担任の先生からの情報提供
次男の母子分離訓練が難航している。
特別支援学校高等部に通う、重度知的障害のある自閉症の次男は、今年に入ってから登校渋りが始まり、登校のための車にすんなり乗ったとしても学校に着くとなかなか車から降りないことが多くなった。
学校でも家庭内でも環境の変化があったためなのか、母子分離不安が強くなり、現在母親である私と一緒に学校に通い、朝の会から帰りの会まで同伴している。
時々私が別室に行って待機することになっているのだが、先週の中頃からそれも難しくなった。
とにかく私が視界からいなくなることを極端に恐れるようになったのだ。
とはいえ、家にいるとき私がゴミ捨てに出たり次男と別の部屋で作業していたりするのは平気なようなので、自宅以外の場所で母親と離れるのが怖いのかもしれない。
授業中ふとした瞬間に、次男が教室を出て廊下に大の字になって暴れたりする様子を何度も見た担任の先生は、エリア外の福祉施設の情報を教えてくれた。
次男が学校を卒業した後、どんな生活をするのか選択肢がいくつかある。
週何日か、通所施設で生活介護サービスを受ける。
週何日か、次男ができる作業をするB型福祉作業所に通う。
親元を離れて、福祉施設に入所する。
福祉サービスを受けずに、家で静かにのんびり過ごす。
次男が家にずっといるということは、常に私と一緒にいるということで、次男にとってはもしかしたら理想的かもしれないが、現実的ではない。
私だって医者にかかりたいし、髪を切りに行ったり次男抜きで買い物もしたい。
私のメンタルがもたない。
現実的なところは、「通所施設で生活介護サービスを受ける」なのだろうと思うが、作業内容によっては「B型福祉作業所」でもいけるかもしれない。
今後、じーちゃんが介護が必要になったりとーちゃんが再び大病を患ったり私が倒れたりということが、無いとは絶対に言えないので、叶うことなら入所施設に入れて定期的に面会や帰省…という形をとりたい。が、私が住んでいるエリアでは入所施設希望者が30人待ちとかいう話を聞いた。
強度行動障害でもある次男は、一緒にいて世話をするのも大変だ。
とにかく破壊行動がすごい。
家の2階の次男の部屋は、壁のいたる所に穴が開き、天井にも穴が開き、とーちゃんの部屋は壁と天井と床に穴が開いている。
100円ショップやホームセンターでPPシートや板や壁紙を買ってきて補修しても間に合わないぐらいひどい。
そういった困りごとを保護者面談で話したことがあり、担任の先生がエリア外の施設の情報をくれたのだ。
そこの入所施設の定員にまだ余裕があること。
夏休みに支援相談員さんと一緒に施設見学をしてはどうか?ということ。
場所見知りがある次男が、果たして施設に着いて車から降りるかどうか、不安は残るが、一つ道が増えたというのは心強い。
夏休みの楽しみが、ひとつできた。