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海城高校文芸部部誌「潮 令和6年度」を読む

先日学園祭に行った際に、部誌をもらってきました。俳句甲子園でみる、巨大短冊の実物(?)を拝見できて、少し感激してしまいました。部員さんによる俳句講座も熱かったです。(参加出来なかったのはちょっと残念。)

心に残った句を挙げていきます。

持ち上げぐるかなぶんの脚ついて来ず 本間純一
草餅や墓の箒の短き柄 遠藤泰介
ネーブルや一人に夜道うす長く 中村治樹
切り絵の目少し角張る木の芽時 濵野悠汰
トマトから斜めにたれのゆくところ 島田道峻
秋の灯に見るヤクルトの栄養価 佐藤拓智
東芝の配電盤の小鳥かな 浅香優
秋茄子土偶の足のまろまろと 岡村潤
長き夜や指人形の国栄え 金子晃
野薊や引き戸の固き集会所 豊原一誠
制服の皺も愉快な長閑なる 北川将磨
長閑なり角潰れたる茶封筒 永所勇人
野薊やこわごわ残る服の皺 張澤堉
はいいろの家から蝌蚪の水に着く 大山圭一朗
復讐終へて赤富士を見る 土谷海理
雪催い車窓の奥に遅刻見え 郷古悠介

海城文芸部「潮 令和6年度」より

海城高校文芸部の部誌(過去の部誌も含む)はnoteでも配信されています。


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