ペットドブネズミ、及びその他小柄齧歯類の葬送方法としてのミョウバン鞣しのマニュアル

この記事には人によっては非倫理的、グロテスクと感じられるペットの齧歯類を毛皮にする手順が書き記されています、そのような行為や、毛皮製品に嫌悪感のある方はページを閉じてください。

注意事項
この記事はまだ研究途中であり完璧なマニュアルとは至っていない、これから直したり加筆したりする部分も多くあるが、ネズミの寿命は短い為、早めに出す必要性があるとして駆け足で公開している。
この方法では基本的に数年で劣化するのと、夏場の常温での製作は向いていない。


前書き
なぜこのような活動をし、記事を書くかという事を書いた前記事です。https://note.com/hiyamgitune_rats/n/ne5a62233ca2b
このような思いをする人が少しでも減るように、そして単純に美しい毛皮を簡単に個性あるままで保存できる事が少しでも知られるようにとこの記事を書きました。


用意する物
・作業する入れ物(今回はNVボックスを使用、このような形の容器なら全て可能。まず、浴室や汚しても問題の無い作業台を使用できるならそこで問題無い)
・ダイソーのデザインナイフ(替え芯でも可)及び解剖用メス
・サバイバルナイフ等の大きめの刃物
・ミョウバン(生ミョウバンを推奨)
・食塩
・ひまし油・アーモンドオイル・ホホバオイル等の革製品の手入れに使える油
・バーベキュー網等の網
・洗濯バサミ及びダブルクリップ(マウス程度のサイズなら不要)
・タッパー(1リットルも入らないくらいで良い)

準備運動
 死後硬直した個体の場合、ご遺体を十分ストレッチさせる、関節や筋肉を伸ばしてやり、柔らかくする。そうすれば姿勢良ろしく、剥皮される形になってくれる。毛皮にするから。とペットのネズミを可愛らしく無い姿勢で安置する必要は無い、死後は涼しい場所で保冷剤などを下に入れ、可愛らしく安置し、好物や花を近くに置き、線香を上げたりしながら、暫く別れの時間などを取ると精神的に良いだろう。

剥皮
 まず作業するコンテナや場所に仰向けで寝かせる、自らの手でこれから多少グロテスクと思われる姿に加工する為、これが可愛らしい姿を見られる最後である、覚悟をすると良いだろう(毛皮を剥がれても、骨になっても可愛いと私は感じるが、価値観は人による)
 この工程は案外簡単な物である、私は無知で、耳と鼻を剥がせることを知らず最初失敗したが。


 デザインナイフかメスを持ち、このように切れ目を入れる、内臓が出ないように皮だけ。というと難しいが、凡そ常識的な力の入れ方をすれば皮だけ切れる事になる、内臓が出た時はその時はその時だ、やり過ぎただけだ。気にする物でも無い、血を拭って取り掛かり直そう。
 因みに尻尾の皮も同じように切れ込みを入れれば綺麗に剥がす事ができる。
 主に胸の辺りから皮を剥がしていく、徐々に、ドブネズミならそこそこ力が必要であるが、多少である、非力でも問題無い。少しでもべり。と剥がせればあとはどんどん感覚で剥がしていける、頭以外。頭は他の部位を全て剥がし終わってから慎重に剥がすこと。
 頭は慎重に、目と耳と鼻を傷つけないようにしながら剥がす、眼球の収まっていた場所、耳(耳は全て皮である)、鼻の上手く剥がされた毛皮はそれだけで「可愛らしい」物になる。
 ちなみに、私の最初の毛皮は全てダメであるが、それでも可愛いので失敗したとしてもそう落胆する物では無い、失敗は起きる物だし、次に繋がる、完全な無駄にはならないし、まずそのネズミと自分が真剣に向き合って一緒に作り出した物が、大事で素晴らしく無い筈が無い、気にする物じゃ無い。
 この行程が完了したら、一度水洗いし、次に進む。

除肉
 まず、皮面を広げて付いている皮下脂肪と肉を確認する、白いぶよぶよとしたものが皮下脂肪で、赤い物が肉である。
 注意点としてだが、オスのドブネズミ。の皮下脂肪の量は異常である、特殊な処理が必要だろう。現在思案中である。

