ハイリキ(Hyperliquid)のHLP検討
おはようございます🐤
少し遅いですが、今日はデカドロで話題のハイリキ(Hyperliquid)についてヤホーで調べていましたので、それをお話したいと思います。
といっても私はトレードにはあまり興味がありません、調べようと思った理由はHLPに投資するか否かを考えるためです。
ハイリキとは
私の言葉で簡潔に説明すると、Hyperliquidはバイナンスのような中央集権型の取引所のうちパーペチュアル先物取引の機能をDEXで実現したものです。
取引所並みの使いやすいUIを備えていて、取引所並みに早い取引ができて、しかも取引所よりも安い手数料でKYCが不要で取引額が無制限です。
取引額無制限はともかく、これまではバイナンスの方が手数料が安かったし板も厚かったし、スピードでも勝負になりませんでした。
Hyperliquidは、安い手数料と早い取引を実現するためにいくつかの技術的なハードルを乗り越えています。
独自のL1チェーンを構築
PoSをデリバティブ取引に最適化
200,000 Tx/s
0.2 s / Block
オンチェーンのオーダーブック型
マーケットメイカーを自前で設置(HLP)
まず、取引の方式は2020年に流行ったAMMではなく、株式市場や暗号資産取引所のようなオーダーブック(取引板)方式です。
オーダーブック方式はAMMに比べてスリッページが小さくできる利点があるためトレーダーに人気でした。
また、2022年にはFTXの破綻と、バイナンス(グローバル)の規制があり、規制を受けない安全な取引所が求められていたこともDEXへの移行の要因だったのかもしれません。
ただ、L2のブロックチェーン上にあるDEXではどうしても取引速度が遅く、ガス代も高いという問題がありました。
Hyperliquidはデリバティブ取引専用につくられたL1チェーンと、PoSを高速取引に最適化したコンセンサスアルゴリズム(Hyper BFT)から成り、それらの問題を一気に解決して人気を集めました。
ここまでまとめると、ハイリキとはバイナンスくらい使い勝手が良くて取引手数料も安いパーペチュアル先物取引所が、ブロックチェーン上に誕生したみたいなものです。
デカドロの理由
ハイリキの人気の理由は、使いやすさや安い手数料だけではありません。なんといってもお金です、エアドロです。
11月29日の日本時間16時30分 $HYPE のエアドロを実施しました。
最大供給量10億トークンのうち31.0%の3.1億 HYPEを94,000ユーザー(アドレス)に配布し、私が調べる限り初期は1 HYPE=$3くらいでしたので、総額9.3億ドル、1アドレスあたり約1万ドル(150万円)のエアドロとなりました。
エアドロ関連のプロジェクトは、通常エアドロが終わってしまえば「お触り」(DEXでは「お削り」とも言う)も疎遠になってしまって、マーケットメイクもうまくいかなくなり流動性も板も薄くなるのが通例らしいのですが、ハイリキに関してはまだ3.8億 HYPEが将来のエアドロに残されていると公表されていることもあり、まだまだお削りが継続され、HYPEの価格も上昇しています。
私がこの記事を書いている2024年12月22日 23:00現在では 1 HYPE=$33.3 となっています。
また、今後の開発もレンディングとかステーブルコインとかあって、既存金融機関(バイナンスのような)が代替できるくらい大きなプラットフォームを目指しているらしいので、その言葉を真に受けるなら、
現在のハイリキの24時間取引量=$4B に比べて
バイナンス$70Bの約18倍なんだから、
トークン価格だって $33の18倍=$600
くらいになったっておかしくないでしょう?
