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FP1級実技試験の魅力

おはようございます。🐤

どうしても抑えきれなくて、ブログ書きたくてキーボードに向かいました。FP1級実技試験の魅力について思うところがめちゃくちゃあります。今日はそこを語っていきたいと思います。


FP1級実技界隈の人口の少なさ

実技試験の受験者数は年間で2500人弱、合格者は2000人くらい。日本全体で2000人です。金融関係のお仕事以外ではほぼ資格を持っている人はいません。だから話もできません。

FP1級受験生は孤独です。

だから、Xに助けを求めます。Xは素晴らしいコミュニケーションツールだと思います。

だけどもXはオンライン、生身の人と話す機会はなかなか作れません。

しかし、面接試験ではFP1級のことをガッツリ話すことができます。それだけでも貴重。

野球、サッカーは近所の公園でいつでもできるけれど、バスケットボールはゴールがないとできません。だからバスケットのゴールのある公園を探して、片道30分かけて自転車をこいだ学生時代を思い出します。

実技試験の難易度、合格率について思うところ

FP1級の学科試験の内容は、6分野

  • ライフプラン(社会保険)

  • 生命保険、損害保険ほか

  • 金融資産運用

  • 税金(所得税、住民税、法人税ほか)

  • 不動産

  • 相続・事業承継(贈与税、相続税、事業承継)

ですが、実技試験は2分野

  • 相続・事業承継

  • 不動産

だけです。範囲は狭く、出題もパターンが限られていて、こんなこと言っては落ちるフラグになってしまうので絶対に言いたくありませんが、学科の底なし地獄に比べると、ふわふわと羽の生えた天使が雲の上で飛んでいる世界のようです。

よく「学科に合格した強者でも15%は落ちる試験だ」と言われますが、私はこれも眉唾だと思っています。甘く見てサボる人が落ちるのだと考えています。普通に勉強すれば普通に合格できると確信しています。(ああ、もうこれ以上落ちるフラグを増やしたくない…)

面接官は何を見ているのでしょうか。

私の想像では、FPの職業倫理と適正を見ているのだと思います。

FPはお金の専門家です。あいまいなことを適当に言っていては、他人の人生をぶち壊しにしてしまい、ひいてはFP技能士の信頼も失墜します。

そして知識だけではFPはやっていけません。

  • 顧客とコミュニケーションがとれる能力、ニーズを汲み取る力があるか

  • 知識のない素人に説明ができるか(FP自身が本質を理解しているか)

  • FPの職業倫理を十分に理解しているか、特に顧客利益の優先

  • 各専門分野に、生半可な知識で踏み込まないか

これらは筆記試験ではなかなか判別できないので、最高峰の資格を与えるにあたって人の目で判断することが必要なのでしょう。

要するに「ヤバイ奴」とか「FPを舐めてる奴」に資格を与えないということです。

他人の人生に口出しして許される世界

実技試験の内容は、要するに他人の人生に横から口を挟むことで、めちゃくちゃ面白いです。一例で2021年6月6日のPart2(不動産)を見てみましょう。

問題の概要をヒロコロ節で説明

とある大都市圏にある家族がありました。

Aさん(75歳)は大手化粧品会社の役員、役員でした。退任後も子会社の役員や社長などを務め、さぞかし収入も蓄えも多かったのでしょう。生活にゆとりがあり、土地も大都市圏に1000㎡近くも持っています。

試験問題:2021年6月6日 part2 1級実技試験 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 (kinzai.or.jp)

1000㎡ってあなた、個人の家では見たことも聞いたこともない広さです。路線価から計算するに、土地だけでゆうに1億円は超える価値があります。

そこに夫婦で住んでいて、敷地の一部(乙部分)を長女Cさんに貸して、その夫Fさんが自分で家を建てて(乙建物)住んでいます。

試験問題:2021年6月6日 part2 1級実技試験 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 (kinzai.or.jp)

Aさんには3人の子がいて

  • 長女C:Fさんと結婚、親の敷地を借りて家を建て住んでいる(3年前に亡くなっている)、子は2人

  • 長男D:妻と子2人、持ち家あり

  • 次男E:妻と子2人、持ち家あり

さて、本格的に他人のプライバシーに突っ込むのはここからで、長女Cさんが親の敷地に家を建てることに、弟たちから猛反対があったそうです。何があったのかは書かれていません。

そして、長女Cさんの夫Fさん、いわゆるマスオさんですが、この人がこの借りている土地を売ろうとしています。そのために底地を1000万円で譲って下さいと。そして売ったお金でタワマンに住みたいと。

それは弟さんたちは激昂しそうです。実際、問題文にも「断固反対している」と感情的な形容詞も添えて書かれています。

そもそも、借りてるから借地権をもっていると勘違いしているんですね。実際はタダ同然で借してもらっているだけだから、Fさんには何の権利もありません。

それでもなんだかんだ4000万円はあげようと、Aさんは考えているようです。まあ孫はかわいいですしね。

使えそうなツールは

  • 直径尊属からの住宅取得資金の贈与の非課税(実の親でないので不可)

  • マイホームを売った時の3000万円の特別控除

  • 同軽減税率(5年なので不可)

  • 特定居住用財産の買換え特例

  • 直系尊属から教育資金の一括贈与の非課税

ほかは…うーん、うーんとひねり出します。

そしてそこにかかる税金を見積もり、どのような手法で税を軽減するかを考えていく問題です。

どうでしょう、パズルのようで面白いと思いませんか?

宝くじがあたった後の夢の世界

あと、Part1にも同じことが言えるのですが、私のような貧乏家庭に生まれて、周りもみんな貧乏で、良くてサラリーマンの一般家庭の友達しかいない人には、会社の社長とか土地を持っている資産家の家庭の話は、夢のようでとても面白いです。

私は「宝くじがあたったらどうする?」という妄想をするなが好きなのですが、その延長のようなものかもしれません。

さて、FP1級実技の魅力が伝わったかどうかわかりませんが、今日はここまで。

それではまた、FP〜(@^^)/~~~

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