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神碑(ルーン)の展開と構築について【魔轟神付き】

こんにちは
ひぃらぎです。
今回は2022年3月19日発売予定のデッキビルドパック『タクティカル・マスターズ』に収録される新規テーマ【神碑(ルーン)】Mysteruneについての記事になります。
既に遊戯王.jpのサイトで公開されているように、デッキ破壊魔法を主軸としたちょっと珍しいカード群となっています。

本記事はビルドパックの発売前に考察として作成した記事になりますので最新プールにおける記事は下記を参考にするようお願いします。
また、展開例まで読まれることを強くお勧めします。

神碑カードについて


速攻魔法の共通効果として「以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次のバトルフェイズをスキップする」、「●(固有効果)その後、相手のデッキの上からカードを○枚除外する。」or「●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。」といった3つの効果があります。
また、上記共通効果を持った速攻魔法を含む魔法カード10種と神碑をサポートするEXカード3種の計13種になります。
魔法10種は永続1種、フィールド魔法1種、速攻魔法8種で構成されます。
※各種カード効果は遊戯王wikiより転載

永続魔法


《神碑の誑かし》
(1):「神碑の誑かし」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):自分または相手が速攻魔法カードを発動する度に発動する。
相手のデッキの上からカードを1枚除外する。

フィールド魔法


《神碑の泉》
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分は相手ターンに「神碑」速攻魔法カードを手札から発動できる。
(2):1ターンに1度、自分が「神碑」速攻魔法カードを発動した場合、
自分の墓地の「神碑」速攻魔法カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。
その後、戻した数だけ自分はデッキからドローする。

速攻魔法


(固有効果のみ記載)
《神碑の穂先》 同名カード以外の神碑カードのサーチ+1枚除外
《輝く炎の神碑》 特殊召喚された相手モンスターの破壊+2枚除外
《破壊の神碑》 相手の魔法・罠カードの破壊+4枚除外
《解呪の神碑》 相手の手札をランダムに捨てる+2枚除外
《凍てつく呪いの神碑》 相手の効果モンスターの効果を無効+3枚除外
《まどろみの神碑》 フィールドのモンスターへの破壊耐性と攻撃不可の制約の付与+3枚除外
《黄金の雫の神碑》 相手に1枚ドローさせる+4枚除外
《怒れる嵐の神碑》 相手フィールドのカードの数まで相手のデッキトップを除外

EXカード


レベル2,3,4の融合モンスターが1種ずつ
《神碑の翼フギン》
星2/光属性/天使族/攻   0/守   0
「神碑」モンスター×2
(1):このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「神碑」フィールド魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカード以外の自分フィールドのカードが効果で破壊される場合、
代わりにフィールドのこのカードを除外できる。
(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
このカードを持ち主のEXデッキに戻す。

《神碑の翼ムニン》
星3/光属性/天使族/攻   0/守2000
「神碑」モンスター×2
(1):このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「神碑」永続魔法カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの、「神碑」カードまたはセットされたカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、
フィールドのこのカードを除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
自分は1000LP回復する。

《神碑の牙ゲーリ》
星4/闇属性/獣族/攻   0/守1000
「神碑」モンスター×2
(1):このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、
速攻魔法カード以外の自分の墓地の「神碑」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
(3):このカードが戦闘で破壊された時、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

展開について


次はこれらカード群の使い方、展開方法についてです。

キーカード


神碑のキーカードとなるのは《神碑の泉》です。
注目してほしい点は2つ。
①相手ターンでも神碑速攻魔法が手札から使えるようになること
これは相手ターンに泉の効果で引いてきた神碑速攻魔法がすぐに使えるということ、伏せる必要がなくなるので羽やライストに対して強く出られることです。
②ドロー効果に名称縛りのターン1制限がついていないこと。
これは泉を張り替えることで最大3枚ドローが何回も行えるということです。また、EXカードにもターン1縛りがないためリソースが尽きるまで何回も回収が可能になっています。

注意事項


ただし、簡易融合効果を持つ各種速攻魔法ですが注意しなければならないことが2つ
①1つは同名速攻魔法は1ターンに1度しか使えないこと
これは2枚目以降の同名カードがそのターン手札で腐ることを意味しています。
②EXモンスターゾーンにしか出せないこと
これは1度出したEXカードを退かす必要があるということです。

②に関しては展開に大きく関わってくる部分であり、2体目以降を出すため、直前に出したEXカードを素材とした各種利用や自ら破壊する必要性が発生します。

有力な候補としては以下になります。
①エクシーズ素材にしてしまう
メリット:召喚先に強力なモンスターが多い
デメリット:レベルに合わせたモンスターを引く必要がある

