カブアンドを知る、株を知る
おはようございます。🐤
みなさんはもうカブアンドに申し込みましたか?
ってブログじゃないです、ぜんぜん申し込まなくていい。私も申し込んでない。
でも、カブアンドは、全国民、いや全世界中の人が知っておく必要のあるサービスです。
というか、株式会社のしくみは、資本主義社会で生活をする人は全員知っておかなくてはいけないのに、なぜかみんな雰囲気しか知らない。なぜかと思ったら理由がわかりました、中学の公民の授業で1時間しか学ばないからだ!(怒)
この記事では、生まれてからずっとお金のことばかり考えてきた私ヒヨコロが感動したカブアンドのしくみと意義、そしてみんなが興味のある「いくら儲かりそうなのか」、「やったほうがいいのか」について解説します。
そして、カブアンドに興味をもつことで株式会社のことを知って、あなたの今後の人生に大きな利益を与えます。
カブアンドの概要
「国民総株主」という、前澤さんや私の壮大な野望はありますが、そこは置いといて、直接的にユーザーがどう得するのか、何に魅力を感じるのかについて説明します。
2024年11月から、カブアンドは生活に必要な電気、ガスをはじめとする次の6つのサービスを提供し始めました。
電気代、ガス代などの生活費を支払って「株引換券」というポイントを貯めます。これは楽天やペイペイなど他のポイントと違って、カブアンドの株にしか交換することができません。(今のところ)
普通のポイントだったら、だいたい還元率は1%程度だと思います。よっぽどお得なキャンペーンでも5~7%くらいでしょうか。ところがカブアンドでは最大20%という大きな還元率を用意されています。
そしてさらに、その株の価格が上がるかもしれません。(下がるかもしれません)
最初に株が配られるのが2025年の6月になる予定で、その価格は1株あたり5円です。
株式をちょっとかじっている人なら「IPO(新規株式公開)はお得だけど抽選でしか買えないもの」であって「買ったら値上がりする可能性が高いもの」と知っていると思います。だから、この1株あたり5円で新規発行株を買えるという権利はすごい魅力に映ります。
1株あたり50円になったら10倍、500円になったら100倍、5000円になったら1000倍です。ただ生活費を支払っているだけでもらった1万円分のポイント(株)が1000万円になるかもしれない、大金持ちになるチャンスなのです!
カブアンドでいくら儲かる?
これはほんとうにわかりません。
わからない中ではっきり言えるのは、上場の手続きには少なくとも3年はかかるので、それまでは絶対に株は売れない、つまりお金はぜんぜん儲からないということです。
では、株はどれくらいもらえるのか、これは公開されているのでわかります。
例えば私(4人世帯)が使っているサービスをカブアンドに乗り換えると、1年あたり次のように株をもらえます。
電気:月12000円⇒年144,000円×2%=2800円分⇒576株
ガス:月8000円⇒年96,000円×2%=1920円分⇒384株
モバイル:月2000円⇒年24,000円×20%=4800円分⇒960株
ひかり:月4000円⇒年48,000円×10%=4800円分⇒960株
合計:2880株(1年あたり)
この株は、少なくとも3年は売ることができませんが、例えば4年後に株式を市場で売り買いできるようになった(上場)として、その時に1株=5円で売れたとしたら、年312,000円(+プラス会員6000円)の利用で14,400円の還元なので、4.5%の還元率になります。これは魅力的です。
株は「もらう」のではなく「買う」
株はじっとしてたらもらえるというものではなくて、まずサービスを利用してポイント(株引換券)をもらう、これは1枚=1円の換算です。
そしてそれを「前払残高」というお金(円)に換えて、それをさらに株に換えるという手順が必要です。
だから、株はもらっているんじゃなくて、手順を踏んではっきりと1株あたり5円で「買って」いるのです。
そしてそこに自由はなくて、他のものは買えません。
そう考えると、例えば楽天だと楽天ポイントで普通に一般の株を買えますし、楽天市場で買い物もできるし、楽天カードの支払いにも使えたりと万能です。まさにお金(円)と同じ価値があります。(改めてすごいな楽天)
PayPayでもポイント投資ができます。それでいいじゃん、カブアンドでなくても株買えるじゃん、と思うかもしれませんが、カブアンドが特別なのは「新規発行株(未公開株)」を買えることです。
新規発行株(未公開株)
カブアンドで買える(もらえる)株は普通の株じゃありません、いろんな制限がついていて、上場していない未公開株です。
ふつう、証券会社で株を買う時は、今すでに株をもっている誰かから買います。買い注文を出して、売りたい人がそれに応じてくれれば売買成立です。逆に売る時は、買いたい誰かに売ります。
そこには、その株を発行している会社は登場しません。
意外なことですが、私たちが○○社の株を買っても、私たちのお金は○○社に渡らないのです。だから、私たちのお金が直接○○社の運営に役立っているわけではありません。
なんか残念じゃないですか?
