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ウォレットを分ける
ウォレットを分ける
ふだん使いのウォレットと、保管用のウォレットを分けます。
ふだん使いは、いつも使っている便利なPCやスマホでいいでしょう。家族と共用はできれば避けたいですけど、「盗まれる前提」であればそれもまたよしです。
考えてみたら、全財産を常に持ち歩いている人いないですよね。通帳やら印鑑やら大事なものは家の金庫など大事なものを保管する場所に入れていますよね。
財布に入れておくお金は、なくしていいわけじゃないけど、ちょっとした油断で落とすこともあればどこかに忘れることもある、盗まれることだってある。でも金庫はそうじゃなくて、失うリスクをこれでもかというくらい小さくしています。
それと同じ考えです。ふだん使いのウォレットと、保管用のウォレットを分けることが大事です。
当然ですが、リカバリーフレーズが共通では意味がないので、保管用は新しく作成します。
そして、保管用ウォレットは、「コールドウォレット」つまり、インターネットに常時接続していないウォレットが望ましいです。ここでは保管用のウォレットを2つ紹介します。
自分にあった方を使っていただいて、確実に資金を守りましょう。
ハードウェアウォレット
「秘密鍵」を管理するものを、メタマスクのようなソフトウェアではなくて、実体のあるハードウェアにしたものです。
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このハードウェアウォレットだけでブロックチェーン上の自分の資産を操作することはできなくて、PCかスマホが別途必要になり、さらに接続ケーブルやPC/スマホで操作するためのアプリが必要です。
インターネットにつながっていないから安全、という面はあります。が、理解していないと危険なのは、ふだんはつながっていなくても、資金を操作する時には当然PCかスマホと接続しないといけなくて、その時におんらいんであるPCやスマホ側を攻撃されると結局は資金は盗まれてしまうこと。
また、秘密のリカバリーフレーズを知られたら、資金は盗まれてしまうということ。
安全性が格段にあがるのは確かなのですが、これさえあれば絶対に資金は盗まれない、というものではないことを理解しておかないといけません。
保管用PC(スマホ)
次に保管用PCです。
ふだん使いのPCとの違いは、メールやSNSなど便利な(しかしその分攻撃を受けやすい)アプリが入っていないこと、常時インターネットに接続されていないことです。
ハードウェアウォレットは8000円から2万円くらいのものですが、保管用PCは探せばピンキリで、例えば僕の使っているChromebookは、2万円くらいでした。余計なアプリは極力インストールしません。
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つまり、PC(スマホ)をハードウェアウォレット代わりに使うというイメージです。
🐤 この感覚は間違っています。PCやスマホはブラウザを始めインターネットに接続するアプリがたくさんあり、その脆弱性をつかれたらリカバリーフレーズを盗まれたり、送金先を書き換えられたりする恐れがあります。ハードウェアウォレットの代わりにはなれません。(2024年1月26日追記)
効用はハードウェアウォレットと同じで、安全性は格段に高くなり、ハードウェアウォレット特有の操作がないため慣れた操作方法で使いやすいですが、これもリカバリーフレーズを盗まれたらおしまいなので、十分な注意が必要です。
どちらの保管用ウォレットを使うにしても、やはり秘密のリカバリーフレーズは重要なので、この保管はしっかり金庫にしておきましょう。
※このnoteは「NFT、仮想通貨を楽しむための防御力」からの抜粋です。