②シンクロ素材にしてしまう
メリット:レベルを合わせる必要がない、シンクロチューナーのおかげで連続して退かすことが可能
デメリット:チューナーを引く必要がある

③リンク素材にしてしまう
メリット:レベルを合わせる必要がない、展開を補助するモンスターが多い
デメリット:出したリンクモンスターを更に退かす必要がある

④モンスターゲートなどのコストに使う
メリット:レベルなどを合わせる必要がない、採用範囲が広い
デメリット:引いてくる必要がある

それぞれメリットデメリットを比較し、今回出した答えが以下になります。
②チューナーの採用
④モンスターゲートの採用

採用カード


また、チューナーを採用するにあたりいくつかの候補を検討しました。
要件としては
■縛りがないこと、召喚権を使わないこと、モンスターゲートから出せること
結果、行きついたのが《魔轟神獣ケルベラル》と《魔轟神獣アバンク》です。
《魔轟神獣ケルベラル》
チューナー・効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻1000/守 400
(1):このカードが手札から墓地へ捨てられた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。

《魔轟神獣アバンク》
チューナー・効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻1000/守600👈天才

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
手札から「魔轟神」モンスター1体を捨て、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

これらは検討配信しながらリスナーに教えていただいたものなのですが、神碑との噛み合いが素晴らしかったものです。
複数枚引いてもそこまで痛手ではなく、レベルが2なので刻みながらシンクロできること。
召喚権を使わないため事故率が低いことが理由です。
この2枚を使ったテンプレートの展開は以下になります。

展開例


初手:《ケルべラル》+神碑速攻魔法*2+手札コスト1
神碑①発動《フギン①》SS→《フギン①》効果で《ケルべラル》捨て《泉①》サーチ
→《ケルべラル》効果で《ケルベラル》SS
→《フギン①》と《ケルベラル》で《ルイ・キューピット》SS→《ルイ・キューピット》効果で《ルイ・キューピット》のレベルを☆6に上げ
→《泉①》を発動
→神碑②発動《フギン②》SS→《フギン②》効果で手札1枚捨て《泉②》サーチ→《泉①》効果で墓地の神碑①、②をデッキボトムに戻して2枚ドロー
→《フギン②》と《ルイキューピッド》で《カオスルーラー》SS→《カオスルーラー》効果でデッキトップから5枚落とし→モンスターがあれば回収
→墓地の《ルイキューピッド》効果で《アバンク》サーチ
→《アバンク》NS→《アバンク》と《カオスルーラー》で《バロネス》SS

結果フィールド:《泉①》,《バロネス》
結果手札:《泉②》,カオスルーラー回収モンスター,手札2枚

この後、手札2枚とカオスルーラーの回収有無でさらに展開が可能です。
《泉②》発動→引いた神碑③発動→《ゲーリ》SS→《ゲーリ》効果で墓地の《泉①》回収
→《泉②》効果で《カオスルーラー》で落ちた墓地の神碑をデッキボトムに戻して枚数分ドロー
→墓地の《アバンク》効果で《カオスルーラー》の回収魔轟神モンスターを捨てて《アバンク》SS
→《アバンク》と《ゲーリ》で《アンドレイス》SS→《アンドレイス》効果で疑似ハンデス

結果フィールド:《泉②》,《バロネス》,《アンドレイス》
結果手札:手札5枚

《ゲーリ》の代わりに《フギン③》を出して《ユニコール》を出す展開もあります。

神碑で盤面を整えた後は相手の行動に合わせて手札から神碑で妨害してるだけで勝手に相手のデッキが消えていきます。無理に削りに行く必要はありません。LOまでの目安は40枚デッキで先行自ターンから数えて6ターン目、60枚デッキで10ターン程です。

序盤は《フギン》を出して盤面を整え終盤は《ゲーリ》で盤面を固くしていく動きになります。
また、《うらら》1枚分であれば手札コストが1枚増えますが無視することが可能です。

因みにこの展開ですが《ケルベラル》でなくとも《アバンク》で代用することが可能です。
ただしその場合手札コストが1枚多くなるので捨てるカードは使わない神碑にすると《泉》で回収し実質ノーコストとなります。
どちらを引いてもほぼ同じ展開が可能なのはシンクロ採用型の強みだと思っています。

2022/04/15追記

ハリファイバーを採用している場合
カオスルーラーとアバンクを並べた時に神碑でゲーリを出してハリss→☆2リクル→カオスルーラーと☆2でバロネスss
相手ターンメインハリ効果で砂漠の蝗賊ssハンデス→神碑でゲーリ2枚目ss→ゲーリと蝗で承影ssで3妨害構えるとかいうトンデモができます。
最初かアバンク自己蘇生時にケルベラルが関与するとゲーリ+アバンクでハリss☆2リクル→カオスルーラーとケルベラルでバロネス→ゲーリ、フギン除外してカオスルーラーss→カオスルーラーと☆2で承影
相手ターンメインハリ効果で蝗ssハンデス→神碑でフギン3枚目ss→フギンと蝗でPSYフレームΩを出すと4妨害まで作成できます。遊戯王怖いですね。

また、初動の神碑に《G》を投げられた場合神碑を重ねて使い、《ケルベラル》を捨てずに他の神碑を捨て、《ケルベラル》をNSし、《ユニコール》を出す事で被害を最小限に抑えつつ相手のターンに返すことができます。ただし、その場合は自ターンに《泉》を使用しても手札が減り、相手の手札はドロー含め6枚になるので、相手のターンでも《泉》を使用して上手く調整する必要があります。

