Kris Bryant獲得の件について
概要
初めまして、Denverのチームを応援していますひやと申します。たまにnote書くので良かったら見てくださると幸いです。
日本時間3/17の朝、衝撃的なニュースが飛び込んで来ました。Cubsで世界一に貢献し、前所属はGiantsのKris BryantがRockiesと7年182Mという大型契約を結びました。
フランチャイズ選手 Nolan Arenadoを放出した翌年のこのムーブには、日米のMLBファンや記者は驚きの声が多くESPNのJeff Passan記者は「(業界の驚きは)11000だ。」と述べるほどBryant獲得を予想していた方はほぼ居なかったでしょう。
今が勝負ではない
個人的には、ロックアウトになる前から噂には上がっていた「RockiesのBryant」については皆さんと同じように否定的でした。
なぜならRockiesが所属する魔境ことナ・リーグ西地区は、西の帝国ことDodgersがいるので、今勝負しても地区優勝は無理です。ワンチャン運が良ければワイルドカードにはなるでしょうが。
正直タンキングしてプロスペクトをかき集める方がいいかなって思っている方もいらっしゃるでしょうが、客離れを起こしやすくオーナーが否定的な面もありCBA改定でロッタリー制になりただ負けるだけではダメで運も絡むので厳しいです。
Rockiesが仮に勝負に行けるとしたらDodgersもプロスペクト充実してるので難しいですがチーム1のトッププロスペクト Zac Veenがデビューして主力になれそうな「2024〜2027」辺りでしょう。
なので、勝負するのは今ではないのです。
ロックアウト中の当時の自分としては、代わりにMichael Conforto獲得を優先してほしかったと考えていました。
ConfortoはRockiesには多い左の外野手ですが、四球が少ない選手が多い中でBB%が高く3番を任せられるという面でフィットしています。年齢も29歳と若く登山効果で実質全盛期のCharlie Blackmonが帰ってきたかのような成績が残せるのではないかと考えています。
お茶を濁すっていうわけではないのですが、昨年スランプだった彼を獲得することによって本人としても打撃の調子を取り戻せますしチームとしてもBryantと比較して安価で好打者を獲得でき、復活すればトレードチップにもなるでしょう。
昨年、C.J.Cronがマイナー契約から複数年契約を勝ち取ったように暫くは不調で成績が落ちた打者を復活させたほうがいいのでは?って考えていました。
ただ、GMがシーズン中に急遽編成担当のBill schmidtに変わった事により、昨年のTDLでは怪我の影響でキャリア史上ワーストの成績だったといえTrevor StoryとJon Grayを抱き合わせセット販売でMetsに売ってPCAとJ.T.Ginnを獲れなかったこと,ギリギリ賞味期限があったベテランリリーバーのDaniel Bardを売れなかったことには関してはガッカリでした。しかも、Jon Grayに関してはQO提示無しでそのままRangersに流出。
(まぁStoryに関しては提示されたオファーよりQO補償ピックの方が魅力的だったのでしょうが…)
フロントは自軍の選手を単品として売りたくて下に見られることが嫌で妥協出来ない。一方、他球団側としては下山した成績が気になって足元を見てしまう「溝」があったままなのは今後が不安です。
未来への投資
長かったロックアウトも終わってBryantがRockiesとの契約が決まりました。
案の定、Rockiesファン内外を含め賛否両論はおろか否定的な意見が大半でした。
正直、自分も割とびっくりしました。
その中では
「まだ再建中だろ」
「落ち目のユーティリティーに再建の柱をやらせるのか」
「Arenado年俸負担で放出したのにBryantと長期契約するのか」
という意見が多かったです。
1つ目の再建中という意見は確かに上に書いた通り同意です。
ただ、同じく再建中のRangersがCorey SeagerとMarcus Semienと長期契約を結んだように数年後の将来の投資をしたという意味ではないでしょうか。
7年もあるのでちょうど外野を守るZac VeenやBenny Montgomery,内野両コーナーを守るElehuris MonteroもしくはMichael Togliaがちょうどデビューして活躍するまでの時間にはぴったりだと思います。
