あめのひ

あめがぽつぽつ。

ひよっこはうそつきです。

自分に自信がなくて、本当の自分なんか見せたら嫌われてしまう。だから、とっさの出来事や今までの出来事を隠そうとしてしまうことが多い。

だけど、ひよっこは自分の想いに正直です。

ひとよりも気分屋なんです。ある瞬間に想ったことを口に出す。その次の瞬間には他者の新しい思考と出会ったり、新しい体験があって、また新しいことを想ってしまう。その瞬間瞬間、想ったことをそのまんま誰かに言ってしまう。誰かから見ると、「なんだこいつ、さっきと言ってること違うじゃねーか、うそつき!」となるわけで。それはそれで、そのひとにとっての真実。だけど、嘘をつこうと思ってついた訳じゃない。その瞬間瞬間に正直であった積み重ねが嘘になってしまう。

「ある時点で起きたことに対して意味付けがされるのはその時点より未来において」

ひよっこは高校生の時に不登校でした。でもその“不登校”がポジティブかネガティブかは、自分や他者が未来から“不登校”をふりかえってはじめて、いいなとかよくないなとか評価ができる。

“うそ”もきっと同じ。

じゃあうそをつかないためにどうすればいいのか。

ひとつは、想いを口にしないこと。ずっと秘めておけば、伝わらないもの。他者に、未来からふりかえる過去の時点を提供しなければ、ギャップに気づかれないから、本物だとか嘘だとか、そういう評価の機会自体をなくせちゃう。

もうひとつは、うそにしないこと。その後の行動に一貫性を持たせるということ。有言実行。

ひよっこは一貫性ということばには、変化を許さないっていうニュアンスを感じる。にんげんって変化が苦手だと思うんだ。ハロー効果にせよ、一度受け取った情報から生まれた感想とか価値観を覆すのにはエネルギーも勇気もいる。その一方で、変化しないなんてつまんないなあとも思う。これは自分への戒めも入るけど、自分に対しても他者に対しても、変化することを否定するのはつまんない。その変化が、成長であっても退化であっても、ぶったたいたって。どうなんだろ。繰り返すけど、自分への戒めでもある。結局ひよっこだって、他者の変化に対して否定してしまうことあるから。「あの子そんなことしてるんだ、でもホントは〇〇だったしな(〇〇って聞いたことあるしな)」って思っちゃうことあるもん。

うそをつかないためにどうしたらいいのかな。

そもそもウソってどういうことだろう。ウソをつくってどういうことだろう。私はどうなりたいだろう。

あめがぽつぽつ。

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