 白い皮下脂肪をまずは手で剥がす、隅からぺりぺりと剥がしていく、千切れたらまたそこから剥がす、全体にそうする。マウス等ならこれだけで終わる事もある。
 それで終わらなかった皮下脂肪と肉をサバイバルナイフ等で擦るようにしてこそぎ落とす、あまりやり過ぎると毛根を削ってしまいハゲるので注意する事、そしてメスの乳首を忘れていると乳首を裏から破壊してしまい穴が開いてしまう。(しかしオスのドブネズミはハゲさせずに皮下脂肪を取り切るのが無理である、適度なところでやめ、中性洗剤を溶かした液に一晩漬ける等の案は出ている)
 できた。と思ったら石鹸(手洗い石鹸やボディーソープ)で洗う、水で流してすべすべしていたら終わり、まだどこかヌメヌメしていたら終わっていないので続ける(オスはもう無限に出るので、やはり適度な所で諦め中性洗剤に漬けるのが禿げさせない方法だろう)
 終わったら鞣し液に漬ける工程へ移る。

鞣し
 ミョウバン鞣し。で検索すれば出てくる記事に載っている液をどれでも良いから1リットル作る。私は生ミョウバン25g塩40gで現在行っている。
 その液をタッパーに入れ、毛皮の皮面を下にして入れる。
 翌日ヌメヌメしていなければ問題無い、ヌメヌメしていたらどこか油が残っているので石鹸で洗って探し出して削り、液を作り直して漬け直す。
 主に皮を掴んで形が戻らなくなったら。など言われているが、ネズミ類の皮は小さすぎてそのような判断が難しいので確実に問題無い鞣し液に漬ける期間を書いておく。

マウス・アフリカヤマネその他同サイズの生き物 2〜3日
ドブネズミ 3〜4日(サイズ差によってまちまちと思われる)

ドブネズミは特にサイズによって変わるが、どちらにせよ、皮がツルツルキュッキュとした質感になったり、なんか良い感じである。という実感が出てくるので覚えておくと良い。


乾燥
 まず皮面を濡らさないようにして毛皮を丁寧にシャンプーしてやる、しないと塩の塊が残る、皮面を濡らすと鞣しが戻ってしまう。

 乾燥させる前に油を塗る、この工程は乾燥してからでも良いが、私は乾燥させる前に行う、手で塗り込んで良い、因みに私はひまし油を使用したが、汗疹や湿疹赤裂によく効き、髪に塗るとボサボサにならなくなり、なんか美容とかにも良いらしいし、しらんけど。でも普通に家にホホバオイルやらアーモンドオイル等があればそれで良いと思われる。しかしひまし油をオススメする、安いし、なんか全身の、こう、問題が消えたので。
これです ひまし油 300ml (ヒマシ油 キャスターオイル/ポンプの開け方は画像参照) 天然100%無添加 国内精製 マカダミ屋 https://amzn.asia/d/gG1VX6x

 それはともかくとして、油を塗れたら網に皮面を表にして置く、そして洗濯バサミやダブルクリップで引っ張りながら極力広げて留める、因みにマウスやアフリカヤマネなら止めなくて良い。
 普通は木に釘で止めるが、ネズミの小さい毛皮に釘の跡は致命的である、洗濯バサミやクリップなら多少の挟んだ痕が残るだけ。

このように

 そうしたら、室内で乾かす、外で乾かすとカラスやネコに持っていかれる事があるし、まず陰干しという物の難易度が集合住宅等だと高い。部屋の方が安全である。

天気が悪くて湿度が高ければこうしてよい



仕上げ
 乾いたら、まず毛皮面を濡れタオルで拭く、まだ塩が少しついていてベタつく可能性があるため。
 その次に皮が透明になっている事だろうが、それをくしゃくしゃにしたり、ベッドや机、柱の角で擦ったりしながら乱暴して全部が白くなり柔らかくなるまで虐め倒す、そうするとスルメから革になる。

 柔らかくなったら、皮面を細目のサンドペーパーで少しだけ擦り滑らかにする、削るのではなく、ほんの少し滑らかにする程度、最悪しなくても良いし、後でできる。

 最後に櫛などで毛並みを整えてやる。

完成した毛皮、剥がすのに失敗し、ハゲ散らかし、拙い物だ。

完成。これは最大体重900gあった大きなフォーンセルフレッキスのオスのドブネズミ、で、肩関節に腫瘍ができていた為大きく切除しているが、この大きさである。


この記事は情報が集まり次第改善していく予定である。

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