DeFi2.0 / OlympusDAO
おはようございます。🐤
今日は早く寝ようと思っていましたが、タイピングゲームが調子よくてTwitterで褒められたので気分が良くて目がさえています。この調子でこれまでに調べたOlympusDAOのことをアウトプットしていきたいと思います。
はじめに、この記事の位置づけは読者のためというよりは自分のためです。始まる前からなぜそんなに弱気なのかというと、マナブさんやMASAKANEさん、いきなり外人さんの記事を超えることはできないからです。OlympusDAOのことを知りたい方はそちらを先に読まれることをおすすめします。あとゆーすけさんのこちらの動画も。
1 とにかく話題のDeFi2.0 / OlympusDAOとは
DeFi2.0とか、新しい世界の基軸通貨とか大層なことを言われていますが、なんぼのもんじゃいという精神で、どーせ金儲けが目的やろがいという穿った視点から入っていきます。Pancakeと何が違うんじゃいと。
DeFi1.0、Pancakeとかクローンのたくさんのプロジェクトの問題点を解決するのがDeFi2.0ということらしいです。
では何が問題だったのかというと、Pancakeはともかく他のプロジェクトは、最初のうちは独自トークン価格をたくさん配布して高いAPYを持っていても、時間とともに魅力が下がって資金が抜かれて、やがて過疎化していきます。
こんなプロジェクトたくさん見てきましたね。持続性がない、先行者以外は勝てない世界です。
で、OlympusDAOはどのようにそれを克服しようとしたのかと言いますと、流動性を自分たちで持っちゃおうということです。ユーザーからLPを買い取るんです。
ユーザからLPを買い取る…いまいち想像がわきませんが、要するにユーザーの資産を買い取るということです。
でも、買い取るって、資金があればできるけど、資金がないとできないよな…と思います。
OlympusDAOではOHMという独自トークンで買おうという大胆なことを考えました。独自トークンなら自分たちで無料で発行ができます。
普通なら独自トークンなんてよくわからないものと大事な資産を交換するのは難しいと思うのですが、ここはDeFi1.0ので生まれた新しい常識「うまくやってるプロジェクトの独自トークンの価値は上がるかもしれない」という期待から、OHMの価値は徐々に上がっていきました。
ユーザーはOHMを市場で購入するか、Bondという方法で購入します。
Bondとは、wETH、DAI、OHM-LUSD LPなどの資産をプロトコルに売り、その分のOHMを5日間にわたって受け取ります。
5日間にわたって受け取るので、普通の売買よりも価格変動のリスクがありますが、ちょっと割引を受けられることがユーザーのメリットとなります。
この発行方法のメリットとしては、OHMの発行が緩やかになるためトークンの価格が比較的安定することです。これはプロジェクトにとってもユーザーにとってもメリットになります。
Bondで集めた流動性(LPトークン)はプロジェクトが保有します。こうすると流動性を抜かれる心配はありません。流動性が抜かれなければ、急激な価格変化がある程度抑制されます。
そして、流動性の提供による手数料収入を得ます。
あと、集めた資産の一部は運用にまわされ、利益を得ます。
この2点がOlympusDAOの収入源です。
ユーザーはOHMを得て何をするかというと、ステーキングです。ステーキングしてAPY数千%という大きな利回りを得ます。利回りはOHMで得られます。
なんか簡単にDeFi1.0の問題を解決しましたみたいになっていますけど、OlympusDAOの価値はこのOHMトークンの価値にかかっており、価値がなければただのゴミプロジェクトになってしまいます。なぜここまでOHMトークンの価格の維持に自信があるのでしょうか?
