今週の季語です（7月4日～10日）
この週に採集した季語と俳句を紹介します。
7月4日
鬼百合
しづけさは鬼百合の丈そのあばた (森澄雄)
7月5日
紫陽花
てざわりがあじさいをばらばらに知る（福田若之）
日傘
日傘ひらく人工島の端まで来て (橋閒石)
麦飯
麦飯の一ぜん清し川の空 (飯島晴子)
7月6日
夾竹桃
咲き満ちて昼のさみしさ夾竹桃 (讃岐節子)
あめんぼ
すいすいとモーツアルトにみづすまし (江夏 豊)
夏柳
重き雨どうどう降れり夏柳 (星野立子)
蝿
蠅とんでくるや箪笥の角よけて (京極杞陽)
氷菓
誠実に氷菓を痩せさせるあなた (櫂未知子)
7月7日
簾
蒼穹に心触れつつすだれ吊る (藤木清子)
立葵
髪を刈る鏡の中の立葵 (深見けん二)
7月8日
日傘
日傘たたむ日傘に視線感じつつ (片山由美子)
釣堀
釣堀が見え駅に立つ人が見え(宮津昭彦)
7月9日
四万六千日
下駄おろす四万六千日の夜から (能村登四郎)
四万六千日ももいろのはとの足 （石田郷子）
鬼灯市
葭簀よく鬼灯市のよかりけり (後藤比奈夫)