ラトゥラトゥのこと。
あまりにあっけない幕切れだった。
「僕らの言うとおりに」
サムネは、こちらを見る翔ちゃんと後ろ姿のマイキくん。
ありがちな【重大発表】ではなく、さらっと「報告します」の文字にざわざわした。
ああ、これは、マイキくんがどこかに行くのだなと思った。
事実として突きつけられた今は、まだ心も頭もついていけていない。
裏切られたとは思っていない。
でも、取り残されちゃったなと。
もともと、長く続くユニットだとは思っていなかった。
この二人は、しっかり自分のやりたいことがあって、今は、お互いの良い部分を分けあっているって。
だから、それがちょうどよく分けあえた時点で離れていくのだろうなと。
それにしても、早すぎると思った。
ほぼ20年ぶりに「これはっ!!!!」と思った音だった。
マイキくんの音のつくりと翔ちゃんの声と。
たぶん、この1年ちょっと、わたしが聴いていた音の9割くらいはラトゥラトゥだったと思う。
夜中3時くらいに原稿書きながら聴く「絶命ロック」は絶品だったし、大事な女の子のことを思いながら聴く「限りなく青い月」には涙が止まらなかった。
これまで幸いなことに、わたしの好きな人たちはいなくなるということがなかった。
THEALFEEは、40年以上も変わらずツアーをしてくれた。押尾コータローさんもずっと弾き続けてくれるだろう。
でもね。
新型コロナというウイルスが世界の形を変えているのだ。
その最中で、一番若いラトゥラトゥが急転換したのが、その影響を
受けていないとは言えない気がする。
彼らのほんとのほんとの真意はもちろんわからない。
だから、こんなことを言うのは的はずれなのかもしれない。
でも、わたしは、確実にダメージを受けている。やはり、せめて生でライブを、みたかった。
ただのワガママなのはわかっている。
わたしの大好きな彼らの最新で最後の曲を聴いてください。
わたしは、しばらくはまともにみられないと思うけど。