そうすると次のエアドロの価値はいくらなんだろうって考えるとワクワクを通り越してドキドキしちゃいますよね。
コミュニティファースト
ハイリキ人気の理由のもう一つは、コミュニティファーストにあります。
通常、トークンの発行量の10%くらいがコミュニティへの配布にあてられるようですが、ハイリキはVC(ベンチャーキャピタル)にお世話になっていないので、前澤さんみたいに利用者に還元したいという思いが強いんだそうです。
これはデカドロの理由でもありますね。
始め方
HyperL1といってもどこに資金を持っていけばいいのかわからないはず…(私はわかりませんでした)
HyperliquidというチェーンはArbitrumにブリッジがあります。だからまずArbitrumに資金(USDC)をもっていく必要があります。
【手順】
・ウォレットにArbitrumを設定
・ArbitrumウォレットにUSDCを用意
・Hyperliquidにアクセス
・あとはなんとかなると思う
ウォレットにArbitrumを設定
まずウォレットを準備します。
いつものメタマスクかRubyかPhantomにArbitrumネットワークを設定します、設定はこんな感じ。最近のウォレットであればすでに設定済みかも。
ArbitrumウォレットにUSDCを送る
日本からArbitrumへの直通ルートは、少なくとも次の3つの取引所ではARBを買えてArbitrumネットワークに送金できるようです、たぶん。
bitbank
OKJ
バイナンスジャパン
Arbitrumに送金できたら…あとはどうするんだろう、Uniswapか何かでUSDCに交換すればOKだと思います。(Arbitrumはガス代のETHがなくてもトークンの交換ができるらしい)
もしくはSolanaなどの他チェーンからのブリッジです。
私は今回 Portal Bridge を使いました。手数料は激安、SolanaとArbitrumは安いんですね。お好みでRangoさんなんかでもいいと思います。
Hyperliquidにアクセス
次にHyperliquidのウェブサイトにアクセスします。いきなりAppにアクセスしてもかまいません。トレードする人は誰かのリファを踏むと4%オフになるらしいので、誰かのを探してみてください。
Hyperliquidにアクセスすると、「Hyperliquidアカウントに入金」のようなイメージでArbitrumからHyperL1チェーンにブリッジするルートが用意されています。
右上に「Deposit」っていうのがあるので、これを使って「Arbitrum⇒Hyperliquid」へUSDCを送金します。
するとHyperliquidのPerp口座に入金されます。これでトレードはできるようになりました。
次に、Spot取引をするならSpotアカウントに、HLPに入金するならVaultsの口座に入金します。
HLP
HLPに入金は、上のタブから「Vaults」を選択し、下のリストから「Hyperliquidity Provider(HLP)」を選択します。
次に、入金したい量を入力すればOKです。
HLPのしくみ
私が知っているALPやJLP(GLPも)は、複数の暗号資産のバスケットでした。預け入れした資産は複数の資産からなるLPトークンとして運用され、複合の値動きと取引手数料の一部が結果として帰ってきます。
例えば、JLPのプールに1 SOLを預け入れると、SOL47%、ETH10%、BTC11%、USDC26%、USDT6%(割合はいずれもドル建て)から成るJLPトークンが1 SOL分もらえます。
預け入れから一定の時間が経過した後、BTCの価格が2倍になっていたとしたら、BTCの価値上昇分だけ他のトークン買いでリバランスされて、ドル建てでだいたい5%価格が上昇して取引手数料も内包されたJLPトークンに変化しているということです。
しかし、HLPはそういうトークンバスケットではなくて、USDC一択の運用で、HLPヴォールトの資金でボットがマーケットメイクのための取引を行った結果の利益と、すべてのユーザーのPerp手数料収入を原資として配分するのだそうです。
だから、取引で損をしない限り(基本ユーザーは損をするので、その反対取引であるマーケットメイクは得をするらしいです、そんなものなの?^_^;)ドル建ての資産価値は保たれ、手数料収入と清算手数料収入が加えられていく、それがAPRとなって表示されているというものです。
今のところは上の図のように、HLPの収益は右肩上がりとなっていて、現在40%程度のAPRです。
ヒヨコロの感想
HLPに関して、期待してお金を入れてみたものの、これだとビットコインやイーサリアムが値上がりしてもその恩恵は得られない、ただの超高金利のドル預金じゃん、と思ってしまうので私としては期待外れでした。
HLPのリスクとしては、GLPの時にボットの弱点をつかれて資金を抜き取られた事件があったように、HLPの資金が抜き取られたり、他ユーザーがやたら成績がいいとその鏡像であるHLPの成績は落ちてしまうので損失が発生してしまうことなどがあると思います。
それらのリスクを理解したうえで、う~ん、いまいちという感想でした。(まだ足りなかったら教えていただけたら泣いて喜びます)
ただ、エアドロがあるかもしれないので、このまま1年くらいは様子を見てもいいかなと思っています。
まとめ
今日は、今話題のHyperliquidについて調べたことをまとめてみました。
私以上にニュービーの方のお役にたてたら幸いです。
識者の方は無視していただくか、優しく教えていただけたら一生感謝します。
次回は私も億れますように。
それではまた~(@^^)/~~~
END