Olympus公式はウェブサイトで「OHMは 1 DAIに裏付けられている」と言っています。
いや、$800ちゃうんかーい。市場では確かに$800の価値で取引がされているのに意味が全くわかりません。
一方、ダッシュボード上では、1 OHM = 約$160で裏付けされているとも書かれています。
OHM価格が高い理由は、おそらく希少性が高いからです。なぜ希少性が高いかというと、配布されたOHMの90%以上がステーキングされ、なおかつステーキングされていないものも流動性提供をされていて、市場にほとんど出回らないからです。
なぜステーキングされるのかというと、利率が高いからです。たぶん。現在APY約7,000%、ちょっと落ちてきましたがそれでもかなり高い数字です。
Olympus公式はこれをゲーム理論とかなんとかで説明されていますが、僕の第一感としては人間の射幸心というかスケベ心でしかないと思います。我慢して預けておけば増えるだろうという期待です。
あと、sOHMとかgOHMとかいろんな派生トークンがあるので、OHMはもしかしたらブリッジとかいろんな使い道があるのかもしれません。そのへんはまだ研究不足です。
2 OlympusDAOの収益
OlympusDAOは、BondというしくみでETHをもらう代わりにOHMという独自トークンを配布します。つまりOHMでETHを買っているわけですが、OHMは独自トークンだからプロジェクト側からすると無料です。
なんという…そんなアホな話があるでしょうか、詐欺にしか見えません。理解し難い内容ですが、現実はこれが世に出回っていてそれなりに売買されているわけですから、なんとかその理由を考えたいと思います。
現在のOlympusDAOのOHM StakingのTVLはおよそ$4 Billion、約40億ドルです。
一方、ユーザーから集めた資金は$305 Million で約3億ドルです。(2021年12月1日現在)
どういうわけだかこの資金を投資家たちから集めることができました。そしてその資金を担保に、OHMというトークンで$4Bの新しい資産を生み出しました。
もちろん、この$4Bという数字は、現在ステーキングされているOHMトークンの量に、最新の取引価格をかけただけのものです。
OlympusDAOが運用できる資産は、上の図の「Treasury Balance」の一部のはずです。ステーキングされているOHMからは特に何も生まれないと思います。たぶん、ちょっとここは調査不足です。
ということで、仮に$305Mを運用してAPR10%程度の利回りがだせたとするとおよそ$30 Million、3,000万ドルの利益が年間で得られることになり、1日あたりにすると約8万ドルの利益が生まれます。これらの一部が投資家に配分する原資になりそうです。
これに加えて流動性提供による手数料収入が得られます。
投資家たちはどうあがいてもこの程度の利益しか得られないはずです。
OHMのステーキングに対してAPY=7000%ということはAPRに換算すると約430%です。
これを1日あたりに換算すると約1.2%、$4 Billionの1.2%で$48 MillionずつOHMを増やす必要があります。さっき僕は実益を8万ドルと言いましたね、ぜんぜん足りていません。足りていませんが、何度も言うようにOHMは独自トークンなのでジャブジャブ発行すればいいだけです。OHMの量に対して年利430%の量を発行することは可能です。
まとめ
僕が考える限り、OHMの価値の実態は今の1/13程度でしょうか。結構突っ込んじゃったものの、早めに逃げるべきだと思います。
(集めた資金$300Mに対して、OHM価格が$4,000Mなので、1:13という単純計算です)
もちろん、僕の計算どおりの価格が実際のトークン価格になるという可能性はとても薄いですのでご安心ください。これまでさんざん予想を外していますから。
ですが、おそらく誰もが現在の価格を適正とは考えていないでしょうし、APYも現在の水準を維持できることはないとわかっていると思います。期待感でOHM価格は膨らんでいます。
IRON Financeのことを思い出しますが、しかし、OHMは一晩で40億分の1という急激な下がり方はしません。なぜならプロジェクトが自分たちで流動性をもっていて一定の安定性はあるからです。
そして、もし将来的にOHMの価格が適正な価格(現在でいうところの$50とか$60あたり)になったとしたら、そこからは特に悪くない投資先だとは思います。普通に資産運用を上手にやってくれるプロジェクトだと思うからです。なんの根拠もないので知りませんけど。
ということで、大勢の投資家たちがいつ動くか、そんなことに注意を払いながらうまく付き合っていくべきプロジェクトだと思います。
今日の内容は以上です、毎回のことですが、これはあくまで僕の考えをお話したものであり、投資的助言でもなければこの予想が当たる保証はありませんので、ぜひ自己責任での投資をお願いします。
それではまた、DeFI〜(@^^)/~~~
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