デッキ構築について


上記の展開を見据えた構築が以下になります。

構築サンプル〈ケルベラルーン〉


モンスター 計6枚
《魔轟神獣ケルベラル》×3
《魔轟神獣アバンク》×3

魔法 計34枚
《神碑の穂先》×3
《輝く炎の神碑》×3
《破壊の神碑》×3
《解呪の神碑》×3
《凍てつく呪いの神碑》×3
《まどろみの神碑》×3
《黄金の雫の神碑》×3
《怒れる嵐の神碑》×3
《神碑の泉》×3
《テラ・フォーミング》×1
《モンスターゲート》×2
《墓穴の指名者》×2

《強欲で貪欲な壺》×2

罠 計0枚
EX
《神碑の牙ゲーリ》×3
《神碑の翼フギン》×3
《魔轟神アンドレイス》×1
《混沌魔龍 カオス・ルーラー》×1
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》×1
《ルイ・キューピット》×1
《魔轟神ユニコール》×1
《フルール・ド・バロネス》×1
《巡死神リーパー》×1
《スターダスト・チャージ・ウォリアー》×1
《相剣大公-承影》×1

ポイント


デッキの解説ですが
チューナーは確実に1枚引きたいため3枚ずつ投入。
神碑は序盤簡易融合としての役割が強いため《誑かし》を除きすべて3枚ずつ投入。
《誑かし》はデッキ破壊を早めるだけで安定や展開には繋がらないので抜いています。

その他、《泉》回収用の《テラ・フォーミング》の採用や《フギン》をコストとした《モンスターゲート》の採用。
《フギン》に対する《うらら》への回答になる《墓穴の指名者》を採用しています。
《強欲で貪欲な壺》は自由枠として圧縮カードを入れていますが《泉》が2枚除外されると負けが濃厚になるため、おそらく別のカードのほうが良いです。

EXカードですが
《フギン》、《ゲーリ》はデッキのスタミナに当たる部分なのでそれぞれ3枚ずつ投入。

《誑かし》を抜いているため《ムニン》は意図的に採用していません。

また、それぞれ展開用のカードと、ちょっと持たないとなった時のために《バグースカ》
《バロネス》後の展開を支えるために《巡死神リーパー》、《スターダスト・チャージ・ウォリアー》、《相剣大公-承影》をそれぞれ採用しています。

余談

後手は先行展開死ぬ気で止めてサンダーキングssバトルフェイズ神碑でゲーリss自爆特攻ヘルテンペスト、ゲーリ墓地効果でサンダーキング破壊すれば勝てます

また、巷でなぜか話題になっている閃刀姫採用の神碑。
恐らくyoutubeの動画が理由かと、動画だとわかりやすいですからね。

閃刀姫神碑について

もちろん試しています。
今回構築するにあたり40枚のネクロフェイス採用構築から始まり、名推理、芝刈り構築、ハリラドン構築閃刀構築と試しました。
それらの採用を見送った理由は主に4つ
①事故率が凄まじい
EXモンスターゾーンを開ける方法が殆どないせいで《フギン》にうららを充てられた時のケアがそれなりに大変。《泉》を回収できず神碑伏せエンドはデッキの上に手を置いているのと何ら変わりません。

②不安定要素が多すぎる、神碑が引けない
カードの性質上1枚1枚ではアドバンテージを得ることが不可能なため、後手をとった瞬間ほぼ負けが確定します。構築を相当後手に寄せても負け濃厚。
なので、自然と先手必勝程度には寄せておきたいのに、《名推理》とかいう相手に数字を当てられたら後続に一切伸びないカードを採用するのは先ずあり得ませんでした。《芝刈り》も同じく、デッキを増やしたが故に神碑が2枚以上引けずという事象が多かったです。

③EXモンスターゾーンを開けた状態で相手にターンを渡せない
閃刀姫採用でよくあるパターンです。シズク置きエンドで相手にターンが渡った場合《フギン》を身代わりとして置けないため《羽箒》、《ライトニングストーム》に対する回答がなく《泉》が消えてワンキルされ終わりです。
では姫と神碑の相性が悪いかといわれると自分のターンに気持ちよく回れる分、そんなことはない気もしますが、遊戯王は対戦相手がいるゲームなのをお忘れなきよう。
唯一シンクロ型に有利とれる点としては《うらら》、《無限泡影》を投げられても幾ばくか動くことのできる余地があることでしょうか。
《泉》がないのでディスアドバンテージを回復できずそのうち尽きますが。
《ハリファイバー》を採用しなかったのもそれが理由で《うらら》、《無限泡影》を当てられた時のカバーが利かないからです。お祈りで通ればより盤面は硬くなると思います。

最後に


今回は神碑の初動展開とデッキサンプルを公開させていただきました。
現在極少人数で検討を行っているため配慮しきれていない部分も多いかと思います。
神碑に興味が沸いた方や、もっと相性のいいカードがあるよという方はコメントや検討会に参加していただければと思います。
検討会はyoutubeチャンネルで不定期開催しているので登録していただけると開始通知が飛ぶかと思います。
機会があればぜひ参加してみてください。
👉youtubeチャンネル

以上、ひぃらぎでした。

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