これまで私は少なからず「この○○社を応援したい」と思ってその○○社の株を買ってきたわけなのですが、実は私のお金は○○社の運営には役立ててもらうことはできなくて、知らない誰かの懐を潤すのに役立っていたのです。
考えたら当たり前の話なのですが、なぜ私たちはこんな勘違いをしていたのでしょう?
それは、中学校の時にそう習ったからでした。上の図は中学校の公民の教科書です、私たちが出資した資金は株式会社に渡るようにはっきりと描かれています。
ほんとうはそうじゃなくて、私たちのお金はいっさい会社には渡らないんですね。よく考えたらそれはそうだなとわかります。
でも、最初だけは違います。会社が最初に資金を調達するために新規発行する株だけは、さっきの教科書の図のとおりに、その購入者のお金が直接会社に渡ります。
では、私たちがその最初の購入者にはなれないのでしょうか?
なれることはなれるのですが、そのチャンスはとても小さくて、一般的ではありません。
最初の購入者になるためには、IPO(新規株式公開)というしくみを使うのが一般的です。
IPOの手順は、先に口座に一定以上の資金を準備して、抽選に申し込んで、すごく低い確率(公表されていないが一般には1%~2%程度と言われている)で当選したら手続きができるようになります。
注目されている会社のIPOは、その企業に直接投資ができて、なにより大幅に値上がりする可能性が高いためとても人気で、誰もが買いたくても買えないのが現実です。
そんな中、今回のカブアンドでは誰でも生活サービスの支払いをするだけで、これから上場する未公開の「新規発行株」を買えるというのが、これまでになかった大きく魅力的なメリットなのです。
これ以上ないくらいお手軽に資産家気分を味わうことができるということです。
カブアンドのサービス
サービスの細かい説明は割愛します、詳しくはホームページの説明を読んでください。
または、両学長の動画がとてもわかりやすくて秀逸です。
この動画の結論は「学長はやらないし、みんなにも勧めない」ということでしたが、その意見に私も賛成したうえで、私は最初からずっと高いテンションでお話しているようにこのカブアンドの理念が大好きで、しくみには感心しています。
この動画内の評価の概略だけ言っておくと
電気&ガス:燃料費高騰の際に、地元電力・ガス会社よりも割高になる(つまり現在カブアンドは地元電力・ガス会社よりも割高である)
モバイル&ひかり:もっと安くていいサービスはある
ウォーターサーバー:興味ないためパス
ふるさと納税:楽天の1%と同じなので好きに選んだらいい
カブアンドで安くなるならともかく、今すでに考え抜いたうえでサービスを選択している人は、今より高くなったり不便になったりするデメリットと、株をもらえるメリットを天秤にかけることになります。
カブアンドのある未来の世界
ここからは私の予想であり想像(妄想)であり希望です、事実とは全く異なるので真に受けないでください。
まず、カブアンドは株式会社のしくみを明るみにします。
私自身、このサービスをきっかけにIPOの手順などを初めて知りましたし、株を買ったお金が直接会社に渡らないことに気づいたのも最近のことです。
サービスの最初の数年間に関わる人は、「新規発行株」を直接その会社から手に入れるという貴重な経験をします。これにより、「新規発行株(未公開株)の価格と、市場価格の違い」を、多くの人が"実体験として"経験することができます。(おそらくは普通のIPOとは逆の意味で、期待に反して)
新規株購入は、自分のお金を直接会社に投資します。
証券会社での購入は、会社じゃなく誰かのサイフに入ります。
これが実感をもってわかる、そういう人が増えることになります。
そしてネット上の批判は前澤社長に集まります。
「詐欺だ!」
「情弱ビジネスだ!」
そんな声があがり、テレビやネットではそれに対する解説が見られるようになります。そこで株式会社のしくみがわかりやすく伝えられます。これは表面的な薄っぺらい理解とはいえ、それでも広く知識が伝わります。中にはゆがんだ知識もあるかもしれませんが、テレビやネットがゆがみ混じりの雑多な情報をフィルタにかけていく過程で、だんだん真実に近い知識が広まります。(たぶん…)
資本主義の世の中で、どれだけ資本家が得をするしくみになっているか、それがどうやって隠されてきたのか、いや、公開されていたのになぜ私たち庶民はそれに気がつかなかったのかがわかるようになります。
カブアンドの株でどれだけ儲かるか?
