ある宣言

突然ですが、二セフトタマムシって、知ってますか?
二セフトタマムシとは、オーストラリアに棲息するタマムシ科の甲虫の一種です。茶色くて背中に縦筋が入っている、あまりかわいいとは言えない虫です。
ちなみにこの虫、まさかの理由で絶滅の危機に瀕したことがあることをご存じでしょうか。
まだご存じなければ、最近話題になった以下の記事を読んでみてください。
(読んでもらわなくても、概要はつかめるように以下に書いています。)

タイトルにあるとおり、この二セフトタマムシ。ビール瓶に発情してしまって絶滅しかけたのだそうです。

簡単に説明すると、オーストラリアで売られているビール瓶が、オスの二セフトタマムシにとって魅力的なメスのような装飾だったので、道端に捨てられてるビール瓶に発情し死ぬまで交尾を試みてしまったということです。
あまりにもその数が多いので種として絶滅の危機に陥るまでになってしまったのだ。
この問題はビール会社の協力によって、瓶のデザインを変えることで解消されました。二セフトタマムシは絶滅の危機を逃れることができました。

読者のみなさんは、この、愚かなムシのお話を知ってどんなことを思いましたか?
かわいそう。この虫ばかすぎる。とか、思った人いるんじゃないでしょうか。いや全くその通り。

でもね、ぼくふと思ったんですよ。二セフトタマムシみたいな人間結構いるんじゃないのかなって。
例を挙げるなら、こんな人たちかなあと思います。
恋人を持つことを一切考えず、アイドルの推し活動に身をささげる熱心なオタク。好みの配信者のレスをもらうことが生きがいになり、それにばかり湯水のごとくカネを使う赤スパ常連。AVとかエロ漫画にばかり現を抜かすオナニー狂い。
目の前の魅力的に見えるものに釣られて身を滅ぼす人たち。
結構いそうな気がします。

それしかしなかったら、あなたは絶滅するんです。おおよそ未来に残っていくことがなくなる。それが自分の人生だと、わり切ることができているならいいと思うんですけど。

さて、ここまで語ってきたぼく、何を隠そう彼女もいないしオナニーは毎日するような生活を送っている。
たぶん、ぼくは二セフトタマムシだ。
このままだと将来、絶滅します。絶滅危惧種です。

知りたくもないであろうぼくの私生活をお目に入れてしまって申し訳ないが、だからこそ(?)あえてここまで読んでくれてるあなたに向けてあることを宣言しようと思う。

「脱二セフトタマムシ宣言」

ぼくを「生物たらしめるエネルギー」を無駄打ちしないこと。
がんばります。
ま、ほんとのところ、ムシと同じ理由でひとり死ぬことになるのが嫌なだけなんですけれど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?