まだまだゴールは遠い
重度知的障害のある自閉症で、特別支援学校の高等部に通っている次男。
母子分離不安が強いので、現在、母子同伴登下校を続けている。
正面玄関から登校できるようになり、なんとかスムーズに学校に通えるようになったと思ったらシルバーウィークになってしまい、連休のはざまの3日間は学校に行けずに休んでしまった。
私が体調を崩して通院するために「おとーちゃんチャレンジ」なんてことをやってみたりもしたのだが、学校の駐車場で「イカナイ」と降車拒否し続けてタイムリミットがきて欠席っていうのもある。
次男にしてみれば、「なんでかーちゃんじゃなくてとーちゃんが学校に送ってきたの?」だったのだろうけど。
連休が全て終わっての登校は、すんなり車を降りたものの正面玄関から入ろうとせず、「クルマ、サヨナラ(車に乗って帰る さよなら)」と帰ろうとしたので、急遽予定を変えてグラウンドの周りを散歩し、そのまま校舎の裏を歩いて木工室の裏口から校舎に入った。
おお、やればできる!と喜んだものの、翌日は「イカナイ」と家から一歩も出ずにいたため学校を休んだ。
その次の日からは遅刻もありつつ、それでも毎日登校できた。
学校帰りにデイサービスに寄る日には、今までなら車から降りずに開けた窓からスタッフさん達とタッチしたりのあいさつ程度で帰ったのだが、ついに車から降り、建物内に入ることができた。
「続けてきてよかったねぇ」と、スタッフさん達と喜び合った。
さて、ここへきて急に気温が下がったり気圧が不安定だったりしている。
次男も不安定になってしまっている。
さっきまでニコニコとテレビを見たり廊下をスキップしていたかと思うと、突然泣き叫びながら掴みかかってくる。
頭や背中に頭突きをしてくる。
「なんか分からないけどツラいから、かーちゃんなんとかして」といったところか。
気象痛でツラいのだろうけど、これは私にはどうにもできないのだ。
正直、自分の命の危険すら感じる。
我が家のおとな達は、齢90のじーちゃん、病気の後遺症で右手足に障害があるとーちゃん、最近体の不調が表面化してきた私 と、次男を育てるにはパワーが不足している面々だ。
果たしていつまで次男を手元で育てられるのか、不安になってきた。
…とはいえ、母子分離不安もそのうち解消されるのではと、僅かだけど希望は捨てていない。
道のりは山あり谷ありで長いけれども。