将来勝ちに行くためにStory去し今はチームの核となる人気スター選手を取る判断はありじゃないかなと思います。
(あそことは違ってマイナー組織はそこまで分厚くはないけど…)
チームリーダーとして…
2つ目の再建の柱に関してはBryantをどう捉えるかですね。僕はDodgersのChris TaylorやRedsoxのEnrique Hernandezのような痒いところに手が届くユーティリティ野手じゃなくて1チームのスター選手として見ています。
Bryantに関してはリーダーシップや3,4番を任せられる力はあり、求められてるものが違うとはいえ決して彼はユーティリティ性はおまけの要素でそればかり先行される選手ではないように思います。
(広いCoorsでセンターとかはさすがに難しいだろうけど)
それに、フランチャイズ選手のCharlie Blackmonが23年にはPlayer Option,24年にはFAになるので今シーズンもしくは来シーズンには居なくなる可能性もあります。チームリーダー的存在が居なくなるのでBryantにはそれを期待したいです。
ただプロスペクトを集める/ただ勝ちに行くのも大事ですがあくまで興行なのでスター選手がいるのも大事です。
ただ、Bryantはデビュー3年目までは素晴らしい活躍だったにも関わらず、以降スタッツを落とし気味なのは気になるところ。MVP時代を取り戻してくれるとありがたいですが、守備の起用面含め不良債権にならないことを祈ります。
Arenadoの件はまた特殊な事情がある
話すと長くなりますが、Nolan Arenadoがどうこう引き合いに出すのはまた違うと思います。
確かにArenadoはDenverで素晴らしい活躍をしてくれました。ただ、19年に大型契約を結んで以降勝利を求めるArenadoとは裏腹にチームが低迷しTroy Tulowitzkiのようにフロントと喧嘩するようになります。
19年シーズンでは前年地元Denverで神のような成績を残したエースKyle FreelandとクローザーWade Davisが大不調で地区4位に沈み、20年はArenado自身が怪我の影響でキャリアワーストのスタッツを残し、無観客開催で地元密着型の球団には収益面では大打撃を受けArenadoを抱えれる資金が一時的に無くなり評価が落ちたまま高額年俸を負担してトレードするという経緯です。
でも思ってた程にないにしろ、Austin Gomberというそれなりにいいスターターと打撃力には優れるプロスペクトのElehuris Monteroは獲れたので別にArenadoが悪い訳ではありません。
まぁこれも、Ian Desmondって人が大体悪いんですけど。。。
契約に関してArenado側からしたらチーム(特にフロントに対して)不満が大きく残していたので100%の確率で21年シーズン終了後には対価無しのオプトアウトはしていました。そっちを決断していた方が荒れる。(確信)
トレード対価が貰えてついでにかつて双璧をなしたスター三塁手は獲れたのでベストではないですがいうてとやかく言われるほど悪くはないのではないでしょうか。
まぁ、オプトアウト無しかつノートレード条項はあるとはいえBryantもTuloやArenadoやStoryのようにフロントと揉めないことを祈ります。
↓Arenadoが当時のフロント陣と関係が悪化した記事と2020年シーズンにオーナーのDick Monfortがシーズンシート購入者へ宛てた手紙の記事 財政面で厳しかった事がわかります。
締め&出典
結論としては、値は張ったもののそこまで悪く言われるほどではないと思います。
これに先発投手陣の復調+クローザーColomeがハマり+若手野手陣が誰か一人でも覚醒があればそれなりに戦えそうな気もします。その条件が割と難しく、Confortoも出来たら狙って欲しいですが。
2018のGame163が境目かのように悪夢が続くチームですが、2016の世界一の使者が来たことにより悪い流れを断ち切っていい影響をもたらしてくれることを願って。
今年じゃなくても来年以降にはワイルドカード進出が出来ればいいと思っております。
見方によれば心苦しい言い訳にしか見えないような初Noteの駄文ですが、ここまで見てくださってありがとうございました。
反応してくださればとても嬉しいです。
出典
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