説明です。

「希望退職に応募したら、退職金の上乗せで1,000万円もらえるよ」

「再就職も支援するから安心だよ」

「会社都合退職になるから、失業保険もすぐにもらえるよ」

といった感じですね。

ですので、この退職条件がどのように設計されているかは非常に重要なポイントになるわけです。

前回の記事で退職条件のランキングを掲載しましたが、過去2年間で一番条件が良い会社は4500万円、一番条件が悪い会社は80万円でした。

会社を辞めるのに、80万円と4,500万円では、全然意思決定が違ってきますよね。

80万円しか出さなくても、目標人数は達成しなければいけないので、当然退職勧奨のプレッシャーの強くなるという構造です。

あくまで、退職勧奨なので、当然断ることもできます。

「応募しません」

「会社に残ります」

と言えば良い訳ですが、当然会社側もそう簡単もは引き下がりません。

では、どういう対応をしてくるかという点に関しては、またの機会に書きたいと思います。

繰り返しになりますが、個人からしたら退職勧奨はたしかヒドイと思いますが、企業にも企業の理屈があるので、サラリーマンである以上はその理屈に従わないといけないのです。

どちらにも正義はあります。

ただし、不公平なのは情報格差です、

企業は事前に入念の準備をして臨んできますが、個人はそういうわけにはいきません。

残念ながら「リストラの対象になってしまった方」「これからなる可能性がある方」が、最善の判断をする上で、少しでも役に立てれば幸いです。

過去の記事を合わせて読んで頂くと、より内容が理解できると思います。

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