メルカリNFTのススメ
おはようございます。🐤
メルカリでNFTの売買ができるようになりました。
メルカリNFT
メルカリでNFTが買えるようになりました、OpenSeaという2017年からある老舗で世界最大手のNFTマーケットプレイスで売買しているNFTを、メルカリNFTというウェブサイトで買うことができるサービスです。
また、一度メルカリNFTで買われたNFTは、「メルカリNFT内」でオフチェーンの取引が可能となり、本来ブロックチェーンに支払う手数料(ガス代)やマーケットプレイスに支払う手数料(OpenSeaの手数料2.5%)が不要となります。その代わりメルカリNFTの手数料が10%かかります。
なんと配送手数料も0円です!(笑)
送料¥0とな、これは声を出して笑ってしまいました。発想がすごい。
ちょっと怖い特徴としては、一度メルカリNFTで買われたNFTはメルカリNFTのものとなります。現在の規約ではもう二度とほかのアドレスに買われることはありません。
「687103」というのがメルカリNFTのアドレスです。このアドレスに世界のいろんなNFTが吸い寄せられていきます。
これではゴールが無いし保有する価値もないので、きっといつかは外部ウォレットへの送信が可能になるとしか考えられないですが、現在は外部ウォレットへの送信は不可能です。
図解
オープンシーという市場があって、それは世界に開かれた市場なのですが。
そこにこのたびメルカリNFTがアカウントを作ったんですよね。ウォレットを持った。私も持ってるし、誰でも作れるウォレットを作ったんです。
そのウォレットで買ったNFTを、日本のメルカリという市場の中でだけ売り買いできるようにした、というしくみです。
もう少し図解してみると、右側には日本のメルカリNFTという市場があります。ここからトンネルをくぐってオープンシーの世界にある「好きなNFT」を探します。
①そのNFTに日本のメルカリから注文を出し
②メルカリNFTのウォレットに入れると
③日本のメルカリNFTの市場で、自分の持ち物として投影される
④投影されたNFTは、メルカリNFT市場内で売買ができる
というイメージですね~。
手数料の計算
バカ高すぎて手数料を計算する気もあまりないのですが、一応やってみました。オープンシーで0.04 ETH(19,900円)で出品していた私のMEGAMIちゃんが、メルカリNFT上では24,400円で売られていました。
メルカリは手数料0だと言っていますが、いわゆるスプレッドは約22.5%、5000円ほどもかかっています。
手数料=5000円です。
メルコインとの違い
さて界隈ではいろいろ批判を受けているこのメルカリNFTですが、そんな批判をよそに、NFTは売れに売れ、MEGAMI様だけでも取引件数は192件、私がこの記事を書いている数時間だけでも30件以上も売れています。
いろいろ文句言っている人は絶対に買わないので、市場にはなんの影響もありません。
タバコは体に悪いけど吸いたい人は吸えばいいのと同じで、メルカリNFTは手数料が高いけど買いたい人は買えばいいのです。
メルコインでビットコインとイーサリアムを買うことができるのと同じです。手数料は高いし、世界中に送金することができないから何にも良いことがないのにも関わらず、買う人はいるのです。
ましてや保有できることが売りのはずのNFTなのに、ただ他に売るだけしか用途のないこんなサービスが人気なのはほんとうに意味がわかりません。
ほんとうに意味はわからないけど、タバコを吸う人はいるしお酒を飲む人もいる、メルコインでビットコインを買う人もいるしインベスコを窓口で3.3%手数料払って買う人もいる。
私はそれでいいのかなと思っています。
でも私の身内がメルカリNFTで買うと言ったら死に物狂いで止めます、手取り足取り出張して本当のNFTの買い方教えます。
破滅への道
上の図を見て気づいたことがあります。
オープンシー上のメルカリNFTのウォレットは、買い注文だけで売ることはありません。
ということは、このウォレットの中のNFT資産は増える一方で減ることはありません。
一方で、残念ながらこのような投影に価値がないと気づかれるのは半年もかかりません。高く売れないと分かったら早いです。
なぜわかるかと言うと、私はその歴史を見てきたからです。
今はオープンシーの方が価格が安いですが、半年もたたずにこの価格は逆転します。新しくオープンシーから調達することはなくなり、メルカリNFT内のガラパゴス価格で投影が取引され続けられます。
もし今のまま、自分のウォレットにNFTを送信できない仕様が続けば、メルカリNFTは膨れ続けて弾けないまましぼんでいくのでしょう。その未来しかありません。
まとめ
メルカリNFTのおかげで、ごく一部の世界でにわかにNFT熱が再燃しています。
私の予想ですが、おそらくこのNFTはいずれ自分のウォレットに送信することができるようになると思います。
改善とかそういうポジティブな理由じゃなくて、そうしないとサービスの終わりが見えず、みんなで指をくわえながら沈んでいく泥の船をただ見ることになるからです。
NFTはデジタルデータを所有することができるという新しい体験です、そのおかげでコミュニティが生まれたり、保有を証明することで受けられるサービスがあったりで、上手なNFTは「絵」だけじゃなく付帯のサービスで人気を集めています。
悪く言えば、今メルカリNFTで売れているNFTは付帯サービスがないただの絵です。たぶん、ごめんなさい、知らずに言ってますけどたぶんそうです。
というわけで、自分のウォレットでNFT持つともっと楽しいと思うんだけどなぁ、という私の感想でした。
それではまた~(@^^)/~~~