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次男の悪い癖

病院は相変わらず面会禁止。
それもそうだ。
私が住んでいるエリア(保健所管内)では新型コロナ感染者が県内でも群を抜いて激増している。
病院としては、なんとしてでも外部からのウィルスの侵入を阻止したいことだろう。

そんな中、週2回、病院に次男の洗濯物を受け渡ししに行っている。

次男のシャツは、よくしょうゆやソースのシミがついているので洗濯機に入れる前に下洗いをしなくてはいけない。
ここ最近は食べ物系シミが少なくなって、代わりに血の跡が点々とつくようになった。

病院の対応や看護師さん達に落ち度はない。
これはおそらく、次男が瘡蓋を剥いたためにできた跡。
次男の母親業を17年もやっているからこそ分かることかもしれない。


ケガをしたとき、治りかけて瘡蓋が張ってきた頃になると患部がかゆくなる。
無意識に掻いてしまい、瘡蓋の感触が気になって剥がしたくなる。
瘡蓋を剥がすとジュクジュクした患部が現れる。
しばらくそっとしておくと、また瘡蓋が張る。
↑の繰り返し。

次男の場合、壁や床に額を打ち付ける自傷行為で額が傷つき、そのうち瘡蓋が張り、そして瘡蓋を剥がしてしまう。
虫刺されでかきむしって傷になり、それが瘡蓋になって剥がしてしまう。
…なんてことがしょっちゅう。

何年も前のことだが、スーパーに買い物に行ったとき次男が一人でトイレに行き、そこに居合わせたお客さんが店員さんに「トイレに血まみれの子どもがいる」と報告したことがあった。
次男は顔にできた瘡蓋を剥いて、そこから出血して一見血まみれの子どものように見えた。
次男は自分の顔を見て驚いたお客さんに驚いて泣いていた。
事情が分からなければ、何か事件に巻き込まれた子どもに見えたかもしれない。


昨日受け取った洗濯物の中のシャツも、血の跡が点々になって付いていた。

次男の瘡蓋を剥がす癖が直ったらいいのに。

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ひやみん
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