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最高に生きている

電気を探し当てるまで光が一切ない部屋で起きて、お湯を沸かして朝ごはんを食べる。
ちょっと急ぎめに出かける準備をして、15分歩いて駅へ。
小さな町から小さな町へと向かう20分ほどの旅は一面の緑と水色を映している。
その後またまた15分歩いてたどり着くのは大学。
出会って1週間も経っていない新たな仲間とまだ少しよそよそしくしつつも、お互いの趣味や学校の話で盛り上がる。
教授が来たら1時間半の講義を受けて、課題について頭の片隅で考える。
帰りはまた合計一時間の心地よい散歩でおうちにたどり着き、急いで夜ご飯を食べてシャワーを済ませて余裕があったら少しSNSを覗く。
寝る時にはまた暗闇に身を任せて夢の世界と旅立っていく。

そんな暮らしを一週間ばかりしました。

そして幸福度がすごい高かったんです。それ以上ない日々への満足感とモチベーションの高さ。
自己肯定感も普段低いはずが全くもって気にならない。

振り返ってみるとすぐ理由がわかったので良ければお付き合い下さい。

まず睡眠において特に効果がすごかったのが、暗闇と無音。
過ごしていたホステルにはボタンで真っ暗にしてくれるジャロジー窓がありました。
外から見られることもないし、朝になっても光がほとんど入ってこなかったので、もし目覚ましをかけていなければ12時間は寝ていたかもしれません。
実際10時間半寝た日とかありました。
ついでに風のために少し窓を空けておくことが多いのですが、そうすると教会の鐘の音で起こされたりしました。
その音も入ってこなくしたら、本当に自然に目が覚める時に起きれて良かったです。

次に登下校の散歩。
上記に書いたように電車乗る前後に15分ぐらい歩く時間がありました。
普通に引っ越してきて日も浅いので景色を見ているだけでも楽しかったのですが、
朝から日光浴でビタミンDを摂取できて、ちょっとした運動で脳を活性化できて、夜帰ってくる頃には基本一万歩を超えていたので健康の塊でした。
歩く距離も、15分と長いわけではないし、途中で電車も挟むから疲れ知らずに歩けて心地よかったです。

帰り道においても、一瞬で大人数で過ごしてたところから自室にたどり着くと、出来事が噛み砕けないというか、
少し深呼吸してからおうちにたどり着きたいと思うことが多いのですが、電車に乗って一時間も経つと、何者かであった自分がいっぱいいる人のうち1人になれて、興奮から落ち着けて好ましかったです。

学校ではまだ知り合って間もない同級生、友達と呼ぶのはまだ少し躊躇してしまう間柄の人達がいて。だけどまだ出会って日が浅いからこそ、友人関係でよくあるモヤモヤとか駆け引きも何も無く純粋に会話できている。
もちろんみんないい人達だから、これからも仲良くしていきたいけど、初対面との会話、後追いのないフラットな関係、後先を考えなくていい会話が好きだからこそ、今の状況がとても楽しい。

あと、大学に入る前は一年間ニートをしていたものですから。とてつもなく分かるんです、やることが無い失望感を。何も期待されてないし、方向を示してもらえないし、努力できる指標もない。毎日新しい人と会話することも無くて、なんなら喋り相手がペットでそれも「散歩」と一言。
そうなると大学の講義があるのがとてつもなく楽しくて。課題も講義も、他の学生との会話も。全てが生活を彩っていて、毎日が最高に生きてるっ!って感覚が強まります。やることがあって、目標があって何かしら頑張れるもの、役割をもらえるありがたみ。

インターネットの波に流されるのをやめたのも一員かも。
やっぱり、時間も意識も小さな画面に全集中していて、過去を振り返ると何もないのが離れてみたらやはり怖いですね。
どうしてもキラキラの世界と自分を比較してしまうと自己肯定感が下がるので。見るとしても夜少し覗くぐらいが、ちょうどいい距離感に感じてます。

そんな感じで文字起こしができるぐらいには自己分析もできているみたいなので、自らを律してこれからもこんな感じの幸福度の高い暮らしを維持していたいですね。

皆さんも生きてる!って感じられる日常を過ごせますように。

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