ぼくの5月を返せ

東京において、5月の最高気温の平均値の平年は23.6℃。
23度と言えば、最も快適に過ごせる気温だと、私は思います。
一番気持ちいい季節、すがすがしい・・・
いや、敢えてここは、”さわやかな季節”だと言いたい。
「さわやか」は秋の季語なので、特に俳句を嗜む方々からは、
5月に使うのは違和感がある、と声が上がりますが、
さわやかとしか言いようがないくらい、爽快な季節です。
新緑を吹き抜けてくる風は青く見え、
日ざしは少し暑いとはいえ、吹く風にはまだ清涼感があり、
とても心地よい。それが5月、、、でした。

増える5月の真夏日

気温が30度以上になる日を真夏日と呼びます。
本来、真夏に30度以上になることが多いから、「真夏日」です。
ところが、近年、5月の真夏日が確実に増えています。

埼玉県熊谷市を例に見てみると、
2012年までは、5月の真夏日は、あったりなかったりで、
5月に真夏日にならない年もけっこうありました。
ところが、
2013年以降は、毎年5月に真夏日を記録しています。
2015年には7日、2016年に6日、2017年に7日と、
3年連続で記録的に多くなりました。

熊谷における5月の真夏日の
1961年~1990年までの30年間平均は、1.2日でした。
1994年~2023年までの30年間平均は、2.6日に増えています。

京都でも、5月の真夏日日数を見ると、
2013年以降は毎年5月に真夏日を観測していて、
特に2013年から2019年の真夏日日数の多さが顕著です。

夏日も激増

東京における、最高気温25度以上の夏日の日数で調べてみると、
2011年までは、5月に夏日を10日も記録することは
少なかったのですが、
2012年以降は、毎年5月に10日以上の夏日を記録しています。
しかも、
2014年から2020年までは、
7年連続で5月に16日以上の夏日、
つまり5月の半分以上は夏日になっています。

5月は晴れると暑い

ここ近年は晴れると、
最高気温が平年を大きく上回ることが多くなっています。
5月から真夏日になって暑いと、気が滅入ってしまいます。
5月だけにメイって・・・

「5月の晴れ=暑い」というイメージに変わってきている
ような気がします。

快適な5月、さわやかな5月、青い5月を返してほしい!!

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