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カブアンドでんき・ガスの料金が高くなった!?

おはようございます。🐤

すごい嫌な人ですけど、まあ電気代が2倍になった人は自業自得ではあります。私が観測する限りごく少数の声ではありますが、それでもネットで拡散されておもちゃにされるとまるでカブアンドでんきに切り替えた人はみんな電気代が倍になったような錯覚におちいります。

今日は、なんでカブアンドで(一部の人が)電気代2倍になったのかを探りたいと思います。

あと、ガスの人も安心してはいられませんよというお話もあるので、最後まで見てください。


結論:オール電化の人がカブアンドにすると倍になる

私があまり興味がないのでさらっといきます。オール電化の料金プランを選択していた人がカブアンドに乗り換えると、2倍くらいの料金になってしまうようです。(3倍という人もいるけど、私の計算ではどうやっても最大2倍まででした)

それは、安い深夜電力料金を使えるオール電化プランの恩恵を、一律料金のカブアンドにすることで手放してしまったからです。

そもそも電気の供給元である発電所の特徴として、「簡単に発電量を調整できない」という特徴があります。

火力発電や原子力発電は、お湯を沸かして水蒸気の力で発電をするのですが、完全に火力をゼロにして一度温度を下げてしまうと、また沸騰するまでの火力が完全に無駄になってしまうから、消費電力量の落ちる夜間でも一定の燃料を使い続けないといけません。

しかし、昼間に電力不足というわけにはいかないので、どうしても昼間のピークにあわせた発電は必要です。なので、どうしても夜間は電力が余ってしまうのです。

長々と話しましたが、要するにオール電化プランは夜の電気代を安くしておくから買ってよ、なんだったら各家庭で貯めておいてくれたらいいじゃない、エコキュートとか蓄電池とか使うとお得になるよ。という感じです。

オール電化住宅におすすめの新料金プラン「スマートナイトプラン」提供開始 | 株式会社 東急パワーサプライのプレスリリース

たぶん今回「カブアンドに切り替えたら電気代が倍になった」と泣いている人たちは、元来賢くてしっかりと自分にあった料金プランを考えた人たちだと思うのです、たぶん…。

しかし、カブアンドの崇高な理念と前澤社長の語りの魅力で、「前澤社長を信じてやってみよう!」と、そんな計算を忘れて突き進んでいってしまったんだと思います。

わからないでもないですが…

それにしても、オール電化で電気料金が安くなるのは、最大でも3割程度のはずです。

なんで倍にもなるんでしょうか?
そこにはもう一つの偶然がありました。

電気料金の内訳

まずは基本から、電気料金は大きく次のような項目があります。

  • 基本料金

  • 電力量料金

  • 燃料費調整額(国による「電気・ガス料金支援」割引を含む)

  • 再エネ促進賦課金

電力量料金は使用量に応じて使えば使うほど割高になります。普通はたくさん買うと割安になりそうなものですが、電力は大事なので節約してほしいという政策の現れなのかと思います。

一般的には120kWhと300kWhあたりのところに折れ点がありまして、おおよそ20円、25円、28円くらいと単価が上がっていきます。ここはどこの電力会社でも似たようなもので、一度決まったらあまり変わることはありません。

再エネ促進賦課金も一定で、あまり変わりません。

変わるのは燃料費調整額で、原油価格の変動にあわせて毎月変わります。そのうち「国による電気ガス料金支援」が1kWhあたり2.5円あるので、2024年11月までは安くなっていたのですが、12月だけはこの支援が適用されていないため割高になっています。

過去の燃料費調整単価|電気|関西電力 個人のお客さま

例えば400kWh使う家庭の電気料金は12月分から1,000円高くなっているはずです。多くのカブアンドユーザーは1月分が初めての請求だと思うので、タイミングが悪かったですね…。

ちなみにこの割引は2月分からは復活します。

あと、これはどの新電力会社でも同じ条件なのですが、燃料費調整単価の上限を超えて料金が高くなります。

上の表でいうと、地方電力会社(今回影響があったのは関西電力と九州電力)であれば、燃料費調整単価が1kWhあたり2.24円になるのですが、新電力会社は一律3.71円になるという計算です。

この燃料費調整単価は、(関西電力の場合)平均燃料価格が40,700円が上限となるので、関西電力ではもうずっと超えている=関西電力は新電力に比べて割安になっているということが言えます。

その差1.47円、400kWh使う家庭では約600円の差となります。
ポイントとの比較で微妙なところですね…。

一番最悪なのは、地方の電力会社でオール電化プランに設定していた人がカブアンドでんきに乗り換えた場合で、
オール電化の割引(3割くらい)と
国による支援(2.5円/kWh)と
燃料費調整額の制限(1.5円/Kwhくらい)
の3つを同時に失った人なんですね、最大で倍の料金くらいになってしまったんだと思います。

ちなみに、誰もが国による支援は失っているので、だいたい1000円くらい高くなっているはずです。誰も何も言わないけど。

あとはまあ寒くなったので単純に使用量も増えているはずです、誰も何も言わないけど。

ちなみに私の家の場合、だいたい各月の平均電気利用量(料金じゃなくて量=kWh)が次のようになっていまして、2月分の使用量(2月請求=1月に使った分)ってだいたい12月分や1月分よりも高いんですよね、ということは料金も高いので、カブアンドはタイミングが悪いと言わざるを得ません。

ガスも注意

誰も何も言わないけど、ガスについてもかなり高くなっている人がいます。

それは私です。(泣)
自業自得です…💦

ガスは通常料金と比べるとほぼ変わらなくて、少しカブアンドの方が安いくらいなのですが、私のうちはガス床暖房なので「床暖ST」というガスをたくさん使う人にお得な料金設定にしています。

冬場はだいたい月に70m3以上は使うので、うちでいうと2000円くらい高くなっちゃうんですよね。

20m3まではそこまで変わらないけど、50m3超え以降がすごく変わります。100m3だと6,000円くらいは変わってきそうですね。

さすがにこれでは株を貰えるお得よりも損失が大きいので、前澤さんは好きだけど、いままでもらった株引換券で満足して撤退することとします。あ、引き続きふるさと納税はカブアンドで続けようと思います。

まとめ

オール電化とかガスの床暖とか「ある状況に特化してお得な料金設定」を選択していた賢い消費者はカブアンドに乗り換えると料金が高くなっちゃうことがあるので注意です。

それではまた~(@^^)/~~~

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