Pancake LP~LP解体するべきか
おはようございます。😊
今日は基本にたちかえってPancake LPのお話です。
・LPって、IL(インパーマネントロス)があって、損じゃないの?
・ILが発生したら解体した方がいいの?
これがわからなくてずっと考えていて……
自分なりに整理したことをnoteにしました。
それではいってみましょう!
なんでLP? めんどくせ
そもそもLPって、なんで2つのコインをペアにしないといけないんでしょう?
めんどくさいし、IL(インパーマネントロス)もイヤだし、それぞれ単独でプールに入れることはできないの?
でもこれは、金融革命のはじまり、銀行をなくすことに挑戦するAMMというしくみによるものなんです。
銀行の代わりに資金を出してくれる人を広く集めて、自動で両替できるようにするしくみのために、同じ価値のペア(LP)で預ける必要があるのです。だって片方だけだとどちらかに片寄ってしまって、効率よく両替できないですから。
だからLPなんですね。
でも、DODOはペアとか言いながら片方だけでも預けられるじゃない?
⇒たぶんあれば内部で自動で両替してLPにしてます。だってたまに目減りするもの。ステーブルコインのペアだから目立たないだけです。
ALPACAとかも、BUSDだけとかBNBだけで預けられるじゃない?
⇒そうです、ALPACAは両替のためではなくレバレッジサービスをやっているので、そのための貯金としてレンディングプールを作っています。Venusも貸付やっていまよすね。
でも、借りる人から利子をとる収入より、両替手数料の収入の方が大きいことが多いので、LP Farmの方が今は人気です。
というわけで、LPはILのリスクがあるものの、利子が高いのが人気の理由です。
LPと単独の比較(値上がりする場合)
さて、本題、LPと単独の比較です。
・ILは損、避けたい
ILが発生するのは、ペアのコインの間に価格変動がある時です。
例えばETHとBTCBなど、同じような動きをするコインはILが発生しにくいです。
違う値動きをするコインの場合は、LPにしなければいいのです。
メジャーなコインならVenusでレンディングもできます。また、プロジェクトによっては、単独プールができるものもあります。
マイナーなコインはウォレットにただ入れておくだけになりますけど、ILをくらうことなく値上がり益を100%得ることができます。
でも、LPプールはレンディングに比べて報酬が大きいです。
また、Pancakeでは表示はされていませんが、手数料報酬も入ります。
それらをあわせて比較して、最適と思うところに預ければOKです。
・でもILが発生したらどうすればいいの?
さてこれが問題です。IL発生したLPペアはどうすればいいのか?
そのまま持っておくとどんどん損失が広がるのか?
一度解体すればいいのか?
そのままでいいのか?
シミュレーションしてみましょう。
最初に、条件設定をします。
・BNB-BUSDペア(BNB価格のみ変動)
・60日間預けます。
・つぎの3パターンを比較します。
(1) それぞれ単独保有
(2) LPペア1 ⇒ 30日目でコンパウンド、60日間LP継続
(3) LPペア2 ⇒ 30日目で解体し、その後単独保有
では比較していきます、BNB価格は開始時$240⇒最初の30日間で$480と2倍になったとします。
・開始時
(1) それぞれ単独 1BNB($240) + 240BUSD = $480
(2) BNB-BUSD LP 評価額 $480(1BNB : 240BUSD)
(3) 〃
・30日目
(1) それぞれ単独 1BNB($480) + 240BUSD = $720
(2) BNB-BUSD LP 評価額 $679(0.71BNB : 339BUSD)
(3) 〃
となります、IL損失は約5.7%です。
利子も考慮してみます。
手数料収入を年利90%、CAKE報酬30%、合計APR=120%と仮定すると(すげぇだろ…実績ベースなんだぜ、これ)、30日間で約10%、これが$480と$679の平均$580にかかると考えて、$580 * 10% = $58 なので、$679+58 = $737になります。
つまり、多少のILの損失は、LP提供による利子でカバーできるということです。もちろんペアによって利率は違うのでいちがいには言えませんが。
次に、引き続き30日間継続してみます。BNB価格が$480⇒$960と、また2倍になったとしましょう。(2)は利子分をコンパウンドし、(3)は解体し利子分をBUSDにします。
・30日目
(1) それぞれ単独 1BNB($480) + 240BUSD = $720
(2) BNB-BUSD LP 評価額 $737(0.77BNB : 368BUSD)(利子込み)
(3) 解体後単独 0.75BNB($361) + 376BUSD = $737(利子込み)
・60日目
(1) それぞれ単独 1BNB($960) + 240BUSD = $1200
(2) BNB-BUSD LP 評価額 $1056(0.54BNB : 521BUSD)(利子含まず)
(3) 解体後単独 0.75BNB($722) + 376BUSD = $1098
となります、IL損失は利子を含まずに考えると0日目から20%です。
利子を考慮しましょう。
$737と$1056の平均901.5に10%がかかると考えて、$90、つまり(2)の利子込み 1056+90 = $1146 になります。
(1) $1200(それぞれ単独保有)
(2) $1146(LPペア1 ⇒ 60日間LP)
(3) $1098(LPペア2 ⇒ 30日目で解体し、その後単独保有)
という結果になりました。4倍になってもこの程度、案外ILの影響って少ないものですね。
確かに損失だから、最初からペアにしなければ良かったのですが、仮に途中で気づいたとしても過去のことはどうにもできません。
これからの未来のことだけを考えればいいのです。
今後も、一方のコインの価値だけが何倍にも上がり続けると思っているなら、ペアにしないほうが良い、片方だけをガチホが最善です。
・減る場合は……地獄
先ほどの例では増える場合を考えましたが、では、減る場合はどうでしょう。
最初から一方の価値が減ることが想定できるパターンとして、次のようなのはあるあるですね。
・デビュー直後の草トークンとの組み合わせ
・片方が暴騰した後のLPの組み合わせ
なので、要チェックです、詳しくシミュレーションしていきましょう。
コインAの価格が変動し、ペアの価格は200$とします。
下げの場合、コインAの価格が半分になれば、インパーマネントロスは5.7%です。それほどでもないですね。
それほどでもないんですが、気をつけないといけないのは、この価格が下がっているというのはどういう状況かというと、もうどんどん値が下がっている最中なんです。
だからあわてます。
ペアの解体をしてすぐに両替しますが、価格変動が大きいとなかなか両替できず、結果両替できたのはもっとずっと安くなってからだった、ってことになってしまいます。
そして、草コインAだけならともかく、相方の価値あるコインが目減りするのが痛いです。
そして、値上がりとは違って、値下がりはゼロになり得ます。
結論 LPは報酬がおいしい、ILはあまり考えなくてよい
ということで、LPは報酬が大きいのが魅力なので、ILがあることは受け入れないといけない、そしてILは2倍とか0.5倍程度までならたいした影響はないということです。
そして、現在ILが発生しているLPペアも、これから新しく組むLPペアもまったく同じLPです。
仮にすでに10倍とかになっていて、めちゃILが発生しているLPでも、今後は変動の少ない良い組み合わせになるのであれば、そのまま持ち続ければいいのです。
LPの解体について考える時、過去のことは考える必要はありません、未来のことだけを考えましょう。
以上、IL気にするならLP組むな、というお話でした。
今日のnoteが参考になればうれしいです。
ではまた、DeFi~(@^^)/~~~
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