改めて、ポイントではなくて株を配ることで、どれだけユーザーが得をするか考えてみます。
【条件】(目論見書より)
・発行予定数:6億株
・発行価格:1株あたり5円
・発行株式は、議決権なし、譲渡制限あり(売れない)
もう一度、前にでてきたモデルケースを考えます。
電気:月12000円⇒年144,000円×2%=2800円分⇒576株
ガス:月8000円⇒年96,000円×2%=1920円分⇒384株
モバイル:月2000円⇒年24,000円×20%=4800円分⇒960株
ひかり:月4000円⇒年48,000円×10%=4800円分⇒960株
合計:312,000円利用(+プラス会員6000円/年)⇒2880株ゲット(1年あたり)
カブアンドの募集は6億株ということなので、仮にこの利用が平均値とすれば、1年目には6億/2880=約20.8万人のユーザーがいることになります。
一方でカブアンド事業の収入は318,000円×20.8万人=661億円になります。仮に純利益率が2%とすると、1年で13億円の純利益という成績です。(といっても最初の1年は広告費や初期投資だけでもすごい赤字だとは思いますが、そこは無視して考えます)
一方で企業価値はほぼ固定されている、大きくは想定を外してこないだろうと私は見ています。企業価値の算出方法は大きく3つありますが、おそらくそれらを組み合わせて目標の180億円にもっていくのではないかと、そしてそれができるように運営目標を定めているのではないかと考えています。
・利用者数:20.8万人
・売上げ:661億円
・純利益:13億円
・発行済み株式数:30億株+6億株=36億株
・純資産:15億円+(新規発行30億円+純利益13億円)/2=43億円
・時価総額:36億株×5円=180億円
・PER=180/13=13.8倍(平均的な企業は15くらい)
・PBR=180/43=4.2倍( 〃 1.4くらい)
・ROE=13/30=43.3%( 〃 10%くらい)
このような特異な企業が誕生します(あくまで想定)
そうして、逆算して株価を5円にもっていくのだと思います。だから1年目(2025年4月)の株価5円というのはほぼ既定路線、モデルケースの還元率は4.5%ということです。
1年目は6億株の発行、株価5円で時価総額は30億円でした。
では2年目は?
カブアンドのサービスが悪くないとなれば、還元率が圧倒的に高いのでユーザー数は増えていくでしょう、そう想定することにします。
1年目のユーザー数20.8万人⇒40万人に倍増したとします。(何の根拠もありませんが)
すると、「株引換券」は倍増します、でも株自体はあまり配るわけにはいきません。現在前澤社長がもっている株式数は30億株、将来的にこれをユーザーが超えると、前澤社長のワンマン会社じゃなくなってしまいます。
なので、2年目も多くて6億株です、もっと減らすかもしれませんが、仮に6億株のままと想定します。
でもユーザーは倍の40万人いるので、ユーザー1人あたりに配る株の量が半分になります。また、ユーザーが倍になれば売り上げも上がり、会社の価値も高くなります。ここでは人為的に会社の価値も倍になったとします。
すると株の価格も倍になるので、
(株数は半分)×(株価は2倍)=もとの還元率4.5%を維持
という計算で、サービス利用でもらえる還元率は1年目と同じになります。ここではまだ株式は未公開のままなので、箱庭でぬくぬくと育ちます。
(2年目)
・利用者数:41.6万人
・売上げ:1323億円
・純利益:26.5億円
・株価:10円
・発行済み株式数:36億株+6億株=42億株
・純資産:43億円+(新規発行60億円+純利益26.5億円)/2=86.3億円
・時価総額:42億株×10円=420億円
・PER=420/26.5=15.8倍(平均的な企業は15くらい)
・PBR=420/86.3=4.9倍( 〃 1.4くらい)
・ROE=26.5/86.3=30.7%( 〃 10%くらい)
3年目はどうなるでしょう、わからないですが、ユーザー数は増加を続けると仮定します。20万人増で60万人と倍増80万人の間をとって70万人とします。(めちゃくちゃカンです、何の根拠もありません)
(3年目)
・利用者数:70万人
・売上げ:2226億円
・純利益:44.5億円
・株価:16.8円
・発行済み株式数:42億株+6億株=48億株
・純資産:86.3億円+(新規発行101億円+純利益44.5億円)/2=159億円
・時価総額:48億株×16.8円=806億円
・PER=806/44.5=18.1倍(平均的な企業は15くらい)
・PBR=806/159=5.1倍( 〃 1.4くらい)
・ROE=44.5/159=28.0%( 〃 10%くらい)
これ、ほんとに適当なのであてにしないでくださいね、何の参考にもなりません。
上場したらどうなる?
仮に4年目に最短コースで上場したとします。ユーザー数は70万人、売り上げは2226億円、経営もしっかりしていて立派な数字です。
普通のIPOだと、その時に株式を新規発行して証券会社に委託して、一般の人に公開で売ることになるのですが、カブアンドの場合はもうユーザーが株を持っているのでここで募集して売る必要はありません。いわば配布が募集の結果なのです。
なので、証券取引所に上場するだけです。
まず、ユーザーがもっている制限付きの株を普通株に転換する手続きをします。普通株になると売ることができるようになるので、証券会社で売買注文を出します。
ここが問題です。箱庭で想定していた株価=16.8円は市場ではどうなるでしょうか?
カブアンドの株式発行数はこの時点で48億株、これはこの規模の会社ではあり得ない大きな数です。(同規模の売上高の会社は1億株程度、同規模の時価総額では2000万株程度です)
ユーザーがもつ18億株のうち、何%くらいが売りに出るか。10%くらいだとしても同規模の会社5社をまるまるつぶすくらいのすごい数です。それを支えられる買いは入るのでしょうか?
そもそも、カブアンドの株を誰が買うのでしょう?
カブアンドは「未公開株をゲットできること」に魅力がある会社です。市場で売り出したからといって、誰が、カブアンドの株を、買いますか?
カブアンドに未来を感じる人?
カブアンドピース社に未来を感じる人
買うとしたら、カブアンドピース社が将来もっと成長する、株価はもっと上がると考える人です。
あとは配当狙いの人でしょうか。
株価を仮に16.8円として
・株式総数:48億株
・純利益:44.5億円、仮にこれの50%=22.3億円を配当にまわすとします
・1株あたり配当=0.46円
・配当利回り:2.7%
特別良くもないけど、悪くもない配当です。株価が安定さえすれば、この株を買う人がいてもおかしくありません。
逆に株価が下がれば下がるほど配当利回りは良くなります。ユーザーさえ減らなければ、市場の株価は運営に影響を与えることはないので、利益はそのまま残ります。配当もそのまま継続できたときに、株価が1円になったとしたら、その配当利回りはなんと46%! 私ならこういうチャンスを狙うでしょう。
このように、配当は一定程度以上に株価が下がることを抑止する力はあるでしょう。(ただ、カブアンドのユーザー=株主なので、株に魅力がなくなったらユーザーもやめてしまうという危険はあります)
では株価の上がる方向はどうでしょう?
つまり、カブアンドピースに未来はあるのか?
私はカブアンドは楽天をお手本にするだろうと思っています。つまりカブアンド経済圏の創成です。
カブアンド銀行
カブアンド証券(これ本命かな、株だけに)
カブアンドカード
カブアンドPay
カブアンドコイン
カブアンドZOZOタウン
カブアンド自動車…etc.
個人的にはカブアンドコインに期待、暗号資産を取り入れて他にない魅力的なサービスを展開してくれると胸熱です。
まとめ
カブアンドのサービスは現時点ではただの代理店事業です。株を配ること以外に特に目新しさはないのかなと思います。
私が期待、というかワクワクしているのは、カブアンドの話題によって株式会社のことを知る人が増えることと、資産家の考えが明るみに出ること、そして暗号資産好きの前澤社長が展開するトークン・エコノミクスの可能性です。
「カブアンドで一番儲かるのは結局前澤でしょ?」
の問に前澤社長はこう答えられています。
「前澤が儲からないと皆さんも儲からないです。前澤に儲けさせたくない人はカブアンドおすすめしません」
みんなが儲かる、というのは不思議ですが本当です。経済ってみんなが頑張って働いて、貯めこまずに節約せずに、みんなで派手に使うとうまく回るものなんです。
自分1人視点で考えると貯めこむのは正解でも、それを積み重ねて全体視点で考えると「あるだけ消費する」が正解になります。
国内ではそれだけでいいんですが、国外も考えると「日本人みんなで働いて良いモノを生みだす」という条件も加わります。
というわけで、カブアンドという土台ができたら、あとは本当に価値のあるものを生みだすだけです。期待しながら私も頑張ります。
END